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【第29回丸山薫賞】阿部はるみさん『からすのえんどう』が受賞

第29回丸山薫賞が決定!

第29回丸山薫賞が決定!

豊橋市(愛知県)は、優れた現代詩集に贈る「第29回丸山薫賞」の受賞作を発表しました。

 

第29回丸山薫賞が決定!

第29回丸山薫賞の受賞作は、次の通りです。

 
<第29回丸山薫賞 受賞作品>

阿部はるみ(あべ・はるみ)さん
『からすのえんどう』(書肆山田)

 
受賞者の阿部はるみさんは、1939年生まれ、横浜市出身。横須賀市在住。産能短期大学卒業。同人誌「アル」所属。1981年より朝日カルチャーセンターにて北村太郎さんに師事。既刊詩集に『かぐや石』『ファンタジーランド』『浮く椅子』、『幻の木の実』(第46回横浜詩人会賞)。

阿部さんには、賞金として100万円が贈られます。贈呈式は10月21日(金)午後1時30分よりホテルアソシア豊橋で開催。

 
選考委員は、以倉紘平さん、新藤凉子さん、高階杞一さん、高橋順子さん、八木幹夫さん。

詳細は、https://www.city.toyohashi.lg.jp/34116.htm をご覧ください。

 
なお、候補作品は以下の6作品でした。

【候補作品】
◎阿部はるみさん『からすのえんどう』(書肆山田)
◎松下育男さん 『コーヒーに砂糖は入れない』(思潮社)
◎秋亜綺羅さん 『十二歳の少年は十七歳になった』(思潮社)
◎田村雅之さん 『瑞鳥』(砂子屋書房)
◎長田典子さん 『ふづくら幻影』(思潮社)
◎山田兼士さん 『冥府の朝』(澪標)

 

受賞者・阿部はるみさん コメント

このたびは歴史のある丸山薫賞をいただきましてありがとうございます。 選考委員の先生方と豊橋市の関係者の皆様に心よりお礼を申し上げます。 子犬のような形の神奈川県の前足のあたりの横須賀にひきこもり、ひたすら詩を書いて年齢を重ねて参りました。 丸山薫といえば「帆・ランプ・鷗」のなかの「秋の印象」が浮かびます。そのように誰かの心に深く届くような詩を目指して自分のペースで歩んで行こうと思います。

 
<受賞作品について>

「からすのえんどう」は前詩集「幻の木の実」から8年後の、私にとって5冊目の詩集です。ほとんどが、同人誌「アル」に発表したものに少し手を加えました。
およそ40年もの長いあいだ詩を書いてきましたが、「これでカンペキ」などと思える詩は、ひとつもありません。「もっとこの先へ」という思いがここまで続けてきた理由だと思います。これからも、いつまで、どこまでとは決めずに、自分の詩をきびしく見はってゆきたいと思います。

 

令和4年度丸山薫賞パネル展について

令和4年度丸山薫賞パネル展が次の通り開催されます。

■内容:受賞者や丸山薫の愛用品等を紹介

■場所:中央図書館(羽根井町)

■日時:令和4年10月15日(土)から令和4年10月30日(日) 午前9時30分~午後7時(土・日・祝日は午後5時まで)
※月曜日、10月21日(金)は除く

 

丸山薫賞について

丸山薫賞は、日本の現代詩に多大な業績を残した詩人・丸山薫を顕彰するために、豊橋市(愛知県)が制定した文学賞です。

前年4月から当年の3月までに刊行された現代詩集(ただし、翻訳、復刻、再版、遺稿集及び全詩集、選集、外国語による詩集、装丁・編集の不十分な詩集は除く)を対象とし、応募のあった詩集の中から受賞作が選ばれます。受賞者には、正賞として楯が、副賞として100万円が贈られます。

 

からすのえんどう
阿部 はるみ (著)

〈著者メッセージ〉
五冊目の詩集を送り出します。過保護にはしません。ひとりで出来るだけ遠くまで歩いて行きなさい。言葉を疑いつつ、言葉でしか届けられないもののために。

 
【関連】
丸山薫賞|豊橋市

 


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