本のページ

SINCE 1991

【訃報】和久峻三さんが死去 「赤かぶ検事」シリーズなど

「赤かぶ検事」シリーズなどで知られる、作家の和久峻三(わく・しゅんぞう=本名:古屋峻三)さんが10月10日、心不全のため京都市内の病院で死去しました。88歳。大阪府出身。故人の遺志により葬儀は行われませんでした。

12月29日、公式サイトで「和久峻三(本名 古屋峻三)は今年1月以来体調すぐれず治療中でしたが、10月10日午前11時30分 息を引き取りました」「故人の生前からの希望により葬儀は行わず遺骨は散骨いたしました」と発表されました。

 
和久峻三さんは、1930年生まれ。京都大学法学部卒業。1955年、中部日本新聞社に入社。記者を経て、1967年に司法試験に合格、京都で弁護士事務所を開設。その傍ら、法廷ミステリーをはじめとする推理小説を多数執筆。1972年に『仮面法廷』で江戸川乱歩賞、1989年に『雨月荘殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞。

「赤かぶ検事」シリーズは、テレビドラマ化され、で主役の柊茂役をフランキー堺さん、橋爪功さん、中村梅雀さんらが演じました。また、「京都殺人案内」シリーズ、「告発弁護士」シリーズ、「九門法律相談所」シリーズ、「あんみつ検事」シリーズなどもテレビドラマ化され、人気を博しました。

趣味の写真もプロ並みの技量で、1993年刊行の写真集『日本の原風景』は日本図書館協会選定図書となっています。

他の小説に、『多国籍企業殺人事件』『鏡のなかの殺人者』『代言人落合源太郎の推理』『誤判 私は殺していない!』など。法律エッセイに『赤かぶ検事の法廷毒本』『ものぐさ人間法廷学』など。「夏目大介」名義でSFバイオレンス小説『幽界戦士』『恐竜王子』なども。

なお、最高裁判事を務めた故・滝井繁男さんは実弟。

 

疑わしきは罰せよ (光文社文庫)
絶大な人気を誇る「赤かぶ検事シリーズ」。なぜ、柊茂(ひいらぎしげる)は赤かぶ検事と呼ばれるようになったのか? 名シリーズの記念碑といえる第一作。
椎茸栽培用のビニールハウスで、農婦が一酸化炭素中毒死した。赤かぶ検事らの執拗な追及で、夫が犯行を自供。一件落着に見えたが夫は公判で犯行を全面否認。弁護側も検察のでっち上げだと主張した!(表題作より)

 
江戸川乱歩賞全集(8)殺意の演奏 仮面法廷 (講談社文庫)
十億円の土地売買をめぐり不動産屋と弁護士が殺される。事件の陰に暗躍する謎の女、利権に群がる地面師。民事裁判の虚実を抉る法廷推理。(『仮面法廷』)。

 
【関連】
お知らせ|和久峻三ホームページへようこそ

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です