本のページ

SINCE 1991

大原富枝文学館」開館30周年!”戦後最大の女流作家”の愛犬3匹を角田貴志さんがキャラクター化

「大原富枝文学館」開館30周年!作家の愛犬3匹を角田貴志さんがキャラクター化 ▲新パンフレットの表紙

「大原富枝文学館」開館30周年!作家の愛犬3匹を角田貴志さんがキャラクター化 ▲新パンフレットの表紙

高知県本山町出身の作家・大原富枝さんの文学館「大原富枝文学館」が開館30周年を記念して、富枝さんとその文学作品にも登場する柴犬の三郎、コッカースパニエルのラディ、ルカを、俳優でイラストレーター、脚本家として活躍中の角田貴志さん(ヨーロッパ企画)がキャラクター化しました。

キャラクターたちは、館内のあちこちに展示されているほか、新コンセプトのポスターやリーフレット、グッズにも登場。文学館では「大原富枝と3匹の愛犬」グッズを多数販売します。

 

「戦後最大の女流作家」と言われた大原富枝さん

大原富枝さんの代表作『婉という女』

大原富枝さんの代表作『婉という女』

大原富枝さんは、大正元年(1912)生まれ。高知県本山町出身。青春時代に結核を患い、約10年間の療養生活を経て作家として活動。

自身の人生と歴史上実在する野中婉の人生を重ね合わせて描いた代表作『婉という女』は、国内だけでなく、英語訳、ロシア語訳、ポーランド語訳され、映画化もされた作品です。

親交のあった吉本隆明さん(評論家)は、碑文に「戦後最大の女流作家・大原富枝」と刻みました。

本山町立大原富枝文学館は、大原富枝さんがまだ存命中の平成3年11月に元簡易裁判所であった建物をリニューアルして開館しました。

 
『婉という女』(講談社/1960年) あらすじ

野中婉は、土佐藩の執政であった野中兼山の四女として生まれた。しかし、父兼山は政敵に追われ、失脚、急死する。その後、婉がわずか4歳の時、母や姉、兄弟たちは全員幽閉されてしまう。男子が死に絶えるまで、長い囚われの生活を送ることになる。その異様な体験を持った実在の女性の生き方を描いている。

 

新コンセプトは、「故郷と三匹の犬を愛した小説家」

いつも一緒だった大原富枝さんと愛犬三郎

いつも一緒だった大原富枝さんと愛犬三郎

大原富枝さんの生涯と文学を語る上で、3匹の愛犬を切り離すことはできません。特に3代目の愛犬である三郎は、作品の中にも登場します。

愛犬への愛情をエッセイのようにつづった『三郎物語』(1976)や、老いた三郎が山で失踪したまま見つからなかった記録として『山霊への恋文』を刊行しています。

 
子供のいない富枝さんにとって愛犬は家族以上の存在であり、書くときもいつも一緒だったといいます。

その3匹の愛犬たちをモチーフにキャラクター化し、文学館のポスターやパンフレットもリニューアルすることとなりました。キャラクターデザインは、俳優でイラストレーターでもある劇団ヨーロッパ企画の角田貴志さんが手がけました。

 

オリジナルグッズが文学館にて販売開始

 

館内のあちこちにいる愛犬たち

入り口の記念撮影スポット

入り口の記念撮影スポット

 

婉という女・正妻 (講談社文芸文庫)
大原富枝 (著)

土佐藩執政、父・野中兼山(良継)の失脚後、4歳にして一族とともに幽囚の身となった婉。男子の係累が死に絶えた40年後、赦免が訪れ、自由となったものの、そこで見たのは、再び政争の中で滅びてゆく愛する男の姿であった……。無慙な政治の中を哀しくも勁く生きた女を描き、野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞した名作「婉という女」に、関連作「正妻」「日陰の姉妹」の2篇を付し、完本とする。

 
【関連】
大原富枝文学館 | ふるさとの文学館です。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です