【2021年度啓文堂大賞】時代小説文庫部門は根津潤太郎さん『看取り医 独庵』が受賞
啓文堂書店は8月3日、2021年度啓文堂大賞の時代小説文庫部門(時代小説文庫大賞)の受賞作品を発表しました。
根津潤太郎さん『看取り医 独庵』が売上トップ!啓文堂書店全店において受賞記念フェアを開催
時代小説文庫部門(時代小説文庫大賞)は、7月に開催された候補作品フェアの結果、期間中にもっとも売上が多かった根津潤太郎さん著『看取り医 独庵』(小学館)に決定しました。
啓文堂書店では、大賞を受賞した『看取り医 独庵』について、9月から全店において受賞記念フェアを開催します。
なお、候補作品フェアの上位3作品は次の通りです。
【上位3作品】
■大賞:『看取り医 独庵』(根津潤太郎さん/小学館)
■2位:『弦月の帥 初代北町奉行米津勘兵衛』(岩室忍さん/祥伝社)
■3位:『利休の死 戦国時代小説集』(井上靖さん/中央公論新社)
詳細は、http://www.keibundo.co.jp/award/prize/detail/2021_3.html をご覧ください。
また、候補作品の一覧は、http://www.keibundo.co.jp/award/selection/detail/2021_2.html をご覧ください。
啓文堂大賞とは
「啓文堂大賞」は、京王線・井の頭線沿線地域を中心に約30店舗を展開する啓文堂書店が主催。
各出版社と啓文堂書店のジャンル担当の推薦により選定された10~15作品の候補作を、啓文堂書店全店で「候補作フェア」として1ヶ月間販売した中で、最も売上の多い作品が大賞受賞作となります。
文庫大賞(文庫部門)、文芸書大賞(文芸書部門)、時代小説文庫大賞(時代小説文庫部門)、新書大賞(新書部門)、ビジネス書大賞(ビジネス書部門)、雑学文庫大賞(雑学文庫部門)で構成。
看取り医 独庵 (小学館文庫 J ね- 1-1 小学館時代小説文庫) 根津 潤太郎 (著) 生きるも死ぬも、江戸市井の人々とともに! 頃は江戸中期。浅草諏訪町で開業する独庵こと壬生玄宗は京と長崎で漢方と西洋医学を修めた、仙台藩の奥医師の息子だ。とうに四十の坂を越えた総髪の大男は、一見こわもてだが、酒は不調法、女人にはついつい腰が引けてしまう質らしい。どうにも煙たい二度目の妻は、元服近い息子とともに仙台藩下屋敷に住んでいる。医術の腕は天下一品、時の老中の病を治したことで評判が江戸市中に広まり、診療所を切り盛りする女中のすず、代診の弟子・市蔵ともども休む間もない。だが、門前市をなす理由はそれだけではなかった。医者の本分はもとより病を治すこと、では、治らぬ病はどうする。独庵が悩んだ末にたどり着いた結論は、患者に希望を与えることだった。人らしい生き方、死に方を望まれれば、看取りも辞さない。そんな独庵に妙な往診依頼があった。知人の材木問屋の主・徳右衛門が、なにかに憑りつかれたように、薪割りを始めたという。独庵の手となり足となって事情を探る絵師・久米吉に調べさせたところ、思いもよらぬ仇討ち話が浮かんできて……。江戸の人々の心に暖かな灯をともす看取り医にして馬庭念流の遣い手・独庵が、一刀のもとに悪を両断する痛快書き下ろし時代小説。 |
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