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横溝正史さんの「人形佐七捕物帳」シリーズが『完本 人形佐七捕物帳』(全10巻)として復刊!

横溝正史さん(二松学舎大学所蔵)

横溝正史さん(二松学舎大学所蔵)

春陽堂書店は、金田一耕助シリーズなどの探偵小説で知られる国民的作家・横溝正史さんが戦前に執筆を開始し、以後も改作改稿を続けた「人形佐七捕物帳」シリーズを復刊、『完本 人形佐七捕物帳』と題して2019年12月に第一巻を刊行しました。

 

昭和を代表する国民的作家・横溝正史さんによる時代小説シリーズが復刊

「人形佐七捕物帳」は、人形を思わせる色男の岡っ引き・佐七が次々と江戸の事件を解決していく推理劇。「銭形平次」をはじめとする“五大捕物帳”の一つです。

 
横溝正史さんが人形佐七を自身の作品に初登場させたのは昭和12年。当時より好評を博し、戦後も幅広い層の人々に親しまれ、これまで数多く映画化、テレビドラマ化がなされてきました。

また、横溝さんが生前に格別に愛着を持った作品でもあり、戦中の情報統制下に雑誌連載が禁じられた際も「そのときの身を切るようなつらさを、私はいまでも思い出すことが出来る」と、作中人物との訣別のつらさを後のエッセイに書き残しています。

 
本シリーズは全10巻。近年、研究者たちにより収集、確定された全180篇をすべて収録し、掲載書籍によって異なっていた文章を横溝正史研究第一人者の浜田知明さんが校訂。全巻の解説は文芸評論家の末國善己さん、また全巻の巻末には横溝さんの次女・野本瑠美さんの回想を連載します。

2019年12月第一巻の刊行の後は、隔月で刊行されていく予定です。

 

横溝正史さん著『完本 人形佐七捕物帳』(全10巻) 概要

■造本・体裁:A5判/並製/貼り函入り/平均530頁

■定価:本体4500円+税

■刊行スケジュール:2019年12月刊行開始、以後隔月1冊刊行予定

■編集委員:浜田知明さん、本多正一さん、山口直孝さん
■全巻校訂・解題:浜田知明さん
■全巻解説:末國善己さん

■装幀:クラフト・エヴィング商會(吉田浩美さん、吉田篤弘さん)

■協力:二松学舎大学

※巻末に横溝正史さん次女・野本瑠美さんの回想「人形佐七は横溝家の天使」を連載

 

完本 人形佐七捕物帳 一
横溝正史 (著)

横溝正史がもっとも多くの作品を残した捕物帳「人形佐七」シリーズ。
残されたすべての作品を収めた決定版全集! 江戸を舞台に、人形のような色男である佐七が繰り広げる推理劇。
戦前~戦後に書き継がれた妖艶・怪奇・戦慄の作の全貌を知らしめる!

 


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