『小説 野性時代』で世代を代表する書き手たちが自身の「二十歳の頃」を舞台にそれぞれの「物語」を紡ぐ特別企画がスタート トップ・バッターは筒井康隆さん

『小説 野性時代』2020年7月号
月刊文芸小説誌『小説 野性時代』2020年7月号(No.200)が6月11日、KADOKAWAより発売されました。
今号より不定期特別企画「野性時代的 二十歳のころ」がスタートします。表紙は深川麻衣さん。
【特別企画】野性時代的 二十歳のころ
それまであやふやだった人生がだんだんと形を成していく「二十歳のころ」。
まだ何者でもない若者たちのとっては、若さというきらめきに彩られた祝祭の季節であると同時に、将来に期待し、不安になり、焦燥する、孤独な自問自答の季節でもあります。
「野性時代的 二十歳のころ」では、どんな世代の誰にも一度だけ訪れる二十歳のころの物語を、作家たちが描きます。
そんな不定期特別企画、記念すべきトップ・バッターは、日本文学の巨匠、筒井康隆さんです。
◆筒井康隆さん「一九五五年二十歳」
一九五五年、おれは二十歳だった。
俳優になりたいという大望だけを抱いていた。
まだ、何者でもなかった――妬けつくような自伝的青春グラフィティ!
『小説 野性時代』7月号の内容(一部)
【読切】知恵と人情で謎を解く、人気シリーズ第五弾!
◇山本一力さん「湯どうふ牡丹雪 長兵衛天眼帳」
湯治中の長兵衛のもとを、自身番が訪ねて来た。
村田屋自慢の天眼鏡が、どうやら騙りのタネに使われたらしく……。
【連載】
◇辻村深月さん「闇祓」(第9回/第3章・1話)
次の舞台は、“会社”――罵倒の声が響き渡るフロアに、弱々しく謝る声が重なる。
若手社員の鈴井は、部内で横行する理不尽なパワハラやアルハラに、日々怒りを募らせていたが……
この闇に、立ち向かえるか――怒涛の新章スタート!
◇深町秋生さん「煉獄の獅子たち」(最終回)
十朱を仕留める寸前、思わぬ裏切りが露呈した。
織内に起死回生の一手は残されているのか――?
話題作『地獄の犬たち』に続くサーガ第二幕、ついに終焉!
◇宮部みゆきさん「三島屋変調百物語七之続」(第2話 その3)
どこまでも追いかけてくる運命の非道な仕打ち。
哀しみにあらがう唯一のすべは、あらまほしき、お夏の一途な思いの力だった――。
三島屋で繰り広げられる“変わり百物語”……夏の暑い日、あなたも耳をすませてみませんか?
小説 野性時代 第200号 2020年7月号 (KADOKAWA文芸MOOK 202) 小説野性時代編集部 (編集) 世代を代表する書き手たちが自身の「二十歳の年」を舞台に、それぞれの「物語」を紡ぐ。トップ・バッターは、日本文学が誇る、我らがスタア――筒井康隆氏の読み切り短編掲載! |
◆「羅生門」「蜘蛛巣城」×「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」×「復活の日」「魔界転生」×「転校生」「時をかける少女」――日本を代表する名監督の映画原作を2作一緒に電子書籍で読もう! | 本のページ
◆筒井康隆さんが最愛の息子を喪った体験をもとに描いた掌篇小説「川のほとり」を『新潮』2月号で発表 | 本のページ
◆伊坂幸太郎さん、吉本ばななさん、筒井康隆さんの小説を印字した“読むレジ袋”をナチュラルローソンが無料配布 | 本のページ
◆著名作家らと読者で作る読書ガイド企画「コロナの時代の読書~私たちは何を読むべきか?」始動! | 本のページ