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【第32回三島由紀夫賞&山本周五郎賞】三島賞は三国美千子さん「いかれころ」、山本賞は朝倉かすみさん『平場の月』が受賞

新潮社は5月15日、第32回三島由紀夫賞および第32回山本周五郎賞の受賞作を発表しました。

 

第32回三島賞&山本賞が決定!

第32回三島賞および第32回山本賞の受賞作品は次の通りです。

 
■第32回三島由紀夫賞
三国美千子(みくに・みちこ)さん
「いかれころ」(『新潮』2018年11月号)

■第32回山本周五郎賞
朝倉かすみ(あさくら・かすみ)さん
『平場の月』(光文社)

 
三島賞を受賞した三国美千子さんは、1978年生まれ。大阪府出身。今回の受賞作「いかれころ」で第50回新潮新人賞を受賞し、デビュー。

山本賞を受賞した朝倉かすみさんは1960年生まれ。北海道出身・「コマドリさんのこと」で北海道新聞文学賞を受賞しデビュー。2009年に『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞を受賞。

両賞とも、受賞者には記念品および100万円が授与されます。授賞式は6月21日に都内で開催。

 
選考委員は、三島賞が川上弘美さん、高村薫さん、辻原登さん、平野啓一郎さん、町田康さん、山本賞が石田衣良さん、荻原浩さん、角田光代さん、佐々木譲さん、唯川恵さん。

選考結果は、三島賞が『新潮』7月号誌上、山本賞が『小説新潮』7月号誌上でも発表され、各選考委員の選評も併せて掲載されます。

 
なお、両賞の候補作品は以下の各5作品でした。

【第32回三島由紀夫賞 候補作品】
◎『名もなき王国』(倉数茂さん/ポプラ社)
◎「いかれころ」(三国美千子さん/『新潮』2018年11月号)
◎「図書室」(岸政彦さん/『新潮』2018年12月号)
◎『壺中に天あり獣あり』(金子薫さん/講談社)
◎「青痣」(宮下遼さん/『群像』2019年3月号)

【第32回山本周五郎賞 候補作品】
◎『火のないところに煙は』(芦沢央さん/新潮社)
◎『鯖』(赤松利市さん/徳間書店)
◎『平場の月』(朝倉かすみさん/光文社)
◎『カゲロボ』(木皿泉さん/新潮社)
◎『落花』(澤田瞳子さん/中央公論新社)

 

三島由紀夫賞・山本周五郎賞とは

三島由紀夫賞と山本周五郎賞はともに、新潮社が設立した「一般財団法人 新潮文芸振興会」が主催。

三島由紀夫賞は、作家・三島由紀夫の業績を記念し、1987年に創設。小説、評論、詩歌、戯曲を対象とし、「文学の前途を拓く新鋭の作品」に贈られる文学賞です。

山本周五郎賞は、大衆文学・時代小説の分野で昭和期に活躍した山本周五郎にちなみ、三島由紀夫賞とともに創設。「すぐれて物語性を有する新しい文芸作品」に贈られる文学賞です。一応、対象となるのは「小説」となっていますが、それ以外の分野でも対象となる可能性があります。

両賞とも、前年4月1日より当年3月31日までに発表された作品が選考対象となります。

 

平場の月
朝倉かすみ (著)

朝霞、新座、志木―。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。須藤とは、病院の売店で再会した。中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる―。心のすき間を埋めるような感情のうねりを、求めあう熱情を、生きる哀しみを、圧倒的な筆致で描く、大人の恋愛小説。

 
【関連】
三島由紀夫賞 | 新潮社
山本周五郎賞 | 新潮社

 


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