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光文社新書創刊ラインナップ『タリバン』が20年ぶりに緊急重版!

田中宇さん著『タリバン』

田中宇さん著『タリバン』

光文社は、田中宇さん著『タリバン』(光文社新書)を20年ぶりに緊急重版し、新帯装丁にて出荷を開始しました。なお、今回の重版により同書の発行部数は累計11万部を突破しました。

 

「学生たち」=タリバンがなぜ覇権を握ったのか?

米軍のアフガニスタン撤退により、再び歴史の表舞台に現れた「タリバン」。アラビア語で「学生たち」を意味する彼らは何者なのか?

 
現地取材に基づき、その特異なルーツと”アフガンの真実”を明かします。

 

アメリカとタリバンの関係は?

(本文より)

タリバンはアフガニスタンの大半を統治するようになると、住民に対し、厳格なイスラム教信仰に基づいた生活を送ることを強制し、あごひげを生やさない男性や、頭から足首まですっぽりシーツのような布で覆う「ブルカ」を着ない女性を逮捕し、映画や音楽、テレビまでを禁止した。

 
こうした政策に対し、今であればタリバンを「人権侵害だ」として強く非難して当然のアメリカ政府は、タリバンをほとんど何も批判しなかった。タリバンがアフガニスタンを安定させ、中央アジアへの道が開けることは、まさにアメリカが求めていたことだったからである。

 

本書の構成

第1章 タリバンとオサマ・ビンラディンとアメリカ

第2章 イスラム原理主義とテロリズム

第3章 サムライの国・アフガニスタン

第4章 文明の衝突する地

第5章 パキスタンの事情

第6章 仕事は難民と傭兵

第7章 膨張する密輸マーケット

第8章 新しい戦争

あとがき

 

著者プロフィール

著者の田中宇(たなか・さかい)さんは、1961年生まれ。繊維メーカー勤務一年を経て共同通信社入社。その後、マイクロソフト社で「MSNジャーナル」を立ち上げる。現在は個人で国際ニュース解説記事のメールを配信。

著書に『マンガンぱらだいす』(風媒社)、『神々の崩壊』(風雲社)、『国際情勢の見えない動きが見える本』(PHP文庫)がある。

★Webサイト「田中宇の国際ニュース解説」:http://tanakanews.com/

 

タリバン (光文社新書 3)
田中 宇 (著)

「文明の衝突」は、歴史の必然か仕組まれたシナリオか
アフガニスタンでの現地取材を元に、タリバン、オサマ・ビンラディン、アメリカの抜き差しならなくなった「三角関係」を描き出す。イスラム原理主義とは何か、なぜ彼らがテロにはしるのか、タリバンとはどういう政権なのか。グローバリゼーションという名のアメリカ一局支配が終焉した後、われわれを待ち受けるのはどういう時代なのか。東西文明が衝突する地・アフガニスタンで起こることは、歴史の終わりであり始まりであった。

 


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