【第28回山本七平賞】冨田浩司さん『マーガレット・サッチャー』が受賞
PHP研究所は9月25日、第28回山本七平賞の受賞作を発表しました。
第28回山本七平賞が決定!
PHP研究所は、第28回山本七平賞の最終選考会を9月25日に開催し、次の通り受賞作を決定しました。
■第28回山本七平賞 受賞作
冨田浩司(とみた・こうじ)さん
『マーガレット・サッチャー 政治を変えた「鉄の女」』(新潮選書)
受賞者の冨田浩司さんには、賞金300万円、記念品として腕時計、山本七平さん著『静かなる細き声』の特装本が贈呈されます。贈呈式は11月25日(月)午後6時より、都内で開催予定。
なお、最終候補作は、以下の3作品でした。
【最終候補作】
◎『純粋機械化経済 頭脳資本主義と日本の没落』(井上智洋さん/日本経済新聞出版社)
◎『米韓同盟消滅』(鈴置高史さん/新潮新書)
◎『マーガレット・サッチャー 政治を変えた「鉄の女」』(冨田浩司さん/新潮選書)
冨田浩司さん プロフィール
冨田浩司さんは、1957年、兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。1981年に外務省に入省し、総合外交政策局総務課長、在英国日本大使館公使、在米国日本大使館次席公使、北米局長、在イスラエル日本大使を経て、2018年8月からG20サミット担当大使。英国には、研修留学(オックスフォード大学)と2回の大使館勤務で、計7年間滞在。
著書に『危機の指導者 チャーチル』(新潮選書)がある。
山本七平賞について
山本七平賞は、平成3年12月に逝去した山本七平さんの長年にわたる思索、著作、出版活動の輝かしい成果を顕彰することを目的に、平成4年5月に創設されました。
賞の対象となる作品は、前年7月1日から当年6月末日までに発表(書籍の場合は奥付日)された書籍、論文で、選考委員は、伊藤元重さん(学習院大学教授)、呉善花さん(拓殖大学教授)、中西輝政さん(京都大学名誉教授)、八木秀次さん(麗澤大学教授)、養老孟司さん(東京大学名誉教授)の5氏。
マーガレット・サッチャー: 政治を変えた「鉄の女」 (新潮選書) 冨田 浩司 (著) リーダーたちよ、 『危機の指導者 チャーチル』の著者による、瞠目の指導者論! 英国初の女性首相サッチャーの功績は、経済再生と冷戦勝利だけではない。その真価は、ケインズ主義的な戦後コンセンサスを破壊し、国家と個人の関係を組み替えたことにある。なぜ彼女は閉塞感に包まれていた社会の変革に成功したのか。対メディア戦略・大統領型政治・選挙戦術……良くも悪くも21世紀の政治指導者の「原型」を創り出したリーダーシップに迫る。 |
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