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「第1回京都文学賞」最優秀賞受賞!松下隆一さん『羅城門に啼く』が刊行 NHK『雲霧仁左衛門』脚本家が罪と罰と生を問う長編小説

松下隆一さん著『羅城門に啼く』

松下隆一さん著『羅城門に啼く』

京都市では、文学の更なる振興や「文化都市・京都」の発信等に寄与するため、昨年度、京都文学賞実行委員会を立ち上げ、「京都文学賞」を創設しました。

この度、第1回京都文学賞の応募総数537作品の中から、一般部門最優秀賞を受賞した松下隆一さん著『もう森へは行かない』について、書名を『羅城門に啼(な)く』に改題し,協力出版社である新潮社から11月26日に刊行されます。

なお、11月1日には「第1回京都文学賞」優秀賞を受賞した藤田芳康さん著『屋根の上のおばあちゃん』が河出書房新社より刊行されています。

また、中高生部門受賞作及び海外部門奨励作については、https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000273202.html にデジタルブックとして掲載されています。

 

世界初の小説『源氏物語』が書かれた地、京都市にオフィシャルな文学賞が誕生! 栄えある第1回「京都文学賞」受賞者は京都市太秦在住、NHK『雲霧仁左衛門』の脚本家

京都文学賞は、京都市が「世界文化自由都市宣言」40周年を契機に「文化都市・京都」のさらなる発信につなげるため、2019年4月、京都文学賞実行委員会を立ち上げて創設したもの。全国でも数少ない、自治体のオフィシャルな文学賞であり、受賞作は京都市による「京都ブランド」認定の長篇小説となります。

 
この「京都文学賞」の応募条件は、「京都を題材とする小説」。

「京都を題材」とした小説といえば、『源氏物語』に始まり、近現代でも川端康成『古都』、三島由紀夫『金閣寺』、司馬遼太郎さんらの一連の新撰組の作品など数多あり、名作の宝庫です。

 
なかでも、芥川龍之介の「羅生門」は中高生の教科書に採用される「国民文学」。ヴェネツィア国際映画祭のグランプリに輝いた黒澤明監督の映画『羅生門』は映画史にその名を刻み、いまなお全世界の人々を魅了しています。

「羅生門」はいわば京都を舞台にした作品の聖地で、二匹目のドジョウはいても、三匹目は現れようもなく、舞台に選んで挑む者は、これまでいませんでした。

 
京都文学賞受賞作の『羅城門に啼く』はタイトルで明らかな通り、大胆にも「羅生門」でなく「羅城門」とし(「羅生門」と「羅城門」は一字違いだが、全く同じ門)、芥川と黒澤監督の名作と同じ平安朝の、疫病が猛威をふるい、モラルが著しく低下し、盗みや殺しが横行する時代に、かの名作と同じく「罪と罰と命の尊さを問う」大胆不敵な内容となっています。

 
なお、装画は「京都市芸術新人賞」を令和元年度に受賞した京都市在住の新進気鋭の日本画家、服部しほりさんが担当しています。

扉絵

扉絵

 
【あらすじ】

疫病が猛威をふるい、死臭にむせかえる平安朝の洛中に世を呪い、盗みや殺しを繰り返す若者がいた。命拾いし、生き直そうとした矢先、過去の悪行に責め立てられる。京都市発、京都市初の全く新しい「第1回京都文学賞受賞作」にふさわしい重厚本格小説の誕生。

 

著者プロフィール

著者・松下隆一さん

著者・松下隆一さん

著者の松下隆一(まつした・りゅういち)さんは、1964年生まれ。兵庫県出身、京都市在住。脚本家/作家。日本シナリオ作家協会会員。KYOTO映画塾卒業。『二人ノ世界』のシナリオで第10回日本シナリオ大賞佳作入選。第9回テレビ朝日シナリオ大賞最終選考候補。

主な作品に小説『二人ノ世界』(河出書房新社)、ノンフィクション『異端児』(PHP研究所)、『星を抱いた男』(PHP研究所)他。脚本作品に、映画『獄に咲く花』『氷川丸ものがたり』/ドラマ『天才脚本家 梶原金八』『雲霧仁左衛門 3・4・5』他。映画、ドラマ、舞台などのシナリオ執筆多数。2020年『もう森へは行かない』で第1回京都文学賞一般部門最優秀賞受賞。

 

服部しほりさん プロフィール

服部しほりさん

服部しほりさん

装画を担当した服部しほり(はっとり・しほり)さんは、1988年生まれ。京都市出身。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻日本画修了。

「東洋画の神髄は線である」を信条とするように、日本画の古典技法を活かしつつ、独創的なモチーフを取り入れた墨線の映える線描作品を展開し、日本画に新しい刺激を加え続けている。

京都、岐阜、東京などで個展・グループ展に多数参加しており、近年では海外にも発表の場を広げている。また、昨年9月に世界遺産二条城で開催された「artKYOTO」をはじめ、アートフェアにも多数の作品を出品している。時代を超えた日本画線描の魅力を現代に蘇らせ、伝統と革新が交差する独自の絵画世界を創出する、現代の日本画壇を牽引する若手作家として、今後益々の活躍が期待される。2020年「京都市芸術新人賞」受賞。

 

京都市出身の女優・吉岡里帆さんも推薦!

「嗄(しわが)れた心音が聞こえた。一滴(ひとしずく)の愛を欲し、誰かを想って生きている。切なくて、哀しくて……そんな想いを抱きながら読みました」
―― 女優・吉岡里帆さん

吉岡里帆さん

吉岡里帆さん

<プロフィール>
1993年生まれ。京都市出身。映画『天地明察』にエキストラ出演したのをきっかけに、演劇に興味を持ち、大学時代から東京に通い、芝居を学びながら演劇活動を始める。2015年上京し、NHK連続テレビ小説『あさが来た』で注目を集め、同年、結婚情報誌『ゼクシィ』の9代目CMガールに抜擢される。

ドラマ『時効警察はじめました』(2019/EX)や映画『Fukushima 50』(2020)をはじめ,数多くの映画、CM、舞台などで活躍。2020年11月20日から公開の、秋田男鹿を舞台とした映画『泣く子はいねぇが』では、主人公の妻を演じる。

 

羅城門に啼く
松下 隆一 (著)

世界初の小説が書かれた地に生まれた「第一回京都文学賞」受賞作。黒澤、芥川の『羅生門』に比肩する長篇! 疫病が猛威をふるい、死臭にむせかえる平安朝の洛中で一生消えぬ傷を負い、人と世を呪って、盗みと殺しに明け暮れる若者がいた。空也上人に救い出され、生き直そうとした矢先、過去の罪に出くわし、悶え苦しむ。NHKドラマ『雲霧仁左衛門』などの実力脚本家が満を持して小説に挑み、罪と罰と生を問う重厚本格小説が誕生した。

 
【関連】
京都文学賞

 


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