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第43回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」最終候補作が決定! 石井妙子さん、大西康之さん、細田昌志さん、牧村康正さん、村山祐介さんの計5作品

第43回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」最終候補作が決定!

第43回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」最終候補作が決定!

講談社は5月31日、令和3年度(第43回)「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」の最終候補作品を発表しました。

 

第43回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」最終候補作品が決定!

第43回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」の最終候補作品は次の通りです。なお、受賞作は7月15日に決定する予定です。

 
【第43回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」最終候補作品】

◎石井妙子(いしい・たえこ)さん
『女帝 小池百合子』(文藝春秋)

◎大西康之(おおにし・やすゆき)さん
『起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』(東洋経済新報社)

◎細田昌志(ほそだ・まさし)さん
『沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修 評伝』(新潮社)

◎牧村康正(まきむら・やすまさ)さん
『ヤクザと過激派が棲む街』(講談社)

◎村山祐介(むらやま・ゆうすけ)さん
『エクソダス アメリカ国境の狂気と祈り』(新潮社)

 

「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」について

「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」は、講談社が主催するノンフィクションを対象とした文学賞です。1979年に創始された「講談社ノンフィクション賞」を2019年(第41回)より改称。

講談社が2019年に創業110周年という節目の年を迎えるにあたり、戦後日本を代表するノンフィクションの書き手の一人・本田靖春さん(1933~2004)の名を冠することとなりました。ちなみに、本田さん自身も第6回講談社ノンフィクション賞の受賞者です。

 

女帝 小池百合子
石井 妙子 (著)

コロナに脅かされる首都・東京の命運を担う政治家・小池百合子。
女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。

しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。

「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へ――
常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。
今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切る。

起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男
大西 康之 (著)

【ジェフ・ベゾスは、このヤバい日本人の「部下」だった】

かつて日本には、「起業の天才」がいた。
リクルート創業者、江副浩正。

インターネット時代を予見、日本型経営を叩き潰し、自分では気が付いていない才能を目覚めさせた社員のモチベーションを武器に彼がつくろうとしたのは、「グーグルのような会社」だった。

だが彼の名は「起業の天才」ではなく、戦後最大の企業犯罪「リクルート事件の主犯」として人々に記憶される。

「ベンチャー不毛の地」となった日本に必要な「起業家の資質」とは何か。
リクルート事件の大打撃を乗り越え1兆8000億円の負債を自力で完済、株式時価総額で国内10位にまで成長した「奇跡の会社」はどのようにつくられたのか。

苦境に立ち逆風に向かうすべての日本人に贈る、歴史から葬られた「起業の天才」の真の姿。

【日本にも、こんな経営者がいた!】
・グーグルの「検索」を先取り
・独自の「クラウド・コンピューティング」
・読売新聞と「全面戦争」
・電通から広告を奪う
・日・米・欧を結ぶコンピューター・ネットワーク
・世界の「コンピューターの天才」をかき集める

【「はじめに」より抜粋】
江副さんが生きていたら、保身に汲々とする日本の経営者にこう尋ねることでしょう。
「経営者とはどういうものか、経営者ならなにをすべきか。わたしはつねに学び、考え、そのとおりにやってきました。あなたがた、自分が経営者であると考えたことがおありですか」
――瀧本哲史(京都大学客員准教授、エンジェル投資家、2019年没)

沢村忠に真空を飛ばせた男: 昭和のプロモーター・野口修 評伝
細田 昌志 (著)

取材・執筆に10年!「水道橋博士のメルマ旬報」連載で話題を呼んだ、本格ノンフィクション超大作が待望の書籍化!!「キックボクシング」を命名・創設し、沢村忠というスーパースターに加え、歌手の五木ひろしを世に送り出した伝説のプロモーター・野口修の生涯を描く。

日本一の「拳闘士」にして「国士」でもあった父を持ち、戦前から続く政財界や裏社会の多様な人脈を生かしながら、様々な興行を仕掛ける野口修。特に、タイ式ボクシングと大山道場(後の極真会館)との他流試合の実現とキックボクシングの創設は、日本の格闘技史で特筆されるべきエポックメイキングとなる。さらに、当時は別名で活動していた五木ひろしをヒット歌手に育て、日本レコード大賞を受賞させ、芸能界も制する――数々の偉業を成し遂げる一方で、世界タイトルマッチ興行を巡る水面下の駆け引きや晩年など、野口修のドラマチックな人生と共に刻まれた、壮大な昭和裏面史を余すところなく描く。圧巻の上下2段組、560ページの超大作!!

ヤクザと過激派が棲む街
牧村 康正 (著)

かわぐちかいじ氏激賞!
「浅間山荘事件以後、新左翼過激派はどうなったのか、何と山谷でヤクザと激突していた。
革命か抗争か、これは共に暴力を肯定したもの同士が存在を懸けて渡り合った血の記録だ。
読まずにはいられない」

戦後復興にまい進する東京の片隅で、高度成長を支えた日雇い労働者たちが集まった山谷のドヤ街。一億総中流化社会からふるい落とされた、消したい過去を持つ無宿人たちがやけっぱちの賑わいに片時の安息を見出していたこの街は、およそ40年前、いまやともに絶滅危惧種となった「ヤクザ」と「過激派」の抗争による殺戮の場と化した。

なぜヤクザと過激派はこの街で全面衝突を余儀なくされたのか?
日雇い労働者たちのオアシスはなぜ衰退したのか?
ヤクザに存在意義はあるのか?
左翼活動家に大義はあったのか?

繁栄から取り残された労働者たちと、時代から見捨てられた過激派、欲望に取り憑かれた暴力団、さらには警察権力を交えたヤケクソの暴力がほとばしる、戦後史に埋もれた「日本社会の歪」が激しく暴発するピカレスク・ノンフィクション!

エクソダス: アメリカ国境の狂気と祈り
村山 祐介 (著)

そこでは子どもが、妊婦が、故国を追われた人びとが、息絶えてゆく。
私たちが知らない、この世界の現実。

米・メキシコ国境3200キロに向かう移民たち。
砂漠を越え、大河をわたり、密林を彷徨う――
彼らの命懸けの旅を追い続けたジャーナリストは、その〈源流〉に何を見たのか !
陸路総移動距離1万5000キロ、300人と向き合った迫真の取材が、世界の悲劇をえぐり出す。

2019年度ボーン・上田国際記念国際記者賞受賞の激動ルポルタージュ

 
【関連】
令和3年度(第43回)講談社 本田靖春ノンフィクション賞 最終候補作品決定のお知らせ〔PDF〕

 


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