高杉良さん82歳「私の最後の作品になるかも知れない……」 自伝的経済小説『破天荒』を刊行
経済小説・企業小説のトップランナーである高杉良さんの自伝的長編小説『破天荒』が、新潮社より刊行されました。
高校中退の破天荒な青年が業界紙の記者として頭角を現し、やがてベストセラー作家に!
高度経済成長期を痛快に駆け抜けた業界紙記者を主人公に、著名な経済人、企業人、経済官僚も次々に実名で登場。これまで高杉作品を読んできた人はもちろんのこと、作品に触れたことのない読者も高度成長期のビジネスシーンの熱を感じられる作品となっています。
そして、高杉良さんが今作のラストに込めた「未来の企業、社会へ向けたメッセージ」とは…?
視力の衰えに苦しむ著者にとって「最後の作品になるかもしれない」との覚悟で完成された長編です。
【著者からのコメント】
「石油化学工業は日本経済の高度成長の原動力だった。官僚も熱気がみなぎっていた。
高度成長に導いた僕らの世代を描き残したかった。昭和のダイナミズムを、今を生きる人たちに伝えたかった。」
<本書のあらすじ>
昭和33(1958)年10月。高校中退の杉田亮平は、40倍の競争率を突破して石油化学新聞に入社した。「まもなく二十歳ですが、筆力も取材力も、ここにいる誰よりもあると思っています」と社長に言い放った亮平は、その生意気な言葉通りに躍動する。
国策会社民営化、エチレン不況カルテル、企業間の技術譲渡――数々のスクープで業界を激震させ、水面下で経済の流れを作ったのは、毎号4ページの業界紙の若い記者だった。そしてのちに彼は経済小説作家の道へ。亮平の記者時代は、日本経済の青春時代でもあった。
全ての働く人に贈る自伝的経済小説!
著者プロフィール
著者の高杉良(たかすぎ・りょう)さんは、1939(昭和14)年生まれ。東京都出身。専門紙記者、編集長を経て、1975年「虚構の城」で作家デビュー。以来、経済界全般にわたって材を得て、綿密な取材に裏打ちされた問題作、話題作を次々に発表している。
主な作品に『小説 日本興業銀行』『労働貴族』『広報室沈黙す』『燃ゆるとき』『王国の崩壊』『金融腐蝕列島』『不撓不屈』『乱気流』『挑戦 巨大外資』『反乱する管理職』『青年社長』『人事の嵐』『めぐみ園の夏』『リベンジ 巨大外資銀行』『雨にも負けず』等がある。
破天荒 高杉 良 (著) |
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