本のページ

SINCE 1991

【第33回和辻哲郎文化賞】サンドラ・シャールさん『『女工哀史』を再考する』と宮本久雄さん『パウロの神秘論』が受賞

第33回和辻哲郎文化賞が決定!

第33回和辻哲郎文化賞が決定!

姫路市(兵庫県)は2月5日、第33回和辻哲郎文化賞の受賞作を発表しました。

授賞式は3月7日に開催され、ノンフィクション作家で評論家の保阪正康さんによる記念講演会も予定されています。

 

第33回和辻哲郎文化賞が決定!

第33回和辻哲郎文化賞の受賞作が次の通り決定しました。

 
<第33回和辻哲郎文化賞 受賞作品>

 
■一般部門
サンドラ・シャール(Sandra SCHAAL)さん(ストラスブール大学言語学部 准教授/京都大学大学院文学研究科 特任教授)
『『女工哀史』を再考する 失われた女性の声を求めて』(京都大学学術出版会)

■学術部門
宮本久雄(みやもと・ひさお)さん(東京純心大学看護学部教授)
『パウロの神秘論 他者との相生の地平をひらく』(東京大学出版会)

 
選考委員は、一般部門が阿刀田高さん(作家)・辻原登さん(作家)・山内昌之さん(東京大学名誉教授)、学術部門が野家啓一さん(東北大学名誉教授)・関根清三さん(東京大学名誉教授)・黒住真さん(東京大学名誉教授)。

受賞者には、賞金各100万円が贈られます。授賞式は3月7日に無観客にて開催し、授賞式・記念講演会はライブ配信を行います。

なお、「受賞の言葉」「選考評」など詳細は、http://www.himejibungakukan.jp/watuji/jyusyoushiki/ をご覧ください。

 

和辻哲郎文化賞について

和辻哲郎文化賞は、姫路市制百周年と姫路出身の哲学者・和辻哲郎(明治22~昭和35)の生誕百年を記念して、昭和63年度に姫路市が創設した学術賞です。

和辻哲郎の幅広い学的業績を顕彰し、「和辻哲学の今日的意義を国の内外にわたって探るとともに、研究者の育成かつ市民の文化水準の向上に資する」ことを目的とします。一般部門と学術部門で構成。

一般部門は、和辻哲郎が「文学、歴史、芸術などさまざまな領域において横断的かつユニークな著作を世に問い、広範な読者に訴えかけたスケールの大きな学者であった」ことを鑑み、文化一般におけるすぐれた著作に与えられます。

学術部門は、和辻哲郎が専門とした哲学、倫理学、宗教、思想、比較文化といった領域での学術的水準を備えた、すぐれた研究に与えられます。

両部門ともに、前々年9月1日から前年8月31日までに発刊された(復刊は除く)著作物(単行本)を対象とします。

 

第33回和辻哲郎文化賞 授賞式について

※今回は無観客にて開催し、授賞式・記念講演会は、ライブ配信を行います。

 
■日時:2021年3月7日(日曜日) 13時30分から16時

■内容
◎第1部:受賞式典(13時30分~14時50分)
 選考評<一般部門>辻原登さん(作家)
    <学術部門>関根清三さん(東京大学名誉教授)
◎第2部:記念講演(15時~16時)
 演題:「近現代史を見つめる目、語る言葉」
 講師:保阪正康さん(ノンフィクション作家・評論家)

※詳細は、http://www.himejibungakukan.jp/watuji/jyusyoushiki/ をご覧ください。

 

『女工哀史』を再考する: 失われた女性の声を求めて
Sandra Schaal (原著), サンドラ シャール (著)

苛酷な労働条件下に置かれた女工という従来の一面的な見方を離れ、実際の製糸女工たちの生の声に基づいて「女工哀史」を再構築する。

■佐伯順子氏(比較文学者・同志社大学教授)推薦
製糸女工の労働歌「糸引き歌」の数々、当事者への聞き取り調査からみえる女工たちの主体的な<声>から、「女工哀史」的な抑圧の歴史にとどまらない、彼女たちの肯定的な労働意識を明らかにする本書は、マクロな政治史、経済史から周縁化されていた女工たちのミクロな生活史を通じて、生計を支える誇りある女性たちの労働観を浮上させる。”女性活躍”等の甘い観念とは異質な近代日本女性の労働参画の歴史から、現代日本のジェンダー状況をも問い直す画期的労作。

パウロの神秘論: 他者との相生の地平をひらく
宮本 久雄 (著)

二度にわたる大戦や今も続く紛争、大量難民の発生など、現代のわれわれがその只中にあってもつ危機意識は、パウロが直面した当時の彼の「今」の終末論的危機意識とも重なる。パウロはその危機に対し、イエス・キリストを通じて開示された神の愛のプラン、すなわちパウロにとっての「神秘」を生きることによって闘った。時代の閉塞と危機を突破しうる鍵としてのその「神秘」は一体どのような内実と性格をもつのか。他者との相生の地平を創造するパウロ神秘論の核心をひらく。

 
【関連】
姫路文学館 | 授賞式・記念講演会

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です