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【第25回中原中也賞】水沢なおさん『美しいからだよ』が受賞

第25回中原中也賞が決定!

第25回中原中也賞が決定!

山口市は、新鮮な感覚を備えた優れた現代詩の詩集に贈られる第25回中原中也賞の受賞作を発表しました。

 

第25回中原中也賞が決定!

第25回中原中也賞には、2018年12月1日から2019年11月30日までに刊行された現代詩の詩集224点の応募がありました。その中から最終選考候補作作品として選ばれた7作品を対象に、2月8日に開催された最終選考会で次の通り受賞作が決定しました。

 
<第25回中原中也賞 受賞作品>

水沢なお(みずさわ・なお)さん
『美しいからだよ』(思潮社)

 
受賞者の水沢なおさんは、1995年生まれ。静岡県出身。武蔵野美術大学造形学部卒業。第一詩集となる受賞作で第54回現代詩手帖賞を受賞。

水沢さんには、正賞として中原中也ブロンズ像、副賞として100万円が贈られます。贈呈式は4月29日に湯田温泉ユウベルホテル松政(山口市湯田温泉)で開催され、あわせて原武史さん(放送大学教授)による記念講演も行われます。

選考委員は、荒川洋治さん(現代詩作家)、井坂洋子さん(詩人)、佐々木幹郎さん(詩人)、高橋源一郎さん(作家)、蜂飼耳さん(詩人)。

 
受賞コメント、選考経過など詳細は、https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/23/65776.html をご覧ください。
また、文芸誌『ユリイカ』(青土社)4月号に、受賞作の一部と選考会の内容が掲載されます。

 
なお、最終選考作品は以下の7作品でした。

【最終選考作品】
◎海老名絢さん『声を差し出す』(私家版)
◎神山紗良さん『透明な砦』(私家版)
◎白鳥央堂さん『想像星座群』(書肆子午線)
◎タケイ・リエさん『The inland sea』(私家版)
◎長谷部裕嗣さん『箱の中の森』(grambooks)
◎彦坂美喜子さん『子実体日記』(思潮社)
◎水沢なおさん『美しいからだよ』(思潮社)

 

中原中也賞について

中原中也賞は、日本の近代詩史に偉大な足跡を残した、山口市出身の詩人・中原中也の業績を永く顕彰するため創設された文学賞です。

山口市が主催し、「新鮮な感覚を備えた優れた現代詩の詩集」に授与されます青土社と角川文化振興財団が後援。

なお、。前々年12月1日から前年11月30日の間に刊行された現代詩の詩集(表紙・奥付のあるもの/翻訳・復刻・再版・遺稿集・全詩集・選集・外国語による詩集は除く)の中より、著者本人の公募および出版社・報道機関等の推薦による作品を対象に選考が行われます。

 

美しいからだよ
水沢 なお (著)

すべてのものは透明になるというのなら、ダイヤになったあなたを、通りすがりの取るに足らない、知らない誰かにあげてしまいたかった。 あなたを誰かにあげたかったあなたを誰かのものにしてあげたかった。(「モーニング」) 第54回現代詩手帖賞 「言葉を超えてゆくフィジカルとしての絵画のように、語り得ない何ごとかにはるかその射程を伸ばしている」(田野倉康一)、「肉体の細部を捉えるまなざしが、語りの中できらきらと乱反射する」(文月悠光)。 生物の枠をこえ、転生と変容を重ねてゆく言葉の身体。待望の第1詩集。装画=みなはむ、装幀=中島浩

 
【関連】
第25回中原中也賞が水沢なおさんの『美しいからだよ』に決定しました – 山口市ウェブサイト

 


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