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「第12回山田風太郎賞」候補作が決定 浅倉秋成さん、一穂ミチさん、千早茜さん、万城目学さん、米澤穂信さんの計5作品

「第12回山田風太郎賞」候補作が決定

「第12回山田風太郎賞」候補作が決定

KADOKAWAは9月29日、過去一年間で最も「面白い」と評価されたエンタテインメント小説に贈られる「第12回山田風太郎賞」の候補作品を発表しました。

 

「第12回山田風太郎賞」候補作品を発表!

第12回山田風太郎賞の候補作品は、次の5作品です。

 
<「第12回山田風太郎賞」候補作品> ※著者五十音順

◎浅倉秋成(あさくら・あきなり)さん『六人の嘘つきな大学生』(KADOKAWA)

◎一穂ミチ(いちほ・みち)さん『スモールワールズ』(講談社)

◎千早茜(ちはや・あかね)さん『ひきなみ』(KADOKAWA)

◎万城目学(まきめ・まなぶ)さん『ヒトコブラクダ層ぜっと(上)(下)』(幻冬舎)

◎米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)さん『黒牢城』(KADOKAWA)

 
本賞の選考委員は奥泉光さん、恩田陸さん、貴志祐介さん、筒井康隆さん、林真理子さん、夢枕獏さん(※下記写真左より/五十音順)が務めます。選考会は、新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮して、10月29日(金)にオンラインにて開催されます。

 

山田風太郎賞について

山田風太郎賞は、戦後日本を代表する大衆小説作家・山田風太郎さんの独創的な作品群と、大衆性、ノンジャンル性、反骨精神など氏が貫いた作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するため、2010年にスタート(創設は2009年)された文学賞です。株式会社KADOKAWAと公益財団法人角川文化振興財団が主催。

毎年9月1日から翌年8月31日までに書籍として発表された長編および短編の文芸作品(ミステリ、時代、SFなどジャンルを問わない)の中より最も面白いと評価された日本の小説作品に贈られます。新人、新進、中堅作家の作品が対象となります。受賞者には、正賞として記念品、副賞として賞金100万円が贈られます。

 

六人の嘘つきな大学生
浅倉 秋成 (著)

「犯人」が死んだ時、すべての動機が明かされる――新世代の青春ミステリ!

ここにいる六人全員、とんでもないクズだった。

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を
得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

『教室が、ひとりになるまで』でミステリ界の話題をさらった浅倉秋成が仕掛ける、究極の心理戦。

スモールワールズ
一穂 ミチ (著)

読売新聞、日経新聞、本の雑誌……各紙書評で絶賛の声続々!
「驚きの完成度!」――瀧井朝世さん(『スモールワールズ』公式HP書評より)
「BL界の鬼才恐るべし」――北上次郎さん(日本経済新聞 5月6日書評より)
夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。

ひきなみ
千早 茜 (著)

私たち、ずっと一緒だと思っていたのに。彼女は脱獄犯の男と、島から消えた――。
小学校最後の年を過ごした島で、葉(よう)は真以(まい)に出会った。からかいから救ってくれたことを機に真以に心を寄せる葉だったが、ある日真以は島に逃げ込んだ脱獄犯の男と一緒に島から逃げ出し、姿を消してしまう。
裏切られたと感じた葉は母に連れられ東京へ戻るが、大人になって会社で日々受けるハラスメントに身も心も限界を迎える中、ある陶芸工房のHPで再び真以を見つける。たまらず会いに行った葉は、真以があの事件で深く傷ついていることを知り――。

女であることに縛られ傷つきながら、女になりゆく体を抱えた二人の少女。
大人になった彼女たちが選んだ道とは?

装丁:大久保伸子
装画:西川真以子

ヒトコブラクダ層ぜっと(上)
万城目 学 (著)

万城目ワールド、ついに海を越えて世界へ!

梵天、梵地、梵人(三つ子)。その特技は泥棒、恐竜化石発掘、メソポタミア、未来予知。
彼らが向かった先(イラク)に待つものは!?

貴金属泥棒で大金を手にした三つ子の前に、ライオンを連れた謎の女が現れたとき、彼らの運命は急転する。わけもわからず向かわされた砂漠の地で、三つ子が目撃する驚愕の超展開とは!? 稀代のストーリーテラー・万城目学が挑む、面白さ全部載せの物語。アクションあり神話ありでどのページからも目が離せないジェットコースターエンターテインメント!

ありえないほど壮大 × 呆れるほど予測不能

ヒトコブラクダ層ぜっと(下)
万城目 学 (著)

マジでやって来てしまった、メソポタミア!

梵天、梵地、梵人(三つ子)。
砂漠に埋もれた古代文明のど真ん中で、生きるか死ぬかの奇跡の大作戦開始!!

自衛隊PKO活動の一員としてイラクに派遣された三つ子。彼らを待ち構えていたのは砂漠の底に潜む巨大な秘密、そして絶体絶命の大ピンチだった! 展開予測は不可能。唯一無二の物語の紡ぎ手・万城目学、とどまるところを知らず。ページをめくるたびに新たな驚きが待ち受ける超ド級スペクタクル巨編、ここに完結!

ついにここまで来た!
万城目学が描く歴史的大冒険小説!!

黒牢城
米澤 穂信 (著)

信長を裏切った荒木村重と囚われの黒田官兵衛。二人の推理が歴史を動かす。

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の到達点。『満願』『王とサーカス』の著者が挑む戦国×ミステリの新王道。

 
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山田風太郎賞 | KADOKAWA

 


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