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【迢空賞】橋本喜典さんの歌集『行きて帰る』が受賞

第51回迢空(ちょうくう)賞の選考委員会が3月28日に東京都内で開かれ、橋本喜典さんの歌集『行きて帰る』(短歌研究社)が選ばれました。

 
迢空賞は、歌人で、詩人の釈迢空(しゃく・ちょうくう=)にちなんで設けられた短歌の賞で、主催は角川文化振興財団(第9回までは角川書店)。前年の1月から12月の間に刊行された歌集の中で最も優れたものに与えられます。受賞作には賞状・記念品および副賞100万円が贈られます。

ちなみに、「釈迢空」は、民俗学者で国文学者の折口信夫(おりくち・しのぶ)の歌人としての号です。

 
選考委員は、岡野弘彦さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、馬場あき子さん。選考委員選評など詳細は、5月25日発売の『短歌』6月号(角川文化振興財団発行/KADOKAWA発売)に掲載予定です。

 
今回の受賞者の橋本喜典さんは、歌誌『まひる野』発行編集人。1995年に第22回日本歌人クラブ賞(歌集『無冠』)を、2004年に第4回短歌四季大賞(歌集『一己』)を、2009年に第24回詩歌文学館賞、第16回短歌新聞社賞(歌集『悲母像』)を、2015年に第52回短歌研究賞(歌集『わが歌』)を受賞しています。

また、今年の第28回齋藤茂吉短歌文学賞も、同じく歌集『行きて帰る』で受賞しています。

 
歌集に、『思惟の花』『黎樹』『地上の問』『去来』『無冠』『一己』『冬の旅』『悲母像』『な忘れそ』など。その他の著書に、『歌人窪田章一郎 生活と歌』『短歌憧憬 評論とエッセイ』などがあります。

 
なお、贈呈式は、同じく角川文化振興財団主催の蛇笏賞と合わせて、6月30日午後5時よりホテルメトロポリタンエドモンド(東京・飯田橋)にて開催されます。

 

行きて帰る
詠えとごとく短歌はありぬ。いのちを愛しみ,時代を見据える,思念の歌556首
短歌研究賞受賞作「わが歌」、受賞後第一作「初蝶は」50首を収録

蒼波のわだつみの声に杭を打つ「だまれ」はかつての軍人言葉
初蝶は而立の袖にまつはりて八十八の袂にも来む
あこがれは行きて帰るの心なり谺はかへる言霊もまた

 
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お知らせ – 角川文化振興財団

 


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