「なぜ紛争地に行くのか?」その問いへの答えがここにある!白川優子さん『紛争地のポートレート 「国境なき医師団」看護師が出会った人々』が刊行
白川優子さん著『紛争地のポートレート 「国境なき医師団」看護師が出会った人々』が集英社クリエイティブより刊行されました。
看護師として海外派遣18回を経験した著者が、現場で交流した市民や仲間の姿をいきいきと描き、活動中の暮らしや人道援助のエキスパートたちの素顔など、意外なエピソードも満載です。人道支援のリアルが鮮やかに見えてくる一冊です。
「なぜ紛争地に行くのか?」――何度となく尋ねられた問いへの答えがここにある!
「国境なき医師団(MSF)」看護師として、2010年から18回も紛争地・災害地へ赴き医療活動をしてきた著者は、圧倒的な暴力に翻弄されながらも、人間にとって最も尊い何かを握りしめて生きる人々を見続けてきました。
本書では、医療支援に携わる中で、ずっと語りたいと思ってきた「紛争地の人間愛」を筆頭に、「活動中の暮らし」「MSFの仲間たちの素顔」などのエピソードをいきいきと描いています
国際貢献したい人が本当に知りたいこと。紛争なんて異世界のことだと思っている人に知ってほしいこと。紛争地医療のリアルが鮮やかに見えてくる一冊です。ウェブ連載に、2021年のアフガニスタン派遣談を加えて書籍化。
<本書「はじめに」より>
「紛争地では、市民、兵士、現地スタッフやボランティア、MSFの仲間たちとの多くの出会いがあった。(略)
本書を読めば、彼らが私たちとなんら変わらない人々――平和を願い、戦争を憎み、家族を愛する人たちなのだということがきっと伝わるはずだと信じている。」
本書の構成
◆I 忘れられない面影
「世界で一番新しい国」の母子/元少年兵と車いす/世界一大きな監獄の少女 ほか
◆II 心の声に導かれ、MSFの看護師に
メルボルンで見た「国境なき世界」/初めての紛争地で出会った“戦友”/看護の力の真価を知る
◆III 紛争が破壊するもの
ジャーナリズムが報じない“戦後”/兵士の治療と国際人道法/なぜ医療施設が攻撃されるのか?
◆IV 医療の前線を支える仲間たち
MSFの“柱”、ロジスティシャンに感謝を/ジャガイモと一杯の紅茶/顔も知らないあなたの力~寄付と信頼 ほか
◆V 派遣地での暮らし
“寝床”快適度ランキング/紛争地の「猫会議」/料理の時間~国境なき「スーパーシェフ」たち! ほか
◆VI 再びの旅立ち
著者プロフィール
著者の白川優子(しらかわ・ゆうこ)さんは、1973年生まれ。埼玉県出身。小学1年生で「国境なき医師団(MSF)」に憧れる。
高校卒業後、坂戸鶴ヶ島医師会立看護専門学校を卒業して看護師となる。日本で看護師として計7年間勤務。2003年にオーストラリアに渡り、2006年にオーストラリアン・カソリック大学看護学部を卒業。その後、現地の病院で4年にわたり勤務。2010年、MSFに参加。手術室看護師として、シリア、イラク、イエメン、南スーダン、パレスチナ(ガザ地区)、ネパール、アフガニスタンなど、紛争地や被災地を中心に活動。2018年以降はMSF日本事務局に採用担当として勤める。
著書に『紛争地の看護師』(2018年、小学館)がある。
紛争地のポートレート 「国境なき医師団」看護師が出会った人々 白川 優子 (著) 「国境なき医師団(MSF)」看護師として、2010年から18回も紛争地・災害地へ赴き医療活動をしてきた著者は、圧倒的な暴力に翻弄されながらも、人間にとって最も尊い何かを握りしめて生きる人々を見続けてきた。医療支援に携わる中で、ずっと語りたいと思ってきた「紛争地の人間愛」を筆頭に、「活動中の暮らし」「MSFの仲間たちの素顔」などのエピソードをいきいきと描く。 |
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