山本芳久さん『キリスト教の核心をよむ』が刊行 『日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作「深い河」から考える』若松英輔さんとのオンライン対談も開催
2時間で読める実践的教養書シリーズ「学びのきほん」シリーズより、山本芳久さん著『キリスト教の核心をよむ』がNHK出版より9月27日に刊行されました。本書は、本格的かつ平易な解説で注目が集まる東大教授による入門書です。
また、本書の刊行を記念して、『日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える』を刊行した若松英輔さんとのオンラインイベントも10月11日に開催されます。
発売前からランキング1位を獲得! いま注目の東大教授が教える「1時間で学べるキリスト教の教養」とは?
「キリスト教」をはじめとして「宗教」というと、現代を生きる私たちは、とっつきづらい印象を持ってしまうかもしれません。そのことについて著者は、本書の冒頭で次のように述べています。
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現代では、「宗教」と言うと固定的な見方を教え込むものというイメージがあると思います。しかし、宗教とは本来、そうしたものではありません。むしろ、我々が抱きがちな固定的な思い込みを克服して、人生という旅における新たな視界を切り開いていくための原動力となるものです。(「はじめに」より)
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宗教を理解することは、自分という殻を脱ぎ捨て、新たな「人生という旅」を歩む可能性に満ちている。本書では、この「人生という旅」を歩むうえでのヒントを、旧約聖書や新約聖書、イエス・キリストにまつわる「教養の核心」から2時間でひも解いていきます。
では、私たちはキリスト教の核心から、どのような「人生という旅」のヒントをもらえるのか。例えば本書の第4章には、次のような文章があります。
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自分が苦しみ、傷つくとき、それを単に偶然起こったことと受けとめるのではなく、私たちみなが共有している人間の条件の深みから生じてくるものと受けとめる。人間とはそもそも傷つき苦しむ存在なのだと気づくことが重要なのです。
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私たちは、いつ、自分が傷つき苦しむかが分からない時代を生きています。しかし、そんなときでも、傷や苦しみを抱えながら、それでも「人生という旅」を生きていくことはできる。本書では、このようなヒントが数多く示されています。
旅するように教養を学び、自分の人生という旅を進めていく。そんな読書体験をしてみませんか。
10月11日には、新刊オンラインイベントも開催
本書の著者・山本芳久さんと、9月10日にNHK出版新書『日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える』を刊行した若松英輔さんによるオンラインイベント【新刊ダブル刊行記念オンライン対談 若松英輔×山本芳久「キリスト教の核心に学ぶ心のありかた」】が開催されます。
■開催日時:10月11日(月)19時~
■場所:オンライン(Zoom) ※申込み時に入力されたメールアドレスにpeatixより配信先のリンクを送信します。
■定員:100名(申込み先着順となります)
■主催:株式会社NHK出版
■チケット費用:1,500円(税込)
★詳細&申込み:https://nhkpub20211011.peatix.com/
※アーカイブ映像付きで、忙しい方でも好きなときに楽しめるイベントです。
NHK出版 学びのきほん キリスト教の核心をよむ (NHK出版学びのきほん 教養・文化シリーズ) 山本 芳久 (著) 「全部」を知らなくとも、理解できる道がある。 世界の三分の一もの人びとが信仰しているのに、日本人にとってはよく分からないキリスト教。しかし、聖書やキリスト教の「核心」に光を当てて、そのつながりを「よむ」ことができれば、理解への道が驚くほどひらけてくる。 |
日本人にとってキリスト教とは何か: 遠藤周作『深い河』から考える (NHK出版新書 662) 若松 英輔 (著) 神とは、信仰とは、どういうものか? 霊性と宗教は矛盾しないのか? 批評家、随筆家、そしてNHK「100分de名著」で最多の指南役を務める著者が、自身と共通点も多いキリスト教文学の大家の作品から、「日本人とキリスト教」を考察する意欲作。本書の軸になるのは、遠藤最後の長編『深い河』。著者はこの作品を「遠藤周作一巻全集」と呼ぶべきもので、遠藤の問いがすべて凝縮されている重要作と語る。神、信仰、苦しみ、霊性、死について……。それら一つ一つを章タイトルに据え、登場人物の言動を丹念に追いながら、そこに『沈黙』や他作品を補助線として用いることで、遠藤や著者自身はもちろん、多くの日本人キリスト教者が追究した大テーマ「日本的霊性とキリスト教の共鳴」を可能にする。 |
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◆宗教とは何か? 島薗進さんが宗教という営みの“核心”を明らかにする『なぜ「救い」を求めるのか』が刊行 | 本のページ
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