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「第三十二回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」入賞作品が決定! 205万句から文部科学大臣賞をはじめ入賞2,000作品が決定!

文部科学大臣賞受賞作品が掲載された「お~いお茶」

文部科学大臣賞受賞作品が掲載された「お~いお茶」

株式会社伊藤園は、「お~いお茶」商品パッケージに掲載して発表する「第三十二回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」入賞作品2,000句を決定しました。

 

「第三十二回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」コロナ禍においても過去最多約54万人の応募、205万句を突破

三十二回目を迎えた今回は、応募者539,140人、応募句2,057,963句と過去最多の応募数となりました。その数ある応募作品から、最高位の文部科学大臣賞に選ばれたのは、滋賀県野洲市の木村稀々香(きむら・ののか)さん(14歳) の作品「花鳥風月私はここに海入れる」です。

また金子兜太賞には、埼玉県坂戸市の弓削田恵理(ゆげた・えり)さん(36歳)の作品「ぬか床に太古の祖母が住みにけり」に決定しました。

 
応募期間がコロナ禍前だった前回と比べ、今回は外出自粛やリモートワークによって家族で過ごす時間が増えたこともあり、Webからご家族で応募された方が約3割増加しました。また応募者からは「外に出られず、楽しい事もなかったが、俳句づくりで一生懸命になれた」と、俳句創作が気分転換に繋がったという声が寄せられており、このような新たな応募動機が過去最多応募の要因になったと考えられます。

 
10月24日のオンライン入賞作品発表会では、文部科学大臣賞、金子兜太賞、各部門大賞作品と最終審査員による選評のほか、その他各部門の入賞者を含めた合計2,000名を発表しています。なお配信内容はアーカイブとして YouTube に残し、いつでも視聴が可能となります。

オンライン発表会「開会の挨拶(いとうせいこうさんによる講評)」

オンライン発表会「開会の挨拶(いとうせいこうさんによる講評)」

★視聴はこちらから:https://itoen-shinhaiku.jp

 

「第三十二回 伊藤園お~いお茶新俳句大賞」受賞作品

 
<文部科学大臣賞>
◎賞金:50万円
◎賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」、受賞作品掲載額、入選作品集[自由語り]

「花鳥風月私はここに海入れる」
木村稀々香(きむら・ののか)さん 14歳 滋賀県野洲市

(選評)
「花鳥風月」とは、和歌以来の伝統的季語で、竪題季語(月・雪・花・時鳥・鷹・鹿・紅葉)とも言います。ですから海を入れることは本来できないのですが、ここは作者の想像力で、海を入れてみたい、私ならそうすると言うのです。たしかに日本のような四海海の島国なら、そういう発想があって当然でしょうね。でもここは、文化遺産としての季語の定義ですから、あくまでも作者の想像の世界の、若々しいこころのはばたきとしておきましょう。だからこそこの句が面白いのです。

 
【作者コメント】

俳句を作る前に「花鳥風月」という言葉を聞き、良い言葉だなと思い、綺麗な海を連想しました。海も自然界の美しい景物のひとつだと思ったからです。また海外にもたくさん美しい海があり、外国の人にも「花鳥風月」という言葉を知ってもらうきっかけになったり、これからもっと海をキレイにしていかないと、と思ってもらえるようにこの俳句を作りました。

 
<金子兜太賞>
◎賞金:20万円
◎賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」、受賞作品掲載額、入選作品集[自由語り]

「ぬか床に太古の祖母が住みにけり」
弓削田恵理(ゆげた・えり)さん 36歳 埼玉県坂戸市

(選評)
ぬか床は、ことに田舎の人々の暮しの中で代々受け継がれているものでしょう。「太古の祖母」という表現には、幾代にもわたる先祖の暮しの知恵が伝わっているに違いありません。まこと作者の言うように、懐かしい祖母の匂いも込められています。それは脈々たる秘伝を伝えるものであり、作者もまたそのぬか床を受け継いで、子や孫たちに伝えていこうと決めているのです。下五「住みにけり」の切字に、その決意の響きを感じます。

 
【作者コメント】

私が子供の頃、祖母は毎日ぬか床をかき混ぜていたので、手はいつもぬかの匂いがしました。時は流れアラフォーになった私は、ぬか漬けをはじめました。ぬかの匂いを嗅ぐたびに、祖母を思い出します。またぬか床をかき混ぜてキュウリなど野菜を取り出すことが、地層から化石を発掘するのに似てると感じ、祖母の懐かしさも掘り起こすことからこの俳句を作りました。

 
<大賞>
◎賞金:20万円
◎賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」、受賞作品掲載額、入選作品集「自由語り」

【小学生の部(幼児含む)】 応募総数 524,410句
「著(き)ぶくれてやる氣出るのを待つてゐる」

武田奈々(たけだ・なな)さん 11歳 兵庫県宝塚市

(選評)
冬の朝など、寒さは寒し着ぶくれて、体は身動きしたくないほど縮こまっています。それでも今日やらなければならない事があることはわかっているので、気持ちだけは焦っているのに、一向にやる気が起こらない。どうにも体がいうことを聞きません。じんわりと温まって、やる気がでるのを待っているところです。お母さん、もうちょっと待ってね。旧かなづかいへの配慮は、作者自身の生活感に合っているのでしょうか。11 歳なのにすごい言語感覚ですね。

 
【中学生の部】 応募総数 515,872句
「冬の昼リモートワークの父の声」

舞床迅斗(まいとこ・はやと)さん 14歳 神奈川県川崎市

(選評)
コロナ禍後、在宅のリモートワークがかなり普及しているようです。会社勤めの人にとって、仕事の効率はどうなのかわかりませんが、父親が家にいるのは、子供にとってはやはり嬉しいことに違いありません。高度成長時代のように、「フロ、メシ、ネル」の三言で済ます父親とは大違いです。たとえリモートワークで、子供の相手はしてくれなくても、家の中にいるという存在感の大きさは、頼もしいものです。父親がいるだけで温かみを感じるという素直ないじらしさが、とてもいい。

 
【高校生の部】 応募総数 858,408句
「君の青を枯野に転写してくれないか」

馬越大知(うまこし・たいち)さん 17歳 愛媛県今治市

(選評)
君の青春を、僕の寂しい枯野のような心に転写してくれないかという暗黙の愛の告白。若い人にしては、かなりつつまし気なプロポーズですが、案外こういうソフトなアプローチに弱い人もいますから、恋の第一フェーズとしてはいいところなのかも知れません。「転写」という言い方に、デジタルネイティブな世代のボキャブラリーを感じて、ちょっとお洒落にも見えました。

 
【一般の部A(40歳未満)】 応募総数 46,591句
「リュックから飛び出す葱(ねぎ)のこころざし」

皆川大那(みながわ・だいな)さん 22歳 京都府京都市

(選評)
リュックに挿し込んである長葱が、端から頭を飛び出しています。そんな葱のありように、葱には葱の志があって世にでようとしているように感じたということでしょうか。その葱の姿に、今に見ていろ僕だってとばかり、触発されるものを感じたのかもしれません。一種の擬人化の捉え方で、作者自身の思いを述べているようでもありますね。

 
【一般の部B(40歳以上)】 応募総数 78,761句
「名月やきれいな音のでる薬缶(やかん)」

冨田洋美(とみた・ひろみ)さん 55歳 奈良県奈良市

(選評)
物思いにふけりながら名月を見ていたら、湯を沸かしていた薬缶が、突然笛のようなきれいな音をたてました。湯の沸いた知らせですが、なにやらささやかながら大宮人の月見の宴の風情を、一瞬感じたのかも知れません。作者のロマンティックな物思いに、思いがけないBGMを添えたような月見の夜となりました。

 
【英語俳句の部】 応募総数 30,434句
「Long-distance running
I don’t want to do it
Long-distance running」
(訳)長距離走 ぼくはやりたくない 長距離走

宮地慶(みやじ・けい)さん 12歳 愛知県日進市

(選評)
「予算は31万円しかないから大事に使え!」 短歌の師匠は、歌作りを経済活動にたとえて、ぼくを指導していた。俳句の予算ときたら、もっと少なくて17ぽっきり。英語でも HAIKU は一番短い定型詩であり無駄なワードは禁物。となれば第三十二回のこの大賞作品は駄句だろう。長距離走という、俳句に向かない題材だし……いや、しかし、にもかかわらず、名句だ。主人公はイヤイヤながら部活をやらされ、そのしんどさを中心に据えて、あり得ない反復を使い、これまでの作句のメソッドを壊した。「無駄使い」ではなく「離れ業」だ。

 
【新俳句フォトの部】 応募総数 3,487句

「けど明日は光の中の古写真」
西島千尋(にしじま・ちひろ)さん 32歳 静岡県裾野市

(選評)
新俳句フォト作品は、写真と俳句で一つの作品になりますが、方法論が決定的でない中、この作品は絶妙に写真と俳句の関係を意識して、双方が明確な形で構成されている繊細さが魅力です。ひとつの手法として審査する側にも素直に入ってくる素敵な作品でした。

 
※文部科学大臣賞~一般の部B 大賞作品選評:最終審査員 安西篤さん
※英語俳句の部大賞作品
 (選評):最終審査員 アーサー・ビナードさん
 (直訳):最終審査員 星野恒彦さん
※新俳句フォトの部大賞作品選評:最終審査員 浅井愼平さん

※各受賞者の年齢はすべて応募時のものです。

 

第三十二回伊藤園お~いお茶新俳句大賞 概要

■部門
◎日本語俳句:「小学生の部(幼児含む)」、「中学生の部」、「高校生の部」、「一般の部A(40歳未満)」、「一般の部B(40歳以上)」
◎英語俳句:「英語俳句の部」
◎その他:「新俳句フォトの部」

■賞・賞品(「新俳句フォトの部」以外)
<入賞>
◎文部科学大臣賞 日本語俳句より1名(賞金50万円と副賞)
◎金子兜太賞: 日本語俳句より1名(賞金20万円と副賞)
◎大賞: 各部門より1名(賞金20万円と副賞)
その他、佳作特別賞までの合計2,000名の作品を「お~いお茶」パッケージに掲載
<入選>
部門問わず佳作の5,000名に、入賞入選者7,000名の作品が掲載された作品集『自由語り』を進呈

■賞・賞品(「新俳句フォトの部」)
◎大賞 <新俳句フォト賞より選出> :1名(賞金20万円と副賞)

■主催:伊藤園新俳句大賞実行委員会

 

伊藤園お~いお茶新俳句大賞とは

「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」は、感じたことや思ったことを、季語や定型にこだわることなく、五・七・五のリズムにのせてのびのびと表現してもらい、どなたでも自由な発想で応募できるコンテストととして1989年(平成元年)からスタートしました。

 
32回目の開催となった今回は、従来の部門である「小学生の部(幼児含む)」「中学生の部」「高校生の部」「一般の部A(40歳未満)」「一般の部B(40歳以上)」および「英語俳句の部」の6部門に加え、昨年新設された自身で撮影された写真と、それに合わせた俳句をTwitterで投稿する「新俳句フォトの部」を含め、過去最多の応募総数2,057,963句、累計応募総数は39,709,275句に上りました。

■審査員(50音順、敬称略)

<日本語俳句>
浅井愼平(写真家)
安西篤(俳人)
いとうせいこう(作家・クリエイター)
金田一秀穂(日本語学者)
黒田杏子(俳人)
宮部みゆき(作家)
村治佳織(ギタリスト)
吉行和子(女優)
夏井いつき(俳人)

<英語俳句>
アーサー・ビナード(詩人)
星野恒彦(俳人)

※「新俳句フォトの部」については浅井愼平さんが審査員を担当

 
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