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小説家デビュー10年!月村了衛さん『白日』が刊行 「俺は会社員なのか、それとも”人間”なのか!?」組織の論理に翻弄されるサラリーマンを描く

月村了衛さん著『白日』(KADOKAWA)

月村了衛さん著『白日』(KADOKAWA)

月村了衛さんが組織の論理に翻弄されるサラリーマンを描いたエンタメ小説『白日』が、KADOKAWAより刊行されました。

また、文芸WEBマガジン「カドブン」(https://kadobun.jp/trial/hkjt/eeat6hrfa6o8.html)では本作の試し読みを配信中です。

 

会社組織の中で生きる中間管理職の主人公に決断が迫られたそのとき、「会社員」であり、ひとりの父親でもある彼は、「人間」でいられるか――。

月村了衛さんはデビュー以来、日本推理作家協会賞、山田風太郎賞を含む5つの主要な文学賞を受賞。その筆力は高く評価されています。

ジャンルの垣根を越えた幅広い作風で知られる月村さんですが、本作は現代を舞台に、会社組織の論理に苦しむ中間管理職を主人公に据えたリアルな企業小説となっています。これまでの月村作品の中でも最もエンターテインメント性に富み、リーダビリティーの高い作品です。

企業小説は男性読者が多いと言われますが、本作の連載中は多くの女性に読まれています。

 
<『白日』あらすじ>

現代社会の欺瞞を暴き希望のありかを探る、明日のサラリーマン・エンタメ!

出版社課長・秋吉の耳に衝撃的な情報が届いた。梶原局長の息子が謎の転落死を遂げたという。近く[引きこもり・不登校対策]を打ち出す新時代の高校をつくるという一大プロジェクトに邁進していたときだった。

娘の不登校経験もあり事業に心血を注いできた秋吉だが、プロジェクトは一時中止。梶原の息子は自殺だったという噂が社内で広まり、会社上層部は隠蔽に動く。少年の死という状況のもと、自社の利益追求と保身に汲々とする上層部に秋吉は抵抗を試みるが――。

信頼できない上司、暴走する部下、情報戦と化した社内派閥抗争。もはや社内に信用できる者はいない――。
志を持って教育事業を推進してきた秋吉の運命は? 少年の死の真相とは?

 

著者プロフィール

撮影:川口宗道

撮影:川口宗道

著者の月村了衛(つきむら・りょうえ)さんは、1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。

2012年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、2019年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。

他の著書に『追想の探偵』『機龍警察 狼眼殺手』『悪の五輪』『東京輪舞』『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』など。

 

白日
月村 了衛 (著)

組織の論理の中、いかに、人間でいられるか―。 風太郎賞受賞作家の会心作

千日出版の教育部門で課長を務める秋吉に衝撃的な情報が入った。事業を率いる梶原局長の中3の息子が、謎の転落死を遂げたというのだ。部署が一大プロジェクト――大手進学塾と合併し社を独立、IT企業との提携のもと、最新技術を駆使した[引きこもり・不登校対策]を打ち出す新時代の高校を開校――に臨んでいたときだった。
プロジェクトは一時中止になり、事故ではなく自殺という噂が社内では急速に広まる。秋吉は部下の前島と調査を開始するが、人事課の飴屋から警告される。以前から、社長派と専務派が対立する社内。会社の上層部は秋吉に隠蔽を働きかける。少年の死という状況のもと、彼らが気にするのは自社の利益追求と保身だった。

信頼できない上司、暴走する部下、情報戦の様相を呈す社内派閥抗争……。もはや社内に信用できる者はいない――。

子どもたちの未来のために新しい学校をつくる、その志を持って教育事業を推進してきた秋吉の運命は。少年の死の真相は。
現代社会の欺瞞を暴き希望のありかを探る、明日のサラリーマン・エンタメ!

 
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