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なぜ全世界317万人が涙したのか? 『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』が刊行

『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』

『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』

コロナ禍に生まれた話題のサイトを書籍化した『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』が主婦の友社より刊行されました。

 

海外メディアの取材も殺到した、超話題のサイトが書籍化!

「VIEW FROM MY WINDOW(VFMW)」というサイト(https://www.facebook.com/groups/viewfrommywindow)をご存知ですか?

2020年3月、世界中がステイホームを余儀なくされ、窓からの景色を見るしかなくなったコロナ禍初期に、ベルギー人のグラフィック・デザイナー、バーバラ・デュリオさんが、Facebook内に立ち上げたグループです。

 
「自宅の窓からの風景を写した写真1枚」と、「状況を説明するコメント」だけをシェアするのがこのグループのルール。ステイホームしながら、世界中の家の窓辺をオンラインで訪れることができると、欧米を中心に爆発的人気を呼び、たった1カ月で全世界の200万人以上が参加、CNNやBBCほか、海外メディアからの取材も殺到しました。

現在では世界100カ国以上から317万人を超える人々が参加、日々新たな「誰かの家の窓からの眺め」が投稿され、人生をたたえるあたたかいコメントを寄せあう、類を見ないグローバルコミュニティに成長しています。

 
書籍『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』は、VFMWの投稿から、選りすぐりの「驚きの自宅からの風景」と「深い人生エピソード」を集めた一冊です。

 

散歩するゾウの家族、氷山、難民キャンプ……まさかの「自宅の風景」に驚き! 家族の死、離婚、戦争……秘められたエピソードに涙!

 
◆3歳から眺め続けてきた難民キャンプの窓

Imran Mohammedさん/バングラデシュ
「わが家の家からの眺め(うちには窓がないので)。バングラデシュのコックスバザール、クトゥパロン難民キャンプ。3歳のときに両親に連れられて来て以来、人生のほとんどをここで暮らしています。見映えのいい景色じゃないので躊躇したけれど、アメリカ人の友人に励まされて、投稿しました。(中略) 誰もが愛され、受け入れられ、戦争と飢えがなくなる世界を夢見ています」

 
◆ガラスに飛散防止のテープが貼られたウクライナの窓

Anastasiia Tykhaさん/ウクライナ
「ウクライナ、キーウ。2月25日の朝」

 
◆ゾウが訪れるボツワナの窓

Deon Meyerさん/ボツワナ
「世界の多くの国と同じく、この国もロックダウンされ、必要最低限のサービス以外のすべてが停止中。でも、うちの窓の外やポーチの向こうじゃ、動物や植物たちが普通に生きてます。ここ、アフリカの平原で何万年も続いてきた、いつものかんじで」

 
◆ロバの牛乳配達が通るスーダンの窓

علاء الدين المعز عتباني/スーダン
「スーダンの北ハルツームのうちの玄関から。どこからともなく牛乳配達マンがあらわれて、どこかへ去っていく」

 
◆ノルウェー世界最北端の集落の窓

Nuno Cruzさん/ノルウェー
「スヴァールバル諸島のロングイェールビエンから。ノルウェー最北の地であり、地球の最北の集落でもあります。これは3月に撮った写真。10月の今はまだ薄日が差していますが、まもなく極夜となります。2月まで真っ暗、太陽なし、光なし。でも24時間365日オーロラが見られます! 間違いなく世界一の眺めだと思う」

 
◆隣のアパートのテレビを覗き見できるイスラエルの窓

hirel Kadambari Horovitzさん/イスラエル
「屋根のあるところに住めて、狭いながら空まで見えるなんて、俺は超ツイてる。そう、うちからは向かいの居間が中までよーく見えるし、その上、お向いさんのテレビも観られる。やつがテレビをつけてるときに限るけどね」

 
◆年に一度、小さな町が歓喜にわくイタリアの窓

Elena Pellecさん/イタリア
「ペッチョリの暦には、みんなが一つになる日があります。その日が今日、ついにやって来ました。サバティーニ杯の日。(中略)祖父母に肩車された小さな子どもたち、臨時休校のティーンエイジャーから、若者、大人、年配からもっと年長のお年寄り、車いすの人たちまで、この界隈の全住人が、11時から12時まで、広場や町の大通りのあちこちに繰り出します。(中略)みんなが歓喜にわくひと時、恨みや嫉妬といった感情も忘れるひと時。そして、私たち全員が同じ喜びと誇りを共有するひと時」

 
◆タイルの壁だけが見える埼玉の窓。この壁の向こうに別の人生がある。

Trần Thanh Thảoさん/日本
「見えるのはレンガと壁だけ。でも、この壁の向こう側には別の人生、別の物語があることを、私は知っています(後略)」

 
◆自殺未遂を乗り越えて得たエジプトのマイホームの窓

Steven J. Whitfieldさん/エジプト
「(前略) 2008年、僕は自殺に失敗した。(中略) 世界を旅して、知らない場所をこの目で見るのが夢だった。でもそのための努力は何もしなかった。何にも一生懸命になれなかった。幸せになる手段は金だけだと思い、金儲けばかり考えていた。でも、何もかもが空しく思え、続ける理由が何も見つけられなくなった。それで、自分を撃った。人生を台無しにした。家族は、歳を取りすぎてると嫌がる僕を大学に入れ直した。(中略)今日僕は、夢の家に引っ越した。西テキサスの砂漠の、両親がひどく若く、貧しい家の子供だった僕が夢見た家。世界中を旅することを願った子供の、夢の家。その夢が、今日かなった(後略)」

 

新型コロナ、戦争、格差……分断の時代に、世界の人々の心をつなぐ一冊

世界中どこの家の窓辺にも日常があり、一人一人の人生がある。世界中の街を旅した気分になりながら、まったく違う環境に生きる、見知らぬ人の日常と人生が、たまらなく大切なものに思える一冊です。大切な人への贈りものに、子供の社会についての理解を深めるきっかけづくりにもぴったりです。

 

VFMW創設者、日本版『世界の家の窓から』監修 バーバラ・デュリオさん

「家の窓からの写真は、見知らぬ土地の、見知らぬ人の人生を深く知り、私達が相違点より類似点を多く持つことを教えてくれる」

ベルギーとオランダを拠点に活動するデザイナー。2020年3月、コロナウイルスが急拡大し、各国でロックダウンが始まるなか、Facebookグループ「VIEW FROM MY WINDOW」を開設、アムステルダムのホームオフィスの窓から写した1枚の写真を投稿。

人や食べ物は入れず、ただ自宅の窓からの眺めを写すのが投稿ルール。そこにしかなく、どこにでもある日常風景、添えられたコメントの味わい深いライフストーリーが共感と感動を呼び、欧米を中心に爆発的にシェアされ、1か月で200万人が登録。2022年にはメンバーは317万人を突破。

 

世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー
主婦の友社 (編集)

全世界312万人が感動、涙! 話題沸騰のサイト「VIEW FROM MY WINDOW」の日本版書籍が登場。コロナ禍のロックダウン中にベルギーのデザイナー、バーバラ・デュリオさんが立ち上げた「VFMW」は、世界中の人々が「自宅の窓からの風景」と、まつわるエピソードを投稿するサイト。そこにしかなく、どこにでもある日常風景と、添えられたそれぞれの奥深い人生ストーリーが世界中の共感と感動を呼び、2年で登録者が300万人を突破。CNNやBBCなど有名メディアでも多数取り上げられるなど大きな話題に。初の日本版では、世界77カ国201人の写真とエピソードを収録。オーロラが輝くノルウェーの窓辺、ゾウがおやつを食べにくるボツワナの窓辺、ロバが牛乳配達に出かけるスーダンの窓辺、桜の小径を臨む日本の窓、窓ガラスに飛散防止のガムテープが貼られたウクライナの窓。摩天楼やピラミッドがそびえ、荒野や海原、ジャングルが広がり……。しかし、見える風景がどんなに違っても、どこの窓辺にも変わらない日常あり、一人一人の人生がある。コロナ禍で失業して豪奢なマンションを出なければならない人、旅行中の国境封鎖で仮住まいを定めた人、ロックダウン中に広場の向こうに住む見知らぬ少女と無言の交流を始めた人、難民キャンプに住む人、家族や隣人を弔う人、辛かった結婚生活に見切りをつけ新生活を始める人、自殺未遂を経て夢をかなえた人……。新型コロナ、戦争、格差……この分断の時代に、まったく違う環境に生きる、見知らぬ人の日常と人生が、たまらなく大切なものに思えてくる、貴重な1冊。

Chapter1 View From My Window 私の窓からの眺め
Chapter2 Animal Kingdom 窓辺の動物たち 
Chapter3 Daily life in My neighbourhood ご近所の日常
Chapter4 My Garden My Sanctuary 私の庭へようこそ
Chapter5 Deserted Towns 人が消えた街で
Chapter6 My home town わが街
Chapter7 Out of the Picture 私がこの窓を開けるまで
Chapter8 Tomorrow is Another Day 夜から朝へ

 
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View from my window | Facebook

 


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