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第19回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」ファイナリスト作品選出 佐々木実さん、牧久さんの書籍など12作品

第19回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」ファイナリスト作品選出

第19回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」ファイナリスト作品選出

早稲田大学は、広く社会文化と公共の利益に貢献したジャーナリストを顕彰する第19回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」のファイナリスト(最終候補)12作品を発表しました。

 

「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」について

早稲田大学は、建学以来多くの優れた人材を言論、ジャーナリズムの世界に送り出してきました。同大学では、「先人たちの伝統を受け継ぎ、この時代の大きな転換期に自由な言論の環境を作り出すこと、言論の場で高い理想を掲げて公正な論戦を展開する人材を輩出すること」を使命であり、責務としています。

 
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」は、このような背景のもと、社会的使命・責任を自覚した言論人の育成と、自由かつ開かれた環境の形成への寄与を目的として2000年に創設。翌2001年より毎年、不特定多数を対象としたメディアに公表された作品を対象に、広く社会文化と公共の利益に貢献したジャーナリスト個人の活動を発掘、顕彰しています。

なお、最終審査結果発表は11月上旬の予定です。また、12月上旬に贈呈式・レセプションを行い、各部門受賞者は、ジャーナリストを志す同大学の学生のための記念講座にて講義を行う予定です。

 

第19回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」ファイナリスト作品

第19回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」のファイナリスト作品は、以下の通りです。

 
<第19回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」のファイナリスト作品> ※敬称略

◆『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』
【候補者】佐々木 実
【発表媒体】書籍(講談社)

◆『暴君 新左翼・松崎明に支配されたJR秘史』
【候補者】牧 久
【発表媒体】書籍(小学館)

◆琉球難民 ~証言と記録でたどる台湾疎開~
【候補者】野沢 周平
【発表媒体】琉球放送、BS-TBS

◆報道ドキュメンタリー「SCRATCH 差別と平成」
【候補者】鳥山 穣(TBSラジオ)、神戸 金史(RKB毎日放送)
【発表媒体】TBSラジオ、RKB毎日放送

◆ETV特集 シリーズ データで読み解く戦争の時代
【候補者】「ETV特集 シリーズ データで読み解く戦争の時代」取材班代表 塩田 純
【発表媒体】NHK ETV特集

◆「水増しインフルエンサー」や「漫画村の裏広告」「フェイク広告」などネット広告の闇を追跡した一連のキャンペーン報道
【候補者】NHK ネット広告の闇取材班 取材班代表 蔵重 龍
【発表媒体】NHK NEWS WEB、NHK総合テレビ、NHK新書

◆公文書クライシス
【候補者】「公文書クライシス」取材班代表 大場 弘行
【発表媒体】毎日新聞

◆県知事選などを巡るファクトチェック報道とフェイク発信源を追う一連の企画
【候補者】琉球新報ファクトチェック取材班 取材班代表 滝本 匠
【発表媒体】琉球新報

◆西日本豪雨の一連の報道と連載「いのちを守る 検証西日本豪雨」を中心としたキャンペーン
【候補者】中国新聞社災害取材班 城戸 収
【発表媒体】中国新聞、中国新聞デジタル

◆イージス・アショア配備問題を巡る一連の報道
【候補者】秋田魁新報イージス・アショア問題取材班 代表 松川 敦志
【発表媒体】秋田魁新報

◆ぼけますから、よろしくお願いします。
【候補者】信友 直子
【発表媒体】映画(ネツゲン、フジテレビ、関西テレビ)

◆調査報道「呼吸器事件」 司法の実態を告発し続ける連載「西山美香さんの手紙」
【候補者】呼吸器事件取材班 秦 融
【発表媒体】中日新聞・中日web

 

資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界
佐々木 実 (著)

その男の人生は20世紀の経済学史そのものだった――。〈資本主義の不安定さを数理経済学で証明する〉。今から50年以上も前、優れた論文の数々で世界を驚かせた日本人経済学者がいた。宇沢弘文――その生涯は「人々が平和に暮らせる世界」の追求に捧げられ、行き過ぎた市場原理主義を乗り越えるための「次」を考え続けた理念の人だった。――ノーベル経済学賞にもっとも近かった日本人 86年の激動の生涯――

暴君:新左翼・松崎明に支配されたJR秘史
牧 久 (著)

暴君に支配された「平成JR秘史」

2018年春、JR東労組から3万3000人の組合員が一挙に脱退した。同労組の組合員はあっという間に3分の1に激減し、崩壊の危機に追い込まれてしまった。いったい、何が起こったのか――。

かつての動労、JR東労組委員長にして革マル派の実質的な指導者と見られる労働運動家・松崎明の死から8年。JR東日本が、「JRの妖怪」と呼ばれたこの男の”呪縛”から、ようやく「解放される日」を迎えたのか。

この作品は国鉄民営化に「コペルニクス的転換」といわれる方針転換により全面的に協力し、JR発足後は組合にシンパを浸透させて巨大な影響力を持った男・松崎明の評伝であり、複雑怪奇な平成裏面史の封印を解く画期的ノンフィクションである。

 
【関連】
第19回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」 ファイナリスト作品選出 – 早稲田大学

 


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