【第42回日本SF大賞】よしながふみさん『大奥』が受賞
日本SF作家クラブは2月19日、第42回日本SF大賞(協賛:ピクシブ・ブックリスタ)の受賞作を発表しました。
第42回日本SF大賞が決定!
第42回日本SF大賞は、2020年9月1日より2021年8月31日までの間に発表されたSF作品の中から、もっとも優れた作品に贈られるものです。
2022年2月19日、Zoomで行われた選考会の結果、受賞作が次の通り決定しました。
<第42回日本SF大賞 受賞作品>
よしながふみさん
『大奥』(白泉社)
選考委員は、草上仁さん、小谷真理さん、白井弓子さん、三雲岳斗さん、森岡浩之さん。
大賞受賞作には正賞として賞状とトロフィー、副賞として賞金100万円が贈られます。贈賞式は、2022年4月16日(土)に代官山 蔦屋書店にて開催されるイベント「SFカーニバル」内で行われ、日本SF作家クラブ公式YouTubeチャンネルにてオンライン配信されます。
★日本SF作家クラブ 公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC-zZT661Iyh_df6AX07IkgA
★「SFカーニバル」4月16日&17日開催
◎公式サイト:https://store.tsite.jp/daikanyama/sf-carnival2022/ (2月21日以降オープン)
◎公式ツイッターアカウント:https://twitter.com/SF_CARNIVAL (稼働中)
受賞者プロフィール
受賞者のよしながふみさんは、1971年生まれ。東京都出身。1994年、『花音』10月号に「月とサンダル」が掲載されデビュー。
2002年『西洋骨董洋菓子店』で第26回講談社漫画賞少女部門を受賞。2004年から連載を開始した『大奥』は、第5回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞(単行本1巻に/2006年)、第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(同)、第13回手塚治虫文化賞大賞(2009年)、2009年度ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞(英訳版1、2巻に/2010年)、第56回小学館漫画賞少女向け部門(2011年)など、数々の賞を受けた。2019年『きのう何食べた?』で第43回講談社漫画賞一般部門を受賞。
他の作品に、『フラワー・オブ・ライフ』(2004~2007年)『1限めはやる気の民法』(2007年)などがある。
日本SF大賞について
日本SF大賞は、一般社団法人「日本SF作家クラブ」が1980年に創設し、主催している文学賞です。毎年9月1日から翌8月31日までの1年間に発表された作品を対象としています。ピクシブ株式会社と株式会社ブックリスタが協賛。
大賞受賞作には正賞として賞状とトロフィー、副賞として賞金100万円(但し、受賞が複数の場合は等分)が贈られます。また、特別賞、功績賞には正賞として賞状とトロフィーが贈られます。
第34回より、候補作選出にあたって「エントリー制」を導入。日本SF作家クラブ会員だけでなく、一般のファンや読者も、同等の権利でエントリーに参加できます。
エントリーされた作品のなかから、日本SF作家クラブ会員の会員投票によって、5作品ほどの最終候補作品が選ばれます。そして、「選考委員の討議」により、最終候補作品のなかから日本SF大賞が決定します。
エントリーできる作品は「出版物や映像作品、および現実に起きた出来事や製品も含む」となっており、「はやぶさ帰還」などの出来事や、「ボーカロイド」「ASIMO」などの製品も対象となります。
エントリーの際の評価基準は、SFとしてすぐれた作品であり、「このあとからは、これがなかった以前の世界が想像できないような作品」や「SFの歴史に新たな側面を付け加えた作品」となります。
自薦・他薦は問わず、同人誌、インターネット上の活動、自主制作ゲーム・動画・音楽等、インディーズの作品全般もエントリーできます。
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