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245万部突破!外山滋比古さん『思考の整理学』が2年連続京大1位! ツイッター企画「#みんなの思考の整理学」実施中

外山滋比古さん著『思考の整理学』

外山滋比古さん著『思考の整理学』

筑摩書房が1983年に刊行し、1986年に文庫化した、外山滋比古さん著『思考の整理学』(ちくま文庫)が、2019年京大生協文庫売上1位となりました。これは2018年に続き2年連読で、2008年に初めて1位となってから、この12年間で7度目の快挙となります。文庫版は34年間で122刷、累計発行部数は245万部を突破し、大学生定番の必読書となっています。

 

刊行から34年!驚異の245万部突破

『思考の整理学』は、「自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書」とした学術エッセイです。

1983年に刊行され、その後1986年に文庫化。もともと2007年まで21年間で16万部のロングセラーとなっていましたが、2007年に岩手県盛岡市のさわや書店で、店員だった松本大介さんが記した「もっと若いときに読んでいれば…」という書店店頭のポップをきっかけに再び注目を集め、2008年の東大(本郷書籍部)・京大生協の書籍販売ランキングで1位を獲得したことから、“東大・京大で一番読まれた本”のフレーズが生まれました。

松本大介さんのPOP

松本大介さんのPOP

このフレーズを帯で使用したことにより売上が更に加速し、2009年には累計発行部数が100万部を突破。同書はその後も変わらず毎年新たな読者を増やし続け、2016年には30年目にして200万部を突破、まさに時代を超えて読み継がれています(2020年3月11日現在 122刷 累計発行部数245万3,400部)。

東大生・京大生が根強く支持!年間文庫ランキング

東大生・京大生が根強く支持!年間文庫ランキング

 

なぜ今も読まれ続けるのか?

『思考の整理学』をめくってみると「これからの時代で必要とされるのは、自力で飛び回れる飛行機人間である」とあります。

著者は、先生と教科書に引っ張ってもらうグライダー型ではなく、エンジンを積んで自分の頭で考え、自力で飛び回ることの重要性を、この本の中で誰よりもいち早く提言していました。このメッセージは刊行当時、まったく新しいものとして読まれていました。

 
それから30年以上がたち、コンピューターやAIが出現した今、現代を生き、学ぶうえでの指南書として、本書はより重要性を増しているように思われます。

“知識を詰め込むだけでは、考える力は養われない”という独自の洞察は、東大生や京大生などの学生をはじめ、知識偏重型の勉強をしてきた多くの読者にとって、まだまだ痛感させられるところが多いのではないでしょうか。

 
■東大生が根強く支持する理由 東大生の感想……外山滋比古さん講演会「思考の整理学を語る」より

◎今の時代に必要なのは、情報を手に入れることよりも「捨てる」ことなのだ。
◎他分野との接触、混在が新しい思考法を生み出すという考えがとても新鮮に思えた。
◎大学やその先で求められている「学び」に対する姿勢が、少し分かった気がする。
◎知識に偏った勉強をしてきたからこそ、それじゃいけないんだ、と思いを新たにした。
◎考えがまとまらない時、くよくよするのがいちばんいけない。
◎メモをとり、整理する癖がつきました!
◎根底にある理念は自ら学べ、という点だと感じた。
◎高校生の時は意味が良く分からなかったけれど、大学に入って文章を書くようになり、先生の仰っていたことの重要性が良く分かった。
◎今の自分を肯定して考えることの楽しさを教えてくれます。
◎時を経ても変わらない価値がある。
◎この本を読んでいないなんて、人生の半分を損している。

<コメント>
◎〈依存〉のための知識より、〈自立〉のための知識を求めよ!
その言葉は、従来の枠組に留まるか否かを迷う今の我々にこそ響く。
――宮台真司さん(東京大学 文学部卒)

◎醗酵、触媒、メタ化、セレンディピティ、拡散と収斂。
みんな理系用語。文系と理系を鮮やかに橋渡しした名著。でも朝食は抜かなくてよいと思う。
――福岡伸一さん(京都大学 農学部卒)

 

外山滋比古さん プロフィール

外山滋比古さん

外山滋比古さん

著者の外山滋比古(とやま・しげひこ)さんは、1923年生まれ。文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学英文科卒業。『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭を執る。専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、エディターシップ、思考、日本語論の分野で、独創的な仕事を続けている。

著書に『思考の整理学』『ことわざの論理』『「読み」の整理学』『知的生活習慣』『伝達の整理学』(筑摩書房)など多数。

 

ツイッター企画「#みんなの思考の整理学」実施中!

『思考の整理学』(ちくま文庫)が122刷となったことを受け、筑摩書房では、読者が所有する『思考の整理学』の刷数が書かれた奥付と表紙写真をつけたコメント投稿を募集しています。

ハッシュタグ #みんなの思考の整理学 がついたツイートを刷数ごとに特設サイト内の本棚に並べて、初版から122刷まで揃えていくという企画です。。

「#みんなの思考の整理学」特設サイト

「#みんなの思考の整理学」特設サイト

★『思考の整理学』特設サイト: https://www.chikumashobo.co.jp/special/shikounoseirigaku/minnano/

 

思考の整理学 (ちくま文庫)
外山 滋比古 (著)

自分の頭で考え、自力で飛翔するためのヒントが詰まった学術エッセイ。

アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?
自らの体験に即し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。
考えることの楽しさを満喫させてくれる一冊。

2008 年に東大(本郷書籍部)・京大生協の書籍販売ランキングで1 位を獲得して以来、11年間の間にともに7度の売上1位を獲得。「東大・京大で一番読まれた本」として知名度を高め、新たな読者を増やし続けています。

 
【関連】
筑摩書房 めざせ全刷!時代を超えたバイブル みんなの思考の整理学

 


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