馳星周さん自伝的青春小説『ゴールデン街コーリング』刊行 80年代カルチャーが満載!
馳星周さんの最新小説『ゴールデン街コーリング』が、KADOKAWAより刊行されました。
「深夜プラス1」でアルバイトをしていた馳星周さん自身をモデルにした自伝的青春小説が発売!
本作は、1980年代中頃にゴールデン街のバー「深夜プラス1」でアルバイトをしていた自身をモデルにした、馳さんの自伝的青春小説です。
作中には、80年代のカルチャーがたくさん登場し、当時バーで繰り広げられていた酔客たちの文芸・映画談義の様子が活き活きと描かれています。
同年代の方は、ゴールデン街の世界にどっぷり浸かりながらも、見えない未来に焦る日々を送る主人公の気持ちに、自身の青春時代を重ね合わせて読んでみてはいかがでしょうか。
なお、文芸情報サイト「カドブン」では本作の1節までの試し読みを公開中です。
★試し読み第一回:https://kadobun.jp/readings/575/12aa7a70
★試し読み第二回:https://kadobun.jp/readings/576/2d449ee4
『ゴールデン街コーリング』について
【あらすじ】
『不夜城』前夜――
1985年、新宿。ぼくはこの街が好きで、嫌いだった。
「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打ったバー<マーロウ>のアルバイト坂本は、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々を送っていた。
北海道の田舎から出てきた坂本にとって、古本屋街を歩き、マーロウで文芸談義できる毎日は充実感をもたらす。その一方で、酒に酔った店主・斉藤顕の横暴な言動と酔客の自分勝手な振る舞いには我慢ならない想いも抱えていた。
そんなある日、ゴールデン街で放火未遂事件が起こる。親しくしている店の常連「ナベさん」は放火取り締まりのため見回りを始めるが、その矢先、何者かに殺されてしまう。坂本は犯人探しに立ち上がるが――。
若手作家の胎動著しき頃、ゴールデン街がもっともゴールデン街らしかった時代にひりひりする時間を過ごした著者の、最初で最後の自伝的青春小説。
【書誌情報】 ※敬称略
◎定価:本体1,600円+税
◎頁数:384頁
◎装丁:岡本歌織(next door design)
◎装画:西田真魚
◎体裁:四六判・仮フランス装
◎発行:株式会社KADOKAWA
◎初出:『本の旅人』(KADOKAWA)2017年8月号~2018年7月号
馳星周さん プロフィール
著者の馳星周(はせ・せいしゅう)さんは、1965年生まれ。北海道出身。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。
1996年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、1998年に『鎮魂歌(レクイエム) 不夜城Ⅱ』で第51回日本推理作家協会賞、1999年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。
近著に『アンタッチャブル』『陽だまりの天使たち ソウルメイトⅡ』『神奈備』『比ぶ者なき』『暗手』『神(カムイ)の涙』『蒼き山嶺』『雨降る森の犬』などがある。
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