三浦しをんさんが「第16回日本植物学会賞」特別賞を受賞 小説家では初
公益社団法人「日本植物学会」は4月23日、第16回日本植物学会賞の受賞者を発表し、小説家の三浦しをんさんが特別賞を受賞しました。小説家の受賞は初。
日本植物学会賞は、日本植物学会および広く植物科学の発展へ寄与した方に授与される「大賞」のほか、「学術賞」「奨励賞」「若手奨励賞」「JPR論文賞」「特別賞」で構成。
今回、三浦しをんさんが受賞した「特別賞」は,植物科学や日本植物学会の発展に対して様々な方面(技術、教育、その他の3分野)から貢献する方に授与されるもので、「小説作品における植物研究活動の正確な描写と、それを介した一般社会への植物科学の啓発」を評価されての受賞となりました。
ちなみに、三浦さんは、2019年本屋大賞にノミネートされた、植物学専攻の大学院生が主人公の青春小説『愛なき世界』を刊行しています。
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恋のライバルが人間だとは限らない!
洋食屋の青年・藤丸が慕うのは”植物”の研究に一途な大学院生・本村さん。殺し屋のごとき風貌の教授やイモを愛する老教授、サボテンを栽培しまくる「緑の手」をもつ同級生など、個性の強い大学の仲間たちがひしめき合い、植物と人間たちが豊かに交差する――
本村さんに恋をして、どんどん植物の世界に分け入る藤丸青年。小さな生きものたちの姿に、人間の心の不思議もあふれ出し……風変りな理系の人々とお料理男子が紡ぐ、美味しくて温かな青春小説。
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