五木寛之さんの半自伝的親鸞論『私の親鸞 孤独に寄りそうひと』が刊行
コロナ禍の折、89歳の誕生日を迎えた作家・五木寛之さんが、あらためて自分の人生を振り返りながら、疫病が蔓延した鎌倉時代に90歳まで生きた親鸞の魅力を語り尽くす『私の親鸞 孤独に寄りそうひと』を新潮選書より刊行しました。
五木寛之さんが、これまで封印してきた過酷な引き揚げの記憶と、親鸞と共に歩んできた半世紀を語る!
コロナ禍で私たちが孤独と死の恐怖に向き合うなかで、89歳を迎えたベストセラー作家・五木寛之さんが、今ますます心に優しく沁み入る親鸞の言葉を紹介します。
【あらすじ】
「自分は人間として許されざる者である」――過酷な引き揚げの記憶によって罪の意識と孤独を抱えながら、二十代を過ごし、やがて三十歳を過ぎた頃、偶然に出会った親鸞の言葉。
その時、なぜ私は「ああ、この人は自分のことを分かってくれる」「とりあえず、自分も生きていくことが許される」と思えたのか。「聖人」ではない「生身」の姿を追い続けて半世紀、わが心の内の親鸞を語る。
<著者コメント>
親鸞について考えるうちに、私がこれまでずっと封印してきた引揚げ前後の記憶を、勇気を出してありのままに告白しようという気になりました。私にとっては、これが最後の機会になるのかもしれないという予感があります。
著者プロフィール
著者の五木寛之(いつき・ひろゆき)さんは、1932(昭和7)年生まれ。福岡県出身。1947年に北朝鮮より引き揚げ。早稲田大学文学部ロシア文学科に学ぶ。1966年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、1967年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、1976年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。
著書は『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『風の王国』『風に吹かれて』『親鸞』『大河の一滴』『他力』『孤独のすすめ』『マサカの時代』など多数。バック『かもめのジョナサン』など訳書もある。
私の親鸞: 孤独に寄りそうひと (新潮選書) 五木 寛之 (著) 孤独なこころに沁み入る、とっておきの親鸞――。 |
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