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「第28回山本七平賞」最終候補作が決定! 井上智洋さん、鈴置高史さん、冨田浩司さんの計3作品

第28回山本七平賞 最終候補作

第28回山本七平賞 最終候補作

PHP研究所は、第28回山本七平賞の予備選考会を実施し、最終候補作を決定しました。

 

第28回山本七平賞の最終候補作3作品が決定!

第28回山本七平賞の最終候補作は、次の通りです。

 
【最終候補作】

◎『純粋機械化経済 頭脳資本主義と日本の没落』(井上智洋さん/日本経済新聞出版社)

◎『米韓同盟消滅』(鈴置高史さん/新潮新書)

◎『マーガレット・サッチャー 政治を変えた「鉄の女」』(冨田浩司さん/新潮選書)

 

最終候補作の概要と著者について

 
■『純粋機械化経済 頭脳資本主義と日本の没落』(日本経済新聞出版社)

AI(人工知能)とはいかなる技術で、どこまで人間の知的振る舞いを真似ることができるのか、どのように人類の労働と社会構造を変化させるのか、爆発的な経済成長の始まりとは何か、人々が豊かになるには国家が何をなすべきなのか、日本はどのような運命をたどるのか――。初めて知性を獲得した「機械」がもつ巨大な力の正体を明らかにし、その哲学的な意味や経済的・社会的な影響について多角的に解明する骨太の文明・経済論。

<著者:井上智洋(いのうえ・ともひろ)さん>
1975年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業、早稲田大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。2015年4月から駒澤大学経済学部准教授。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。著書に『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』(文春新書)、『ヘリコプターマネー』(日本経済新聞出版社)などがある。

 
■『米韓同盟消滅』(新潮新書)

北京・天安門上で自ら望んで独裁者に囲まれた朴槿恵。露骨な親北政策を展開する文在寅。二人の大統領に共通するのは、国際情勢を自国の都合で手前勝手に解釈した、国力に見合わない「妄想外交」だ。反米反日自我肥大を昂進させている韓国の「中二病」的世論の支持を得ても、その帰結は「米韓同盟の消滅」と「中国の属国」への回帰にほかならない──。朝鮮半島情勢「先読みのプロ」が描き出す冷徹な現実。

<著者:鈴置高史(すずおき・たかぶみ)さん>
1954年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員、香港特派員、経済解説部長などを歴任し2018年に退社。2002年、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。著書に『朝鮮半島 201Z年』(日本経済新聞出版社)などがある。現在、「デイリー新潮」で朝鮮半島情勢を巡る記事を定期的に執筆している 。

 
■『マーガレット・サッチャー 政治を変えた「鉄の女」』(新潮選書)

英国初の女性首相サッチャーの功績は、経済再生と冷戦勝利だけではない。その真価は、ケインズ主義的な戦後コンセンサスを破壊し、国家と個人の関係を組み替えたことにある。なぜ彼女は閉塞感に包まれていた社会の変革に成功したのか。対メディア戦略・大統領型政治・選挙戦術……良くも悪くも21世紀の政治指導者の「原型」を創り出したリーダーシップに迫る。

<著者:冨田浩司(とみた・こうじ)さん>
1957年、兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。1981年に外務省に入省し、総合外交政策局総務課長、在英国日本大使館公使、在米国日本大使館次席公使、北米局長、在イスラエル日本大使を経て、2018年8月からG20サミット担当大使。英国には、研修留学(オックスフォード大学)と2回の大使館勤務で、計7年間滞在。著書に『危機の指導者 チャーチル』(新潮選書)がある。

 

山本七平賞について

山本七平賞は、平成3年12月に逝去した山本七平さんの長年にわたる思索、著作、出版活動の輝かしい成果を顕彰することを目的に、平成4年5月に創設されました。

賞の対象となる作品は、前年7月1日から当年6月末日までに発表(書籍の場合は奥付日)された、書籍、論文で、選考委員は、伊藤元重さん(学習院大学教授)、呉善花さん(拓殖大学教授)、中西輝政さん(京都大学名誉教授)、八木秀次さん(麗澤大学教授)、養老孟司さん(東京大学名誉教授)の5氏。

最終選考会は9月25日に実施され、受賞作品が決定します。受賞者には賞金300万円と記念品が贈られ、贈呈式は11月25日に都内で開催される予定です。

 

 
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山本七平賞 | PHP研究所 PHP INTERFACE

 


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