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天真みちるさん『こう見えて元タカラジェンヌです』の続編「遅れてきた社会人篇」が連載スタート! サラリーマンから社長になるまで――まさかの結婚発表も!

天真みちるさん著『こう見えて元タカラジェンヌです』(左右社)

天真みちるさん著『こう見えて元タカラジェンヌです』(左右社)

麗しの宝塚歌劇団で「角刈りの車引き」や「モヒカンの用心棒」や「常に半目の右大臣」など、癖の強いおじさん役を極めたバイプレーヤー・天真みちるさん(愛称:たそ)の大ヒット書籍『こう見えて元タカラジェンヌです』(左右社)の続編が「cakes」で連載開始となりました。

 

島耕作もびっくり!?元タカラジェンヌの自伝エッセイ『こう見えて元タカラジェンヌです』の続編としてサラリーマンから社長になるまでを描く社会人篇、連載スタート!

『こう見えて元タカラジェンヌです』の続編は、天真みちるさん自身の退団記念日である10月14日から、「cakes」(https://cakes.mu/series/4395)にて隔週木曜日更新。宝塚歌劇団を卒業してからサラリーマンとして一般企業に勤め、宝塚の世界と一般社会のギャップを感じながら「第二の人生」を突き進む様子を描く、抱腹絶倒の自伝的エッセイです。

「こう見えて元タカラジェンヌです~遅れてきた社会人篇~」連載バナー

「こう見えて元タカラジェンヌです~遅れてきた社会人篇~」連載バナー

天真さんは、宝塚歌劇団を退団した半月後にエンターテイメント系企業の会社員となり、「歌って踊れるサラリーマンたそ」として脚本や執筆を手掛けたのち、フリーランスとして活動。

2021年には明治座公演や歴代のトップスターたちが競演した夢の祭典「エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート」への出演など舞台人としての活動も再開、8月には満を持して「株式会社たその会社」を設立し、「歌って踊れる社長」となりました。

 
初の著書『こう見えて元タカラジェンヌです』も、発売から半年で4刷、累計発行部数1万7000部のベストセラーとなり、テレビ朝日「激レアさんを連れてきた。」(6月28日放送)や、「宝塚界の佐藤二朗」として、俳優・佐藤二朗さんのラジオで夢の共演を果たすなど、宝塚ファン以外からも注目されている天真さん。

まるで「島耕作シリーズ」のようなステップアップの道のりを、さまざまな職業に就いた「元タカラジェンヌ」たちとの交流も交えつつ、コミカルに綴ります。

 
なお、天真さんは10月14日に自身のInstagramで一般男性との結婚を発表。その意外な馴れ初めについても、連載後半で触れる予定です。

 

「こう見えて元タカラジェンヌです~遅れてきた社会人篇~」連載より

 
◆第1回 元タカラジェンヌのお引っ越し

宝塚歌劇団を退団する事を決め、お稽古に励み、宝塚大劇場公演に励み、千秋楽を終えた次の日から、それは始まった……
引っ越しという名の「究極の荷造り」が。
そう……新たな世界の第一歩目にほぼすべてのタカラジェンヌがすること。

 
それは……引っ越しなのだ。

 
◆第2回 転職したらプロデューサーになった件

皆さんは、タカラジェンヌが卒業した後、どんな職業に就くかご存知だろうか?

 
劇団では、1年で約30~40名のタカラジェンヌ達がそれぞれのスキルを用いて次のステップに進むべく卒業している。

 
テレビ、舞台などのエンターテインメント業を更に極めていく方(トップスターさんや、スターさんが多い)、劇団生活のノウハウを活かし、受験スクールの講師になる方、アクセサリーや美容コンテンツのプロデュースをされたり……と、様々な方向へ羽ばたいていく元タカラジェンヌ達。そんな、『次のステージ』をどこにするか。は、意外と突拍子もないいきさつで決まったりする。

 

こう見えて元タカラジェンヌです
天真みちる (著)

清く正しく……おもしろく!?
100年以上の歴史を持ち「清く、正しく、美しく」をモットーに女性たちが歌い踊る宝塚歌劇団。その美しさでファンを魅了するスターの隣には、角刈りの車引き・モヒカンのチンピラ・麻薬密売人などクセの強いおじさん役で唯一無二の存在感を発揮した名コメディエンヌ「たそ」の姿があった……。
一次敗退の翌年のタカラヅカ合格、先輩スターに囲まれ興奮の入団と次々にのしかかる試練、奇跡のSMAP×SMAP出演で「タンバリン芸人」になったエピソードなど、音楽学校入学から宝塚歌劇団卒業まで15年の月日をコミカルに描く。
「宝塚に新ジャンルを築いた」と言われた伝説の元タカラジェンヌによる、誰も知らない爆笑宝塚エッセイ。

***

宝塚歌劇団に在籍する生徒たちは皆、「トップスター」を目指し、日々精進している。
そんな華やかな世界で「私は」というと、主役の吸血鬼に血を吸われめちゃめちゃ狂う不動産仲介人を演じたり、裏で麻薬を密売している医者を演じたり、女装する医者を演じたり(医者多いな)、モヒカンの用心棒、角刈りの車引き、邪馬台国のみずら結いの人、常に半目(薄目)状態の右大臣等々……トップスターやスターを目指す方々からはだいぶかけ離れた「情報量の多いおじさん」を演じることを極めていた。
まさか、タカラヅカの作品にそんな人が出てくるなんて信じられない! と思う方もいらっしゃるだろう。
しかし、在団2年目ですでにおじさん街道まっしぐらだった私は、いかに「老けるか」を考えながら毎日を過ごし、卒業するまでにありとあらゆるタイプの「髭」をつけ、よりリアルな「シワ・シミ」の再現など、様々な「逆アンチエイジング」方法を見出したのだ……。
ここまで読んだ方はもしかしたら、「天真みちるは、おじさん街道を突っ走るために宝塚に入団したのか」?とお思いになったかもしれないが、受験当時はノールックの全く予想していなかった未来だった。
「第1場 偉大なるタカラヅカを凡庸な私が目指したキッカケ」より

 
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