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【2018年度朝日賞】紀伊國屋じんぶん大賞・木庭顕さん、カンヌ映画祭最高賞・是枝裕和さんら4名が受賞

朝日新聞社は1月1日、公益財団法人朝日新聞文化財団が2018年度朝日賞の受賞者を決定したと発表しました。

 

2018年度朝日賞が決定

2018年度朝日賞の受賞者と授賞理由は、次の通りです。

 
【受賞者と授賞理由】

■木庭顕(こば・あきら)さん(67歳/法学者、東京大学名誉教授)
「政治・デモクラシー・法の歴史的基盤の探究」

■是枝裕和(これえだ・ひろかず)さん(56歳/映画監督、テレビディレクター)
「カンヌ映画祭最高賞受賞など、映画表現における達成」

■岡本龍明(おかもと・たつあき)さん(66歳/NTTフェロー)
「先駆的な暗号の設計と安全性理論の開拓」

■平野達也(ひらの・たつや)さん(58歳/理化学研究所主任研究員)
「コンデンシンの発見と染色体構築に関する研究」

 
選考委員は、青柳正規さん(前文化庁長官、東京大学名誉教授)、伊東豊雄さん(建築家)、梶田隆章さん(東京大学 特別栄誉教授・宇宙線研究所長)、榊裕之さん(豊田工業大学学長)、高樹のぶ子さん(作家)、田中啓二さん(東京都医学総合研究所理事長)、野田秀樹さん(劇作家・演出家・俳優)、渡辺雅隆さん(朝日新聞文化財団理事長、朝日新聞社長)、西村陽一さん(朝日新聞社常務 編集担当)。

 
受賞者には正賞のブロンズ像と副賞(1件500万円)が贈られます。贈呈式は2019年1月30日、東京・帝国ホテルで、朝日新聞社主催の「大佛次郎賞」「大佛次郎論壇賞」「朝日スポーツ賞」との4賞合同で開催されます。

 

朝日賞について

「朝日賞」は学術、芸術などの分野で傑出した業績をあげ、わが国の文化、社会の発展、向上に多大の貢献をされた個人または団体に贈るために、朝日新聞社が1929年に創設。

現在は朝日新聞文化財団が事業を引き継ぎ、各界の推薦をもとに財団と朝日新聞社の選考委員会が審議、決定します。

毎年、1月1日の朝日新聞朝刊で受賞者を発表。1月下旬に贈呈式を行い、正賞のブロンズ像と副賞1件500万円を贈ります。

 

誰のために法は生まれた
追いつめられた、たった一人を守るもの。
それが法とデモクラシーの基(もと)なんだ。

替えのきく人間なんて一人もいない――
問題を鋭く見つめ、格闘した紀元前ギリシャ・ローマの人たち。
彼らが残した古典作品を深く読み解き、すべてを貫く原理を取り出してくる。
この授業で大切なことは、感じること、想像力を研ぎ澄ませること。

【最先端の知は、こんなにも愉快だ! 中高生と語り合った5日間の記録】

映画を観たり戯曲を読んだりのあと、中高生との対話がはじまる。
さぁ、本当の勉強をはじめよう。
「教養どころじゃなく、自分の価値観とか、ぜんぜん、すごい変わる授業」
「人生の大事な一部分になりました」――生徒

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自由な言葉とはなにか、それはどのようにすれば機能するかをギリシャの人たちはとことん考えていた。われわれのように、憲法があるから、表現の自由で、言葉は自由だ、って、もうそこで考えを止めちゃって、ああ、自由だ自由だ、自由なはずでしょ、とかは、流石にギリシャの人たちは考えない。実質、言葉の自由が、どうしたら社会の中で実際に実現して、本当に自由なのか、この作品ばかりじゃなくて、いろんな作品にとことん書いてある。そしてこの場合も、ここでできあがった信頼関係は、新しい人間関係を作っている。新しい組織原理になって全体を解体して、ぜんぶ塗り替えちゃう。
――第四回(紀元前五世紀のギリシャ悲劇「フィロクテーテース」)より
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万引き家族【映画小説化作品】
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にてパルムドール賞を受賞した最新作『万引き家族』を是枝裕和監督自ら小説化。是枝監督が小説で描き出す、「家族の絆」とは―――。

「彼らが盗んだものは、絆でした」

とある住宅街。柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日々万引きをして生計をたてていた。
ある日、治はじゅりという少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。
驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、一緒に「家族」として暮らすことに。
年金で細々と生きる祖母の初枝、JK見学店で働く信代の妹・亜紀。6人家族として幸せに暮らしていた。
しかし、ある出来事を境に、彼らの抱える「秘密」が明らかになっていく―――。

 
【関連】
2018年度朝日賞 4氏に決定 | 朝日新聞社インフォメーション

 


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