第5回吉川英治文庫賞および第41回吉川英治文学新人賞の候補作が決定
講談社は1月28日、第5回吉川英治文庫賞および第41回吉川英治文学新人賞の候補作を発表しました。
なお最終結果は、第54回吉川英治文学賞、第54回吉川英治文化賞とあわせて、3月2日に決定される予定です。
「第5回吉川英治文庫賞」および「第41回吉川英治文学新人賞」候補作
第5回吉川英治文庫賞および第41回吉川英治文学新人賞の候補作は次の通りです。
【第5回吉川英治文庫賞 候補作】
◎麻見和史さん「警視庁殺人分析班」シリーズ(講談社文庫)
◎石田衣良さん「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ(文春文庫)
◎今村翔吾さん「羽州ぼろ鳶組」シリーズ(祥伝社文庫)
◎上田秀人さん「百万石の留守居役」シリーズ(講談社文庫)
◎小川一水さん「天冥の標」シリーズ(ハヤカワ文庫JA)
◎小野不由美さん「十二国記」シリーズ(新潮文庫)
◎川瀬七緒さん「法医昆虫学捜査官」シリーズ(講談社文庫)
◎菊地秀行さん「吸血鬼(バンパイア)ハンター」シリーズ(朝日文庫ソノラマセレクション)
◎京極夏彦さん「百鬼夜行」シリーズ(各社)
◎黒川博行さん「疫病神」シリーズ(角川文庫)
◎佐々木譲さん「道警」シリーズ(ハルキ文庫)
◎小路幸也さん「東京バンドワゴン」シリーズ(集英社文庫)
◎矢崎存美 さん「ぶたぶた」シリーズ(光文社文庫)
◎山口恵以子さん「食堂のおばちゃん」シリーズ(ハルキ文庫)
◎米澤穂信さん「古典部」シリーズ(角川文庫)
【第41回吉川英治文学新人賞 候補作】
◎相沢沙呼さん『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社)
◎伊岡 瞬さん『不審者』(集英社)
◎今村翔吾さん『八本目の槍』(新潮社)
◎呉 勝浩さん『スワン』(KADOKAWA)
◎凪良ゆうさん『流浪の月』(東京創元社)
◎平岡陽明さん『ロス男』(講談社)
吉川英治文庫賞および吉川英治文学新人賞について
吉川英治文庫賞は、公益財団法人吉川英治国民文化振興会が主催し、講談社が後援する文学賞です。吉川英治文学賞・吉川英治文化賞が第50回の節目を迎えるのを機に創設。
5巻以上続くシリーズ大衆小説のうち、12月1日から翌年11月30日までに5巻目以降が一次文庫で刊行されたものを対象とします。選考委員は講談社を含む出版社の代表各社1名、識者、出版流通関係者など約50人で構成され、選考委員の投票によって受賞作が決定されます。
吉川英治文学新人賞も、吉川英治国民文化振興会が主催し、講談社が後援。1980年に創設された文学賞です。
前年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本等に優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈られます。「新人」と銘打っていますが、かなり経歴には幅があります。
なお、両賞とも受賞者には賞金100万円が贈られます。
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