森瀬繚さんがクトゥルー神話を徹底解説!オンライン講座「クトゥルー神話を探る――H・P・ラヴクラフトの世界」開講
NHK文化センターでは、10月に作家の森瀬繚さんを講師に迎え、全3回のオンライン講座を開催します。フィクションに大きな影響を与える架空神話「クトゥルー神話」の生みの親であるアメリカの怪奇作家ラヴクラフトの作品を通して、クトゥルー神話の成立から今に至るまでを解説します。一週間の見逃し配信付き。
10月14日から開催! 森瀬繚さんがクトゥルー神話を徹底解説
1920年代から30年代にかけてアメリカで活躍した怪奇作家、H・P・ラヴクラフト。その作品には人間の根源的な恐怖を呼び覚ます宇宙からの飛来者――邪神が描かれています。奇怪な神々と神々が織りなす世界観を体系的にまとめたものが架空神話=クトゥルー神話です。彼の死後、後世の作家たちに引き継がれた物語は姿形を変えながら、今なお多岐にわたる展開を見せています。
クトゥルー神話が創作者たちに与えた影響は、作中に登場する固有名詞(「ナイアルラトホテプ」「ネクロノミコン」など)が現代のフィクション作品に頻出する事にも見て取れます。小説のみならずアニメ、ゲーム、漫画あるいはドラマなど様々な媒体に侵食するクトゥルー神話。それらは何処から生まれ、広がりそして何処へ向かうのか――。
講師を担当するのはクトゥルー神話研究者として数々の翻訳本を執筆する作家の森瀬繚さん。全3回でクトゥルー神話の成り立ちから現在に至るまで、その展開を概観しながら架空神話の根本に迫ります。
ラヴクラフトファンの方はもちろん、名前は何となく知っている方からアニメ・ゲームで存在を知ったという方まで、クトゥルー神話をディープに学ぶことができる講座です。
【カリキュラム】
■第1回:クトゥルー神話の原典
今日、クトゥルー神話と呼ばれている架空の神話はどのように生まれ、発展したのか。その「原典」はどういうものかについて講義を行います。
■第2回:「クトゥルーの呼び声」を読む
「クトゥルー神話」の枠組みのベースとなった作品、「クトゥルーの呼び声」を“解体”し、ラヴクラフトの創作スタイルを解説します。
■第3回:“バックグラウンド・マテリアル”
ラヴクラフトは、友人たちと共有した神々や書物の名前を“バックグラウンド・マテリアル”と呼び、積極的に共有していきました。やがてその“遊び”は、友人たちの外側にも広がっていき、彼の死後にも連綿と続いていくことになります。
講師プロフィール
講師の森瀬繚(もりせ・りょう)さんは、ライター、翻訳家。
TVアニメやゲームのシナリオ・小説の執筆の他、各種媒体の作品で神話・歴史考証に携わる。
クトゥルー神話研究家としての著書多数。現在H・P・ラヴクラフトの「新訳クトゥルー神話コレクション」(星海社FICTIONS)を刊行中。
★Twitter:https://twitter.com/molice
「クトゥルー神話を探る――H・P・ラヴクラフトの世界」 講座概要
■講師:森瀬繚さん(作家、翻訳者、クトゥルー神話研究家)
■受講形態:オンライン
■開催日:10/14(木)、11/11(木)、12/9(木) 各回19:00~20:30
■受講料金:NHK文化センター会員・一般(入会不要) 税込10,890円(3回分)
■主催:NHK文化センター青山教室
★詳細&申込み:https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1235255.html
※青山教室でも受講できます。参加を希望される方は、https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1234488.html より申込みください。
クトゥルーの呼び声 (星海社FICTIONS) 森瀬 繚 (翻訳), H.P.ラヴクラフト (著), 中央東口 (著) 怪奇小説作家H・P・ラヴクラフトが創始し、人類史以前に地球へと飛来した邪神たちが齎す宇宙的恐怖を描いた架空の神話大系〈クトゥルー神話〉。 〔収録作品〕 〔訳者からの紹介〕 |
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