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山口大学生が本屋を経営? 「文榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト2019」がスタート

「文榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト2019」がスタート

「文榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト2019」がスタート

書店取次大手の日本出版販売(日販)のブックディレクションブランド「YOURS BOOK STORE」は、山口県で書店を営む株式会社文榮堂と山口大学経済学部の学生とともに、「文榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト2019」を10月1日から開始しました。

 

「文榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト」実施の背景

文化発信の拠点である書店が市町村に1店舗も存在しない「書店ゼロ自治体」は、全国380か所にまでのぼり、全国の市町村数のうち2割強を占めるまでとなりました(日販調べ)。

山口県もその例外ではなく、4つの市町村に書店がありません。また、山口県から他県への人口流出も止まらず、過疎化は特に深刻化しています。

 
そのような中、「YOURS BOOK STORE」では、山口県で70年続く書店・文榮堂の「地域の活性化に取り組み、地域に貢献したい」という思いを受け、2017年度より地方創生プロジェクトを開始しました。2019年度で3回目の実施となります。

2018年度は、「本とつながる、本屋とつながる」というテーマのもと、書店から地域を活性化させる6つのアイデアを学生たちが立案し、文榮堂本店の店頭で実証実験を行いました。

 

「文榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト2019」実施内容

2019年度の「文榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト」は、「やまぐちヤドカリブックスコンテスト」と題し、山口大学経済学部 松田温郎准教授、平野哲也准教授のゼミを受講する学生を中心とした22名が、4チームに分かれて本屋を企画・運営し、売上や企画力を競います。

 
学生は「紡ぎだす本棚」をテーマに、自由に本屋のアイデアを企画します。そして「ヤドカリブックス」として、文榮堂山口大学前店の2階に間借りして本屋をオープンさせます。

本屋のスペースは、1チームにつき本棚1本。学生たちが思い思いの本屋を実際にオープンさせることで、山口の街を巻き込み、活性化を考える産学連携のプロジェクトです。

 
本プロジェクトは、全14回の授業を通じて実施されます。まず、プロジェクト開始に先立ち、外部講師として株式会社みんなのショクバ 代表取締役の弘中明彦さんを迎え、山口県内の地域活性化の実例をもとに、アイデアへのアプローチ方法を学生たちが学びました。

その後、チームで本屋の企画アイデアを出し合って店舗名や商品の選定・発注を行い、11月8日(金)には文榮堂山口大学前店の2階で商品の販売を開始します。本屋の企画準備・企画実行・分析・再度実行とPDCAサイクルを回し、本屋を運営しながら企画を向上させていきます。

そして、2020年1月21日(火)、運営した本屋の成果報告として学生自ら文榮堂へプレゼンテーションを行い、全ての企画の中から最優秀賞が決定されます。

 

「やまぐちヤドカリブックスコンテスト」概要

■出店場所:文榮堂山口大学前店2階

■出店スペース:1チームにつき本棚1本分

■販売期間:2019年11月8日(金)~12月31日(火)

■取扱商品:文榮堂で取り扱い可能な商品(書籍・雑誌・コミック・文具・雑貨など)

■学生の役割
◎店名、取扱商品、商品量の決定
◎陳列、VMDの実施
◎店舗販促活動
※清掃・販売は文榮堂が行う

■評価基準:売上金額、売上冊数、利益額、回転率、企画力の5項目によって審査を行う

 
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