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小説すばる文学賞受賞作家・奥田亜希子さん『白野真澄はしょうがない』第一話をまるごと試し読み! 同姓同名でも全く違う人生を送る5人を描いた最新作

奥田亜希子さん著『白野真澄はしょうがない』

奥田亜希子さん著『白野真澄はしょうがない』

小説すばる文学賞を受賞してデビュー、文芸出版社各社から作品を発表し続ける実力派作家・奥田亜希子さんの最新作『白野真澄はしょうがない』が、東京創元社より刊行されました。

 

特設サイトで第一話「名前をつけてやる」をまるごと公開! 特別エッセイも掲載

この世界に同じ名前を持つ人はたくさんいるけれど、どれひとつとして同じ悩みはない――。少し頑固で、生きることに不器用な人たちを優しい眼差しで掬いあげる傑作短編集全5編。

 
名前、両親、夫婦、友人など誰もが共感できるテーマを取り上げつつ、SNSの炎上やトランスジェンダー、就職や結婚と出産など今気になる問題を絡めたストーリーであり、読者に感情移入や共感を呼ぶ要因のひとつとなっています。

 
<あらすじ>
福岡のクリニックで働く「頼れる助産師の白野さん」には、自分とは対照的に美しい妹がいる。佳織は真澄の誇りだったが、真澄には仲の良い妹にも言えない秘密があった……。
駆け出しイラストレーター、結婚して白野姓になった主婦、二人の男の間で揺れる女子大生、繊細な小学生。「白野真澄」という同じ名前を持つ者の五者五様のわだかまりと秘密。生きるのに少し不器用で頑固な者たちを優しい眼差しですくいあげる短編集。

 
特設サイトでは第一話「名前をつけてやる」をまるごと試し読みができます。著者直筆コメントや特別エッセイも掲載。

★『白野真澄はしょうがない』特設サイト:https://special.tsogen.co.jp/shiranomasumi

 

刊行前に読んだ全国の書店員から絶賛や共感の声が続々!

事前に読んだ書店員から絶賛や共感のコメントが多数寄せられています。

 
◎誰かの一言、行動が自分にとって前を向けるきっかけになるかもしれない。しょうがないことはしょうがない、そう思える人生があってもいいし、悪くない。様々な白野真澄たちの物語を読んでそう思った。
(MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店 勝間準さん)

◎「白野真澄」彼、彼女はきっと私の隣人だ。平凡な生活を送っているように見えて、彼らも、そして私も日々色々な事に直面して、色々な事を考えながら生きている。そんな私たちの当たり前の人生が、不思議で興味深くて愛おしく感じる。
(東京旭屋書店新越谷店 猪股宏美さん)

◎それぞれの白野真澄が抱える生きづらさ、苦しみを掬いとられ、はき出された後の爽快感たるや。小説は生きる力を与えるんだ。
(ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん)

◎どの短編にも自分がいる気がして、共感して、頷きながら、大切に1編1編読み進めました。載っていた全ての短編が大好きです。なので、とても大好きな1冊になりました。
(SerenDip明屋書店アエル店 武方美佐紀さん)

◎どのお話も今気になるテーマや問題が取り上げられていたり、自分の悩みに重ね合わせることができたりして、考えながらも楽しい時間を過ごせました。白野真澄、いい名前!
(三省堂書店名古屋本店 田中佳歩さん)

◎最初から最後まで好きでした! まあ、しょうがないよねというどこか心を軽くしてくれる言葉が似合う素敵な作品でした。
(明文堂書店富山新庄経堂店 野口陽子さん)

◎短編間のささやかなリンクに、ポッと温まります。白野真澄はしょうがない。なんてホッとさせてくれる言葉だろう。読んで癒される人、続出ではないでしょうか?!
(うさぎや 矢板店 山田恵理子さん)

◎読後の「すごく良かった」というこの感覚を、多くの人と共有したいです。
(三省堂書店池袋本店 早野佳純さん)

◎さらりと読めてしまうのにいつの間にか価値観や固定観念の枠を少し緩めてくれる。
美味しいお菓子の詰め合わせのような短編集です。
(ジュンク堂書店池袋本店 小海裕美さん)

◎「両性花の咲くところ」では、「中途半端でもいいのだ」と許された気がした。見方や光の当て方次第で、人生は何通りにも変化していく。彼らの行く末が、かすかに光って見えた。
(丸善丸広百貨店東松山店 本郷綾子さん)

◎白野真澄という同姓同名の人たちのそれぞれの物語。作風がそれぞれ異なっていて、まるで別々の作家さんが書いたかのように感じられることもこの作品の魅力だと思います。
(幕張蔦屋書店 後藤美由紀さん)

◎生きることは選択の連続だ。深い闇の先には希望の光が待っている。心の刺を優しく包みこむような確かな文学世界がここにある!
(ブックジャーナリスト 内田剛さん)

 

著者プロフィール

著者の奥田亜希子(おくだ・あきこ)さんは、1983年愛知県生まれ。愛知大学卒業。2013年『左目に映る星』で第三十七回すばる文学賞を受賞してデビュー。

他の著書に『ファミリー・レス』『五つ星をつけてよ』『青春のジョーカー』『魔法がとけたあとも』『愛の色いろ』『愉快な青春が最高の復讐!』などがある。

 

白野真澄はしょうがない
奥田 亜希子 (著)

 
【関連】
奥田亜希子『白野真澄はしょうがない』特設サイト(東京創元社)

 


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