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『思考の整理学』著者・外山滋比古さんの隠れた名著『人生の整理学』が復刊

東大・京大生のバイブル『思考の整理学』の著者・外山滋比古さんが、自分史を書くコツ=「人生の整理学」を伝授する『人生の整理学 読まれる自分史を書く』がイースト・プレスより刊行されました。

 

外山滋比古さんが教える、知的に〈老い〉を愉しむ方法

東大・京大生のバイブル『思考の整理学』の著者・外山滋比古さんが、自分史を書くコツ=「人生の整理学」を伝授します。

「自分史はえらくなくてよい。自分のことを自分で書けばよいのだから面倒がない。書きたいから書く」。
――今日から誰でもできる、知的に〈老い〉を愉しむヒントがここに。無我夢中で歩んできた人生にちょっと一息。これまでをふりかえってみませんか?

 
【「まえがき」より】

「なかば無我夢中に生きてきた人が、ちょっと一息つけるようになると、立ち止まって、来しかたをふり返りたくなるようである。
ひところアメリカでは生活の安定した人たちの間で、専門家に頼んで家系図をこしらえるのがはやったことがある。日本では、そういうとき、家系ではなく、自分の歩んできたあとを記録しようとする人がふえている。そして、自分史という新しいジャンルが生まれた。
自分史を書こうと思っている人、そうまではっきりとしていなくても、なんとなく自己表現を求めている人が多くなってきたのは知的生活の向上のあらわれといってよいであろう。この本はそういう人たちに、いくらかでも参考になるようにと願って書かれたものである。
せっかくの自分史である。すこしでもすぐれた作品であってほしい。すくなくとも、第三者にとってまるでおもしろくない、一人よがりだと言われないようにするにはどうしたらよいか、それを主眼にしている。」

 
<誰でも今日からできる実践をユーモアたっぷりに紹介!>

◎書くことは、知的生活の基本
◎サクセス・ストーリーのほとんどが退屈
◎自分史は「えらい人」だけが書くものではない
◎自分のふれたくないところをあえて披露する
◎言いたくてむずむずするところは抑える
◎「私」をおさえて「間接法」で書いてみる
◎お手本の文章をみつけて、なんども読む
◎菊池寛『半自叙伝』は無類の面白さ
◎内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる
◎仲間と雑誌をつくってみる

 

著者プロフィール

外山滋比古(とやま・しげひこ)さんは、1923年生まれ、愛知県出身。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学のみならず、日本語、思考や創造などに関する評論を多数執筆。2020年7月逝去。

著作にはベストセラー『思考の整理学』をはじめ『知的創造のヒント』(ともに筑摩書房)や『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など多数。いまなお読み継がれている。

 

 


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