【第70回江戸川乱歩賞】霜月流さん「遊廓島心中譚」と日野瑛太郎さん「フェイク・マッスル」が受賞
日本推理作家協会が主催する第70回(令和6年度)江戸川乱歩賞の受賞作が決定しました。
第70回江戸川乱歩賞の受賞作が決定!
第70回江戸川乱歩賞には395編の応募があり、第一次予選を56編、第二次予選を21編が通過し、その中から最終候補作6編が選ばれていました。
そして、最終選考委員会が5月9日に開催され、最終候補作の中から次の作品が受賞作に決定しました。
<第70回江戸川乱歩賞 受賞作品>
霜月流(しもつき・りゅう)さん(応募時の筆名「東座莉一」を改名)
「遊廓島心中譚(ゆうかくじましんじゅうがたり)」
日野瑛太郎(ひの・えいたろう)さん
「フェイク・マッスル」
日野瑛太郎さんは、第67回より4年連続で最終候補入りしており、今回、晴れて受賞となりました。
選考委員は、綾辻行人さん、有栖川有栖さん、真保裕一さん、辻村深月さん、貫井徳郎さん(日本推理作家協会代表理事)、東野圭吾さん、湊かなえさん(五十音順)。
贈呈式は11月ごろに豊島区の協力を得て実施される予定です。また、受賞作は8月以降に講談社より刊行される予定です。
なお、今回の最終候補作は、次の6作品です。
【最終候補作】
◎相羽廻緒(あいう・えお)さん「容疑者ピカソ」
◎雨地草太郎(あまち・そうたろう)さん「陽だまりのままでいて」
◎工藤悠生(くどう・ゆうき)さん「ハゲタカの足跡」
◎津根由弦(つね・ゆづる)さん「許されざる拍手」
◎東座莉一(とうざ・りいち)さん「遊廓島心中譚」
◎日野瑛太郎(ひの・えいたろう)さん「フェイク・マッスル」
江戸川乱歩賞について
江戸川乱歩賞は、1954年に江戸川乱歩の寄付を基金として、日本推理作家協会(旧・日本探偵作家クラブ)により、探偵小説を奨励するために制定された公募の文学賞です。長編ミステリー小説(原稿用紙350~550枚)を募集。
受賞者には、正賞として江戸川乱歩像が、副賞として賞金500万円が贈られます。
また、講談社とフジテレビが後援しており、受賞作は講談社より刊行され、フジテレビによって映像化されます。
【関連】
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▼第70回江戸川乱歩賞記者発表会 – YouTube
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