【第24回丸山薫賞】井川博年さんの詩集『夢去りぬ』が受賞
第24回丸山薫賞の選考会が9月1日に開催され、井川博年(いかわ・ひろとし)さんの詩集『夢去りぬ』(思潮社)が受賞作に決定しました。
丸山薫賞について
丸山薫賞は、日本の現代詩に多大な業績を残した詩人・丸山薫を顕彰するために、豊橋市(愛知県)が制定した文学賞。前年4月から当年の3月までに刊行された現代詩集を対象とし、応募のあった詩集の中から受賞作が選ばれます。
第24回丸山薫賞は井川博年さんが受賞
詩集『夢去りぬ』で第24回丸山薫賞を受賞した井川博年さんは、1940年生まれ。『そして、船は行く』で第2回山本健吉文学賞を、『幸福』で第44回藤村記念歴程賞および第16回丸山豊記念現代詩賞を受賞しています。「歴程」同人。
井川さんには、賞金として100万円が贈られます。贈呈式は10月20日、豊橋市内で行われます。
選考委員は、菊田守さん、新藤凉子さん、高橋順子さん、八木忠栄さん、八木幹夫さん。
なお、候補作品は、次の6作品でした。
【候補作品】
峯澤典子さん『あのとき冬の子どもたち』
坂多瑩子さん『こんなもん』
平岡敏夫さん『塩飽から遠く離れて』
岩阪恵子さん『その路地をぬけて』
小松弘愛さん『眼のない手を合わせて』
井川博年さん『夢去りぬ』
夢去りぬ
ススキの尾っぽを振りながら うたいながらとび跳ねている わたしは明るい帰郷者だ。 (「明るい帰郷者」) 「すべては過ぎ去って行く。犬は吠える。隊商は続く。わが愛する人たちよ」(あとがき)。 綱渡りの「人生サーカス」=詩人道は、時にもの哀しく、時に懐かしい笑いに包まれる。 そして、その「すべては夢であったよう―」。装画=辻憲
ススキの尾っぽを振りながら うたいながらとび跳ねている わたしは明るい帰郷者だ。 (「明るい帰郷者」) 「すべては過ぎ去って行く。犬は吠える。隊商は続く。わが愛する人たちよ」(あとがき)。 綱渡りの「人生サーカス」=詩人道は、時にもの哀しく、時に懐かしい笑いに包まれる。 そして、その「すべては夢であったよう―」。装画=辻憲
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