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【第34回和辻哲郎文化賞】三浦篤さん『移り棲む美術』と納富信留さん『ギリシア哲学史』が受賞

第34回和辻哲郎文化賞が決定!

第34回和辻哲郎文化賞が決定!

姫路市(兵庫県)は2月4日、第34回和辻哲郎文化賞の受賞作を発表しました。

授賞式は3月6日に開催され、作家の高樹のぶ子さんによる記念講演会も予定されています。

 

第34回和辻哲郎文化賞が決定!

第34回和辻哲郎文化賞の受賞作が次の通り決定しました。

 
<第34回和辻哲郎文化賞 受賞作品>

 
■一般部門
三浦篤(みうら・あつし)さん〔東京大学大学院総合文化研究科教授〕
『移り棲む美術 ジャポニスム、コラン、日本近代洋画』(名古屋大学出版会)

■学術部門
納富信留(のうとみ・のぶる)さん〔東京大学大学院人文社会系研究科教授〕
『ギリシア哲学史』(筑摩書房)

 
選考委員は、一般部門が阿刀田高さん(作家)・辻原登さん(作家)・山内昌之さん(東京大学名誉教授)、学術部門が野家啓一さん(東北大学名誉教授)・関根清三さん(東京大学名誉教授)・黒住真さん(東京大学名誉教授)。

受賞者には、賞金各100万円が贈られます。授賞式は3月6日に姫路市市民会館大ホールで開催。

なお、「受賞の言葉」「選考評」など詳細は、http://www.himejibungakukan.jp/watuji/jyusyoushiki/ をご覧ください。

 

和辻哲郎文化賞について

和辻哲郎文化賞は、姫路市制百周年と姫路出身の哲学者・和辻哲郎(明治22~昭和35)の生誕百年を記念して、昭和63年度に姫路市が創設した学術賞です。

和辻哲郎の幅広い学的業績を顕彰し、「和辻哲学の今日的意義を国の内外にわたって探るとともに、研究者の育成かつ市民の文化水準の向上に資する」ことを目的とします。一般部門と学術部門で構成。

一般部門は、和辻哲郎が「文学、歴史、芸術などさまざまな領域において横断的かつユニークな著作を世に問い、広範な読者に訴えかけたスケールの大きな学者であった」ことを鑑み、文化一般におけるすぐれた著作に与えられます。

学術部門は、和辻哲郎が専門とした哲学、倫理学、宗教、思想、比較文化といった領域での学術的水準を備えた、すぐれた研究に与えられます。

両部門ともに、前々年9月1日から前年8月31日までに発刊された(復刊は除く)著作物(単行本)を対象とします。

 

第34回和辻哲郎文化賞 授賞式について

※今回は無観客にて開催し、授賞式・記念講演会は、ライブ配信を行います。

 
■日時:2021年3月6日(日曜日) 13時30分から16時

■場所:姫路市市民会館大ホール

■参加費:無料

■定員:400人(申込者多数の場合は抽選)

■内容
◎第1部:受賞式典(13時30分から14時50分)
◎第2部:記念講演(15時~16時)
 演題:「平安の美と日本の心」
 講師:髙樹のぶ子さん(作家)

■申込方法
◎往復はがき(1人1枚)に「第34回和辻哲郎文化賞授賞式参加希望」と明記し
  (1)郵便番号 (2)住所 (3)氏名 (4)電話番号
 を記入して、姫路文学館(〒670-0021 姫路市山野井町84番地)までお送りください。
◎締切:2月16日(水)当日消印有効
※車椅子席や手話通訳などのご希望があれば、申込み時にお知らせください。

※詳細は、http://www.himejibungakukan.jp/watuji/jyusyoushiki/ をご覧ください

 

移り棲む美術―ジャポニスム、コラン、日本近代洋画―
三浦 篤 (著)

グローバルな〈美〉の往還 ――。日本から西洋へ、そして西洋から日本へと海を越えた芸術の種子。どのように移動・変容・開花したのか。「アカデミスム対前衛」の構図に囚われることなく、ジャポニスムの多面的展開から近代洋画の創出まで、フランスを中心に一望し、選択的な交雑による新たな芸術史を描きだす。

ギリシア哲学史
納富 信留 (著)

全てはここから始まる――
古代ギリシアで哲学はどのように始まったのか。
人間と社会と自然を根源から問い、わたしたちの生き方・考え方を形作った知の原点。
近年の研究成果を踏まえギリシア哲学史の枠組みを見直し、哲学者たちの思索を新たな視座から一望する記念碑的通史!

【出版社からのコメント】
ギリシア哲学は、人類の歴史に特別な位置を占めてきた知的営為である。
人生の指針として、諸学問の基礎として、そして何より西洋哲学の源として、世界中の人々に大きな影響を及ぼしてきた――。
古代ギリシアにおいて、哲学はどのように始まったのか?
そこで哲学者たちは、どのような問いを問い、思索を展開したか?
こうした哲学の営みは、いかにして受け継がれてきたのか?
本書は、資料論・方法論をふくむ最新の研究成果に目配りをし、これまでと大きく異なる枠組みと視点で、ギリシア哲学史の全体を俯瞰する試みである。
いまを生きる私たちが、過去との応答を通じ、新たに問いと探究を始めるところへと導く画期的通史。

 
【関連】
姫路文学館 | 授賞式・記念講演会

 


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