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【第74回毎日出版文化賞】藤井貞和さん、苅谷剛彦さん、大熊孝さん、『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』、近藤譲さん&徳丸吉彦さんが受賞

第74回毎日出版文化賞が決定!

第74回毎日出版文化賞が決定!

毎日新聞社は11月3日、優れた出版物の著編者、出版社を顕彰する「第74回毎日出版文化賞」の受賞作品を発表しました。

 

第74回毎日出版文化賞が決定!

第74回毎日出版文化賞の受賞作品が、次の通り決定しました。
なお、贈呈式は12月10日午後2時、東京都文京区のホテル椿山荘東京で開催されます。

 
<第74回毎日出版文化賞 受賞作品>

■文学・芸術部門
藤井貞和(ふじい・さだかず)さん
『<うた>起源考』(青土社)

■人文・社会部門
苅谷剛彦(かりや・たけひこ)さん
『追いついた近代 消えた近代 戦後日本の自己像と教育』(岩波書店)

■自然科学部門
大熊孝(おおくま・たかし)さん
『洪水と水害をとらえなおす 自然観の転換と川との共生』(農文協プロダクション)

■企画部門
『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』全30巻(河出書房新社)

■特別賞
近藤譲(こんどう・じょう)さん『ものがたり西洋音楽史』&徳丸吉彦(とくまる・よしひこ)さん『ものがたり日本音楽史』(岩波書店)

 

毎日出版文化賞について

毎日出版文化賞は1947年に創設。毎日新聞社が主催し、優れた出版物の著編者、出版社などを顕彰する文学・文化賞です。大日本印刷が特別協力。

「文学・芸術」、「人文・社会」(ノンフィクション、歴史、民俗、思想、哲学、宗教、政治、経済など)、「自然科学」、「企画」(全集、講座、辞典、事典、書評など)および、広く読者に支持され、出版文化の向上に貢献した出版物に贈られる「特別賞」の5部門で選考が行われます。対象となるのは、前年9月1日から当年8月31日までの間に初版が刊行された出版物、同時期に完結した全集などです。

「文学・芸術」「人文・社会」「自然科学」「企画」の各部門の受賞者には、賞状と記念品、賞金100万円が贈られます。また、「特別賞」の受賞者には、賞状と記念品が贈られます。

 

〈うた〉起源考
藤井貞和 (著)

「うた」の発生をみつめ、「ことば」とは何かに迫る。第一人者による記念碑的著作。

なぜ人は「うた」を詠むのか。そもそも「うた」とは何なのか。
神話や伝承、祝詞、『万葉集』や『源氏物語』などの古典、さらにはアイヌや琉球のうたうた、漢詩、俳句、そして現代短歌まで。詩人としても第一線で活躍しつづける著者が、これまでの考究の集大成としてあらわした畢生の書。ついになる!

追いついた近代 消えた近代: 戦後日本の自己像と教育
苅谷 剛彦 (著)

西欧に追いつき,追い越す――.明治以降の近代化と敗戦を経て,1980年代に「追いつき型近代」を達成した日本は,どのような自己像をもち,社会の変化に対応しようとしてきたのか.本書では教育政策を過去と未来をつなぐ結節点ととらえ,政策文書や知識人・研究者の言説を繙き,現在につづく問題群の原点を抉り出す.著者渡欧以降10年来の力を注いだ意欲作.

洪水と水害をとらえなおす-自然観の転換と川との共生
大熊 孝 (著)

「洪水と水害をとらえなおす」というタイトルを不思議に思った方もおられるかもしれません。しかし、「洪水」と「水害」は別のものです。「洪水」は自然現象であり、「水害」は人の営みにともなう社会現象です。本書は、その両者の関係性を中心に論じています。
読みどころは3つあります。
ひとつは2000年代に入って増大した大規模水害に関する詳細な解説と有効な手立てについての提言、また、洪水・水害との関係からみた日本人の自然観についての考察、そして、これからの社会の基盤となるべき「都市の自然観」「地域の自然観」創造の提唱です。
川に関する初歩的な専門用語を「予備知識・川の専門用語」としてとりまとめていることも魅力のひとつです。
自然災害が多発するなか、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)
池澤夏樹 (翻訳)

世界の創成と神々の誕生から国の形ができあがるまでを描く最初の日本文学。神話と歌謡と系図からなる錯綜のテクストを今の我々が読める形に。
――池澤夏樹

【新訳にあたって】
なにしろ日本で最初の文学作品だから、書いた人も勝手がわからない。ごちゃごちゃまぜこぜの中に、ものすごくチャーミングな神々やら英雄やら美女が次から次へと登場する。
もとの混乱した感じをどこまで残すか、その上でどうやって読みやすい今の日本語に移すか、翻訳は楽しい苦労だった。(池澤)

日本最古の文学作品を作家・池澤夏樹が新訳する。
原文の力のある文体を生かしたストレートで斬新な訳が特徴。
読みやすさを追求し、工夫を凝らした組みと詳細な脚注を付け、画期的な池澤古事記の誕生!

ものがたり西洋音楽史 (岩波ジュニア新書)
近藤 譲 (著)

神への祈りの言葉から始まった、中世の教会音楽。多声音楽が花開いた、ルネサンス期。オペラが誕生し、器楽が興隆した、バロック時代。そして「芸術としての音楽」が追究された、古典派、ロマン派、モダニズム。時代を代表する作曲家と作品、演奏法や作曲法、音楽についての考え方の変遷をたどり、西洋音楽史を俯瞰します。

ものがたり日本音楽史 (岩波ジュニア新書)
徳丸 吉彦 (著)

はるか縄文の昔から,日本にはさまざまな音楽が培われてきました.素朴な鈴や石の笛に始まり,仏教音楽の伝来,雅楽・能楽・歌舞伎・文楽の誕生と変化,文明開化による西洋音楽の導入,そして現代邦楽――.政治や宗教とも深く結びついた音楽の歴史をたどれば,日本の歴史の流れも見えてきます.コンパクトで濃厚な決定版!

 
【関連】
社告:第74回毎日出版文化賞決まる – 毎日新聞
社告:第74回毎日出版文化賞 応募受け付け – 毎日新聞

 


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