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新潮ミステリー大賞受賞作家・彩藤アザミさん『不村家奇譚 ある憑きもの一族の年代記』が重版 江戸川乱歩を彷彿とさせる異形の世界で現代のタブーを打ち破るホラーミステリ

彩藤アザミさん著『不村家奇譚 ある憑きもの一族の年代記』

彩藤アザミさん著『不村家奇譚 ある憑きもの一族の年代記』

昨年11月に新潮社より刊行された彩藤アザミさん著『不村家奇譚 ある憑きもの一族の年代記』が、その唯一無二の世界観に熱烈な支持が広がり、このたび重版が決定しました。

 

綾辻行人さんも震撼! 空前絶後の世界観に中毒者続出!

2014年に第一回新潮ミステリー大賞を受賞した、彩藤アザミさんによる最新刊『不村家奇譚 ある憑きもの一族の年代記』は、憑きもの筋と呼ばれた旧家の、戦後から現代までのクロニクルを描いたホラーミステリーです。

 
自らを水憑きと称する不村家には「あわこさま」と呼ばれる怪異が蠢き、数代に一度、体の一部を喰われた子供が生まれていた。一族を襲う呪いとは、全ての謎の鍵を握る「あわこさま」の正体とは――。

 
彩藤さんの、単行本としてはおよそ5年ぶりとなる新刊ですが、その衝撃的な設定と世界観から、刊行するやいなやホラー・ミステリファンの間で話題沸騰。乱歩作品を彷彿とさせる猟奇な世界観と、叙情的で美しい筆致が多くの本読みの心をつかんでいます。刊行直後から各新聞・雑誌・SNSでも頻繁にとりあげられ、このたび重版が決定しました。

 

 
<『不村家奇譚―ある憑きもの一族の年代記―』あらすじ>

自らを水憑きと称する不村家。その繁栄の影には「一族に仇なすものを赦さない」とされる怪異・あわこさまが蠢いていた。異形の奉公人たち、狗神遣いの少女、生首で生き存える双子きょうだい――。昭和、平成、そして現代を貫く一族の悲劇は、やがて思いもよらぬ結末を迎え……。

唯一無二の筆致で描く、戦慄のホラーミステリ。

 
【綾辻行人さん 推薦コメント】

恐ろしくも哀しい。
悍(おぞ)ましくも美しい。
江戸川乱歩やトッド・ブラウニングの名作を想起させる“異形”の物語の、物語自体が放つ妖しい魅力もさることながら、2020年代の現在(いま)にあってどうしてもこれを書かずにはいられなかった作者の想いにも僕は、強く心を打たれた。

 

著者プロフィール

著者:彩藤アザミさん

著者:彩藤アザミさん

著者の彩藤アザミ(さいどう・あざみ)さんは、1989年生まれ。岩手県出身。2014年『サナキの森』で第1回新潮ミステリー大賞を受賞しデビュー。

他の著作に『樹液少女』『昭和少女探偵團』『謎が解けたら、ごきげんよう』がある。

 

不村家奇譚
彩藤 アザミ (著)

一族に受け継がれる怪異の血脈。それは、忌むべき業か、或いは神が与えし恩寵か。血と畏れが織りなす、類稀なる因果律を見よ。

 
【関連】
「不村家奇譚」彩藤アザミさんインタビュー 恐ろしくも哀しい、呪われた一族の物語|好書好日

 


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