気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。』宮下奈都さんが6年半の暮らしを「食」を通して温かく描いたエッセイ

宮下奈都さんのエッセイ『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。』

宮下奈都さんのエッセイ『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。』

宮下奈都さんのエッセイ『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。』が、扶桑社より刊行されました。

本書は、本屋大賞受賞作『羊と鋼の森』も映画化され、話題の作家・宮下奈都さんが雑誌『ESSE』で連載しているエッセイ『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。』をまとめたものです。書き下ろし短編1編も収録。

 

「毎月一回食べもののことを書く。食べることと書くことが、拠りどころだった気がする。」(「まえがき」より)

さまざまな変化があった6年半の日々を「食」をとおして温かく描き出します。なかには、『羊と鋼の森』の食事のシーンについて書いたエッセイも。描き下ろしの短編「ウミガメのスープ」も収録されています。

 
「食べものや、食べること、食にまつわるエッセイを6年半連載したものが一冊にまとまりました。食について書いてきたつもりが、自分の暮らしの大事な部分がいっぱい詰め込まれていることに、読み直してびっくりしました。食べることって生きることなんだなあと思います」(宮下奈都さん)。

 
すでに読んだ読者からは、
「料理のエッセイ集のはずなのに、どうしてこんなに泣いてしまったのか。少なくとも表面上はことさらに感動的な話というわけでもないのに、なぜか涙が出るのを我慢できなくなってしまって…」
「なんてことのない日常でも、目をこらすと、愛しいもの、やさしいものがたくさんちりばめられている。コトコト煮込んだおいしいスープみたいに、こころと体に、言葉がじんわりしみ込んだ」
など、感動の声が多数届いているそうです。

 

本書の内容

◆一章  つくること、食べること
「豆を煮る」、「泰然自若シチュウ」、「ローガンと出汁」、「キノコ嫌い」、「楽譜とレシピ」、「大雪のパンケーキ」ほか

◆二章  なんでもない日のごはんとおやつ
「最強ハンバーグ」、「ミルクティーとスリッパ」、「山の中のお正月」、「餃子とアジフライ」、「お金持ちのサラダ」ほか

◆三章  思い出の食べもの
「君の名前」、「水ようかん」、「まぼろしのオムライス」、「鹿まんじゅう」、「四月のかき氷」、「黄金色のジャム」ほか

◆短編「ウミガメのスープ」
イラストの公募展で大賞を受賞した私。うれしいはずなのに、がんばらなきゃならないのに、心細くて怖いのはなぜ? お祝いすら心の重荷になるのはどうして? 「お姉ちゃん、一緒にお菓子を焼こうよ――」妹と話すうち、私にとっての「描く」ことを取り戻していく。

 

宮下奈さん プロフィール

著者の宮下奈都(みやした・なつ)さんは、1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。

2004年、第3子妊娠中に書いた初めての小説『静かな雨』が、文學界新人賞佳作に入選。2007年、長編小説『スコーレNo.4』がロングセラーに。2013年4月から1年間、北海道トムラウシに家族で移住し、その体験を『神さまたちの遊ぶ庭』に綴る。2016年、『羊と鋼の森』が本屋大賞を受賞。今年6月8日に映画が公開される。

著書に『太陽のパスタ、豆のスープ』『誰かが足りない』『つぼみ』など。

 

とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
書き下ろし短編も!
本屋大賞受賞作『羊と鋼の森』の著者がおくる食エッセイ

月刊誌『ESSE』の人気連載が、待望の書籍化!
北海道のトムラウシに1年間移住したり、本屋大賞を受賞したり……。さまざまな変化があった6年半の月日を、「食」をとおして温かく描き出す。
ふっと笑えて、ちょっと泣けて、最後にはおなかが空く。やさしく背中を押してくれるエッセイ78編に、書き下ろし短編1編を収録。全編イラストつき。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です