太宰治賞作家・伊藤朱里さん“新感覚お仕事同僚小説”『きみはだれかのどうでもいい人』が文庫化 あなたは、コロナ後の出社ストレスに耐えられますか?
太宰治賞受賞作家・伊藤朱里さん著『きみはだれかのどうでもいい人』が文庫化され、小学館文庫より刊行されました。
単行本発売時、書店員さんから絶賛され増刷を重ねた“新感覚お仕事同僚小説”『きみはだれかのどうでもいい人』が文庫化!
人とかかわりあうことは、こんなにも難しい。
在宅勤務が世界のスタンダートになりつつある今、日本の出勤率は70%。気が合うわけでも選んだわけでもない他人と、隣同士で長時間同じ空間を共有するのはストレスがかかるものです。
今は在宅でも、コロナ禍が収まれば、日本の企業はまた、全員出勤態勢に戻るのでしょうか。
太宰治賞作家・伊藤朱里さんが挑んだ、「新感覚同僚小説」は県の税事務所が舞台。同じ職場で働く4人の女性それぞれの視点で描かれる仕事の現場は、残酷なほどバラバラです。
ただ心地よい毎日を過ごしたいだけなのに、ふとした言動が鋭い刃となって平然と仲間を傷つけ、またある会話は別の人にとって深い慰めとなり……いやになるほど身に覚えのある、職場の人間関係の「あるある」が詰め込まれた物語は、一気読み間違いなしの話題作です。
在宅という新たな選択肢が生まれた今こそ、主人公の4人とともに、現在と将来の働き方について考えてみてはいかがでしょう。
解説は、単行本時から絶賛の言葉を寄せていた島本理生さんです。
<絶賛コメント続々!>
◎残酷さと慈愛の両面を捉えたこの著者の視線は鋭く強く確かである――ゾクッとするこの読み応えを多くの読者と分かち合いたい(ブックジャーナリスト 内田剛さん)
◎傑作でした!(大盛堂書店 山本亮さん)
◎明日からの女性スタッフに対する接し方を変えてくれそうな1冊です(勝木書店 海東正晴さん)
◎私自身も経験したことのある職場でのあのシーンや、このあのトラブル…。今、働くことや生きることに疲れている人全てに読んでほしいです。(ブックランドフレンズ 西村友紀さん)
◎タイトルに心臓を撃ち抜かれ、読み終えた時には満身創痍(というか最初にやられてしまいました)。(SuperKaBoS 鯖江店 峯森和代さん)
著者プロフィール
著者の伊藤朱里(いとう・あかり)さんは、1986年生まれ。静岡県出身。お茶の水女子大学卒業。2015年「変わらざる喜び」で第31回太宰治賞を受賞。同作を改題した『名前も呼べない』でデビュー。
他の著書に『稽古とプラリネ』『緑の花と赤い芝生』がある。
きみはだれかのどうでもいい人 (小学館文庫) 伊藤 朱里 (著) 人とわかりあうことは、こんなにも難しい。 税金を滞納する「お客様」に支払いを促すことを仕事とする県税事務所の納税担当に、同期が休職したことで急遽異動させられてきた若手職員の中沢環。彼女は空気の読めないアルバイト・須藤深雪を始めとする周囲の人間関係に気を遣いながら、かつての出世コースに戻るべく細心の注意を払って働いている――(第1章「キキララは二十歳まで」) 週に一度の娘との電話を心の支えに、毎日の業務や人間関係を適当に乗り切るベテランパートの田邊陽子。要領の悪い新米アルバイトや娘と同世代の若い正規職員たちのことも、一歩引いて冷めた目で見ていたはずだったが――(第3章「きみはだれかのどうでもいい人」) 業界中から絶賛の声、殺到!ブクログ第1位、啓文堂書店大賞第2位、「ダ・ヴィンチ」の「今月の絶対にはずさない!プラチナ本」にも輝いた超話題作がついに文庫化。 |
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