イタリア校長先生の普遍的なメッセージ『「これから」の時代を生きる君たちへ』が重版 コロナ禍から「何を学び、どう行動すべきか?」
世界文化社は、5月1日に刊行した『「これから」の時代(とき)を生きる君たちへ ~イタリア・ミラノの校長先生からのメッセージ~』の重版を決定しました。
この未曾有の事態に、子どもたちは「いま何を学び、どう行動すべきか?」
世界的に猛威をふるい続けるコロナウイルス。この未曾有の事態に、子どもたち(私たち)は、いま何を学び、どう行動すべきか?
イタリア・ミラノの理科系名門校「アレッサンドロ・ヴォルタ高校」では2月25日、学校のホームページにスキラーチェ校長先生が休校を伝える「生徒への手紙」(Lettera agli Studenti)が掲載されました。
イタリアの文豪マンゾーニの『いいなづけ』の一節を用い、「デマに騙されるな」「もっとも大切なのは、人間らしい思いやり」と、14世紀、17世紀のペスト流行時の教訓から学ぶよう呼びかけました。その力強いメッセージは、生徒のみならず多くの人の心に響き、日本でもTVや新聞で大きな話題となりました。
これからの時代を生きる、日本の子どもたちへ――「この痛みは、いつか皆さんの財産になる」
本書はスキラーチェ校長の「生徒への手紙」全文とともに、日本に向けたメッセージ「追伸―日本の生徒たちへ」も収録されています。
「最悪の経験からも、得られることはあるものです」「この痛みは、いつか皆さんの財産になるでしょう」と、冷静かつ愛情溢れる言葉が綴られています。
リモート授業の本当の意味は、「見捨てられた気持ちにならないようにすること」
「追伸―日本の生徒たちへ」では、イタリアで既に開始されていたリモート授業(オンライン授業)についても言及。遠隔で学習を続けられる以上に「コミュニケーションを保つことで、生徒たちが見捨てられたというような気持ちにならないようにすること」「子どもたちに生きている実感を持ってもらうために重要だと考えています」と、リモート授業の本当の意味を綴っています。
また、休校中の子どもを抱える親たちへ、不安を抱えながら教育現場の最前線にいる日本の先生たちへのメッセージも収録。コロナウイルスの経験を、どう乗り越えるのか?スキラーチェ校長と一緒に考えることができる一冊です。
著者プロフィール
著者のドメニコ・スキラーチェ(Domenico Squillace)さんは、1956年、南イタリアのカラブリア州・クロトーネ生まれ。25歳のときに大学の哲学科を卒業、ミラノの高校で26年間、文学と歴史の教師を務める。その後、ロンバルディア州とピエモンテ州で6年間校長を務め、2013年9月、ミラノで最も権威のある高校の一つ「アレッサンドロ・ヴォルタ高校」の校長に就任。
26歳になる娘のジュリアさんはオランダ在住。趣味は旅行、読書、映画館へ行くことで、犬好き。
イタリア・ミラノの校長先生からのメッセージ 「これから」の時代を生きる君たちへイタリア・ミラノの校長先生からのメッセージ 「これから」の時代を生きる君たちへ ドメニコ・スキラーチェ (著) 日本の新聞やテレビで話題を呼んだ、イタリアの校長先生が「休校」の生徒たちに送った“手紙”。 その手紙から1ヶ月後、より深刻な状況に陥ったイタリアから日本の子どもたち、若者に向けて、「いま」の思いを綴った”追伸”が届きました。 |
※弊社は新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う医療従事者の皆様に心より敬意を払い、新型コロナウイルス感染症の治療及び感染拡大防止活動を行っている医療機関へこの本の売上金の一部を寄付させていただきます。
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