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中島京子さん×桜庭一樹さん×島本理生さん×大島真寿美さん×宮下奈都さん×角田光代さん〈アジア・アンソロジー〉『いつか、アジアの街角で』が刊行

中島京子さん×桜庭一樹さん×島本理生さん×大島真寿美さん×宮下奈都さん×角田光代さんという人気女性作家6人が競演した、文庫オリジナルのアジア・アンソロジー『いつか、アジアの街角で』が文春文庫より刊行されました。

 

あの街の空気が呼びおこす遠い記憶と、かすかな希望、そして――。

 
【収録作品】

◆中島京子さん「隣に座るという運命について」
文芸サークルで偶然に出会ったエイフクさんは幽霊?

 
◆桜庭一樹さん「月下老人」
家事を出した台湾料理屋が探偵屋の1階に転がりこんできて……。

 
◆島本理生さん「停止する春」
勤続15年目のある日、会社を休んだ。次の日もその翌日も。

 
◆大島真寿美さん「チャーチャンテン」
1997年夏の香港でお腹のなかにいたあの子は、2022年に東京で……。

 
◆宮下奈都さん「石を拾う」
わたしの身体の中には活火山があって、ときどき噴火する。

 
◆角田光代さん「猫はじっとしていない」
1年前にいなくなった愛猫のタマ子が、夢の中に出てきて……。

 

著者プロフィール

 
■中島京子(なかじま・きょうこ)さん

1964年生まれ、東京都出身。東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社勤務ののち、フリーライターに。アメリカ滞在を経て、2003年『FUTON』で小説家としてデビュー。
2010年『小さいおうち』で直木賞、2014年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、2015年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ賞(作品賞)、柴田錬三郎賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、翌年の日本医療小説大賞を受賞。

2020年『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞、2022年『ムーンライト・イン』『やさしい猫』で芸術選奨文部科学大臣賞、同年『やさしい猫』で吉川英治文学賞を受賞。

 
■桜庭一樹(さくらば・かずき)さん

1971年生まれ、島根県出身。1999年「夜空に、満天の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞佳作入選。『AD2015 隔離都市ロンリネス・ガーディアン』と改題した同作で作家デビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞、2008年『私の男』で第138回直木賞を受賞。

 
■島本理生(しまもと・りお)さん

1983年生まれ、東京都出身。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作、2003年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞、2015年『Red』で第21回島清恋愛文学賞、2018年『ファーストラヴ』で第159回直木賞、2021年『2020年の恋人たち』で第1回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞を受賞。

 
■大島真寿美(おおしま・ますみ)さん

1962年生まれ、愛知県名古屋市出身。1992年「春の手品師」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2019年『渦 妹背山婦女庭訓魂結び』で直木賞を受賞、2021年には第9回大阪ほんま本大賞も受賞

 
■宮下奈都(みやした・なつ)さん

1967年生まれ、福井県出身。上智大学文学部哲学科卒業。2004年「静かな雨」で第98回文學界新人賞佳作に入選し、デビュー。2016年『羊と鋼の森』で第13回本屋大賞を受賞。

 
■角田光代(かくた・みつよ)さん

1967年生まれ、神奈川県出身。1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。
1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、2005年『対岸の彼女』で直木賞、2006年「ロック母」で川端康成文学賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、2021年『源氏物語』(全3巻)訳で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞。

 

いつか、アジアの街角で (文春文庫)
中島 京子 (著), 桜庭 一樹 (著), 島本 理生 (著), 大島 真寿美 (著), 宮下 奈都 (著), 角田 光代 (著)

 


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