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『質問 7つの力』「良い質問」があなたの仕事と人生を変える!世界で活躍するコミュニケーションの専門家が語る質問の力とは

ドロシー・リーズさん著『質問 7つの力』(訳:桜田直美さん)

ドロシー・リーズさん著『質問 7つの力』(訳:桜田直美さん)

ドロシー・リーズさん著『質問 7つの力』(訳:桜田直美さん)が、ディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行されました。

私たちが口を開くとき、そこには2つの選択肢があります。1つは意見を述べること、もう1つは質問をすることです。

高度に情報化が進んだ現代では、より多くの情報を持つ人が活躍します。そのため私たちは、できるだけ多くの人と密接なコミュニケーションをとり、正しい時に、正しい情報を得ることができなければなりません。他人から自分の知りたいこと、聞きたいことを引き出す。このときに欠かせないのが「質問の力」です。

本書ではコミュニケーションコンサルタントとしてIBM,メリルリンチなどの一流企業の重役を含む50万人以上を指導してきた著者が質問の持つ力を7つに分け、仕事や人生より良くする方法を提案します。

 

初対面の相手に有効な質問とは

本書で紹介されている質問の力の1つに「相手の心を開く」というものがあります。

私たちは、人から自分が興味を持っているもの、知っていること、仕事や専門分野などを聞かれるとついうれしくなって答えてしまいます。

例えば、誰も知り合いのいないパーティーに参加したとします。ほとんどの人がこうした状況に苦手意識を持っていると思いますが、実は初対面であってもある質問をするだけで、あなたはその場に馴染むことができるのです。それは相手自身に関する質問です。

「どのようなお仕事をされているのですか」
と聞けば、彼らはすぐにうちとけて、進んであなたの知らない情報を教えてくれるでしょう。なぜなら、本人に関する質問は、その人に「私は興味深く、価値のある人間である」という気分を味あわせてくれるからです。人は、この特別感を味わえば味わうほど心を開いてしまい、相手の知らないことを話したくなってしまうのです。

 

自分自身への質問も有効

質問は、他人だけではなく、自分自身にも良い影響を与えます。

例えば、仕上げなくてはいけない仕事に忙殺され、パニックに陥ってしまった時、あなたはただ自分に
「今日しなければならないことは何で、明日明後日でもよいことは何か」
と質問すればよいのです。

自身への問いかけは、思考のプロセスを遅くし、気持ちを落ち着かせる効果があります。こうすることで、冷静に物事を判断する「コントロール力」を取り戻し、仕事の効率を上げることができるでしょう。

 

気を付けるべき質問とは

質問は、効果的に使えば多くの場面でよい結果をもたらしてくれます。一方で、逆に相手の反感を招いてしまうものもあります。

■1.言い訳を誘発する質問
これは「なぜいつも遅刻するのか?」といった質問です。
こういった質問は、態度を改めさせたり、意識を向上させたりすることにつながらないばかりか相手のやる気をそぎ、言い訳をするチャンスを作ってしまいます。
そのため「今月の遅刻は今日で3回目です。もう遅刻をしないようにするためには、どうすればよいうでしょう?」と質問するべきなのです。

■2.相手を貶める質問
相手に劣等感を抱かせればコントロールを握ることができると考える人がいます。そういった人たちは「お前はなぜ、何をやってもダメなんだ?」「何を考えていたんだ?」など、質問を武器として利用しようとします。
しかしこれは相手のネガティブな感情を増幅させるだけで、全く生産的ではありません。

 
話し合いに言い訳や感情が入り込むと、論理的な議論に戻ることは極めて難しくなります。そのため我々は、質問の力を知ると同時に、マイナス面も理解しなくてはなりません。

本書の巻末には職場や家庭、さらには就職活動で使うことができる「いますぐ使える質問リスト50」が付属しています。相手からの反感を避け、質問の持つ力を最大限発揮するために、ぜひ活用してみてください。

 
自分や他人にたくさん質問をする。そうすることでより良い解決策を見つけることができ、人生をよりよい方向に向かわせることができるはずです。

 

本書の目次

Part1 今、なぜ「質問」なのか

Part2 第一の力 質問は答えを引き出す

Part3 第二の力 質問は思考力をきたえる

Part4 第三の力 質問は貴重な情報を引きよせる

Part5 第四の力 質問は状況をコントロールする

Part6 第五の力 質問は人の心をひらく

Part7 第六の力 質問上手は利き手上手

Part8 第七の力 質問は人をその気にさせる

Part9 質問の力が組織を伸ばす

Part10 今すぐ使える質問リスト50

 

著者プロフィール

■著者:ドロシー・リーズ(Dorothy Leeds)さん

講演家、コミュニケーション・コンサルタント。
一流企業の重役ほか50万人以上を指導するいっぽう、講演活動やテレビ・ラジオ出演、新聞・雑誌への寄稿を行っている。説得術やビジネスにおける話す技術についての著作多数。

 
■翻訳:桜田直美(さくらだ・なおみ)さん

早稲田大学第一文学部卒業。おもな訳書に『できる人の人を動かす方法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『睡眠こそ最強の解決策である』(SBクリエイティブ)、『こうして、思考は現実になる』『「感謝」で思考は現実になる』(サンマーク出版)、『より少ない生き方』(かんき出版)、『生きるために大切なこと』(方丈社)、『10% HAPPIER』(大和書房)などがある。

 

質問 7つの力
紹介
※本書は2003年に小社より刊行された『その気にさせる質問力トレーニング』を改題、再編集したものです。

質問は「答えを引きだす」
質問は「思考力をきたえる」
質問は「貴重な情報を引きよせる」
質問は「状況をコントロールする」
質問は「人の心をひらく」
質問は「聞く力を向上させる」
質問は「人をその気にさせる」

部下指導、交渉、セールス、面接、取材、家族との会話、そして“自分への問いかけ”etc…
あらゆるコミュニケーションは「問い」から始まる。

ビジネスコミュニケーションの名著、復刊です。

仕事でも私生活でも、成功の鍵を握っているのは、コミュニケーション能力。
それも、「何を言うか」ではなく、「何を質問するか」にかかっています。
著者のドロシー・リーズは言います。

“質問のしかたを変えれば、人生の焦点も変わる。
正しい質問をすれば、前に進み、困難を乗り越えることができる。
よりよい質問はよりよい答えを生み、よりよい答えはよりよい解決策を提供してくれる。
質問する力を向上させれば、家庭でも職場でも、人間関係を向上させることができるだろう”(17ページ)

IBMやメリルリンチほかアメリカの一流企業を指導するコンサルタントが教える、質問力を磨くトレーニングブック! すぐに使える50の質問リスト付きです。

 


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