馳星周さん直木賞受賞作『少年と犬』を村上たかしさんがコミカライズ!文春オンラインで連載開始
文藝春秋「コミック編集部」は、馳星周さんの直木賞受賞作『少年と犬』を漫画家・村上たかしさんがコミカライズした作品を、文春オンラインで連載中です。毎月第1・第3土曜日17時に更新予定。
馳星周さんの直木賞ベストセラーを、『星守る犬』の村上たかしさんが感涙コミカライズ!
傷つき悩む人々に寄り添う、一匹の犬がいた──。
『少年と犬』は、東日本大震災で飼い主と離ればなれになった一匹の犬「多聞」が、さまざまな人々との出会いと別れのなかで、東から西へと旅する物語です。旅の途中で多聞が遭遇するのは、傷つき、悩み、惑う人々です。
『少年と犬』は、人間という愚かな存在を、多聞の視線を通して描いた珠玉の連作短編集です。2020年に第163回直木賞を受賞し、20万部以上を超えるロングセラーとなっています。
今回、コミカライズを担当したのは、すべてを失った中年男と愛犬との旅を綴った『星守る犬』が大ヒット、映画化もされたベテラン漫画家の村上たかしさん。連載終了後、来年春に単行本として刊行される予定です。
★第1話:https://bunshun.jp/category/shonen
著者プロフィール
■馳星周(はせ・せいしゅう)さん
1965年生まれ。北海道出身。横浜市立大学卒業。出版社勤務、書評家などを経て、1996年『不夜城』で小説家デビュー。同作で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。
1998年『鎮魂歌 不夜城2』で日本推理作家協会賞、1999年『漂流街』で大藪春彦賞、2020年『少年と犬』で直木賞を受賞。主な著書に『生誕祭』『復活祭』『雨降る森の犬』など多数。
■村上たかし(むらかみ・たかし)さん
1965年生まれ。1985年『ナマケモノが見てた』でデビュー。
すべてを失った中年男と愛犬との旅を綴った『星守る犬』が大ヒット。ほかに、『後妻業の女』(原作:黒川博行さん)などコミカライズ作品も手掛けている。主な著書に『続・星守る犬』『青い鳥~わくらば~』『ぽいぽいさま』など多数。
少年と犬 馳 星周 (著) 傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。 2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか…… 犬を愛するすべての人に捧げる感涙作! |
【関連】
▼《外国人窃盗団の運転手》腹を空かせた迷い犬と無職の男が、コンビを組んで始めた仕事 | 文春オンライン
◆屈するか、逃げるか――朝井まかてさん『青姫』が刊行 | 本のページ
◆伊吹有喜さんデビュー15周年記念作品『常夏荘物語』が刊行 | 本のページ
◆直木賞作家・井上荒野さん〈愛の行方の複雑さ〉を描く『猛獣ども』が刊行 | 本のページ
◆『護られなかった者たちへ』続編、中山七里さん『境界線』が文庫化 | 本のページ