『オール讀物』創刊90周年!記念特集を3号連続で展開
文藝春秋は、昭和5年(1930年)に創刊、翌6年(1931年)より定期刊行がはじまった日本でもっとも長い歴史を持つ小説誌『オール讀物』創刊90周年を記念し、6月22日発売の7月号から3号連続で特集を企画します。
昭和5年創刊、日本でもっとも長い歴史を持つ小説誌『オール讀物』創刊90周年を記念して、3号連続で特集
直木賞の発表媒体でもある『オール讀物』は、昭和5年7月、『月刊文藝春秋』臨時増刊「オール讀物號」として刊行され、翌6年4月から定期の月刊小説誌として現在まで、1065号にわたり刊行されています。
その長い歴史の中で、野村胡堂さん「銭形平次」、池波正太郎さん「鬼平犯科帳」、平岩弓枝さん「御宿かわせみ」、夢枕獏さん「陰陽師」、石田衣良さん「IWGP(池袋ウエストゲートパーク)」など、多くの人気シリーズを生み出してきました。
90周年記念特集号の嚆矢となる6月21日発売の7月号では、「華麗なるミステリーの系譜」と題し、オール讀物推理小説新人賞出身の大ベストセラー作家、西村京太郎さんと赤川次郎さんによる対談のほか、北村薫さん、北上次郎さん、戸川安宣さんによる鼎談「目次で読む『オール讀物』と推理小説の90年」、今野敏さん、堂場瞬一さん、米澤穂信さん、恩田陸さんなどの読み切り短編を掲載。
また、『雲を紡ぐ』『オルタネート』と史上初の2作同時授賞の高校生直木賞は、選考経過のレポートほか、受賞した伊吹有喜さん、加藤シゲアキさんなどによるエッセイ「高校時代にこんな本を読んできた」も収録しています。
そして、翌月発売の8月号「人気シリーズの祭典&永遠の向田邦子」では、没後40年の向田邦子さんを特集。平松洋子さんと酒井順子さんによる向田邦子さんの食にまつわる対談、向田和子さんと伊吹有喜さんの対談などを掲載。
8月発売の9・10月合併号では、第165回直木賞発表のほか、第163回受賞作、馳星周さんの『少年と犬』のスピンオフ短編など、直木賞受賞者による読み切り短編を掲載予定です。
西村京太郎さんコメント
今年90周年を迎える「オール讀物」と同じ昭和5年生まれです。同じ「オール讀物推理小説新人賞」出身の赤川次郎さんと一緒に「オール讀物」100周年の時にも、書き続けていることを目標に頑張ります。
北村薫さんコメント
「オール讀物」はミステリーのイメージがあまりなかったのですが、創刊号から平成までの目次を見て「オール讀物」ってこんな雑誌だったかと、驚くことしきり。「オール讀物」は創刊当初から遊び心溢れる雑誌でした。ミステリーファンの心をくすぐる企画が多く、「うむ、やるな、オール讀物」という新たな発見がありました。
『オール讀物』編集長・川田未穂さんコメント
「オール讀物」90周年記念の特集号を作るべく、創刊以来の目次をめくりはじめたところ、あまりに多士済々な執筆陣、幅広い小説のジャンルにとても一冊では無理だと感じました。そこで〈ミステリー〉〈人気シリーズ〉〈直木賞〉の3本の柱を立てて、3カ月連続で〈90周年記念特別号〉を刊行することとなりました。長きにわたる豊潤な小説世界の軌跡を、さらにまだまだ小説誌が進化し続けていることを、読者の皆様に感じていただければ幸いです。
オール讀物2021年7月号 (創刊90周年記念特別号第1弾)
「オール讀物」創刊90周年記念号第1弾の特集は「華麗なるミステリーの系譜」。オール讀物新人賞出身のレジェンド・西村京太郎×赤川次郎の記念対談ほか、今野敏、堂場瞬一、米澤穂信、恩田陸、坂木司ら人気作家が勢ぞろい&中山七里の大型連載もスタート! |
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