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『思考法 教養講座「歴史とは何か」』「二時間でわかる哲学」 など、あり得ない。世界は教養なくして語れない!

佐藤優さん著『思考法 教養講座「歴史とは何か」』

佐藤優さん著『思考法 教養講座「歴史とは何か」』

佐藤優さん著『思考法 教養講座「歴史とは何か」』(角川新書)が、KADOKAWAより刊行されました。

※本書は『危機を克服する教養』(角川書店、2015年)を新書版として改題し、加筆修正したものです。

 

世界は、教養なくして語れない!朽ちない教養をこの手に!

いま世界で起きているのは、すでに克服され、古いものになったはずの民族問題であり、宗教問題の再発です。

揺れる現代社会はナショナリズムへの理解がないと分析できません。それにはキリスト教への理解がないと分からないし、根源的な歴史哲学や論理を押さえなければ、物事の表層をなぞるだけになります。

 
歴史とは何か? ヒューマニズムとは何か? 近代<モダン>とは何か?
冷戦後、終わったことにされた近代<モダン>こそが未だに世界では影響力を持っています。
古今の書物に脈々と流れる論理の構造を掴み、解き明かすことで、危機の時代を生き抜く思考法が身に付きます。

 
■陰謀論は間違えたかたちで危機を克服する方法
■陰謀史観に対抗できるのは、健全なユーモアと笑いだ
■前衛思想はビジネスに使われている
■天才に対抗する発想は、預言者
■類比とは、別のものの中で共通構造を見ていくこと
■ヘブライ的な発想とギリシャ的な発想
■力で物事を理解するのは、新自由主義の市場の発想だ
■行為とは、不可能の可能性に挑むこと
■宗教の力は、本質的に関係のないものを結びつける
■時間論なき経済論に意味はない
■我々はボランティアのことを翼賛と言っていた
■ヒューマニズムは個人主義でも合理主義でも生命至上主義でもない
■キリスト教はアンチヒューマニズム
■思想は基本的に解釈、あるいは再解釈である
■世界史は、物語をつくる暴力的な力を持つ人にしかつくれない
■日本が露骨な帝国主義国になっていく可能性は高い
etc.

 

本書の目次

新書版まえがき
まえがき

第一講 歴史とは何か
危機を切り抜けているのが世界宗教だ/取り組んだほうが良い言語、ギリシャ語/陰謀論は間違えた形で危機を克服する方法/
自由主義神学は最後に宗教社会主義にたどりついた/天才に対抗する発想は、預言者/行為とは、不可能の可能性に挑むこと etc.

第二講 歴史と人間
古典は二つ持ったほうがいい/ヨーロッパを形作っている原理「コルプス・クリスチアヌム」/建設=アウフバウという考え方/
二時間でわかる哲学」などは、あり得ない/過去に囚われずして未来を建設することはできない/本来の意味での全体主義、EUの思考 etc.

第三講 ヒューマニズムとは何か
コストをつければ何かができるという感覚は誤っている/原罪を持つ人間の世界に良いことは原則的にない。それが自然/
ヒューマニズムは個人主義でも合理主義でも生命至上主義でもない/疎外と企業の力の強さは関係している/疎外が進むと必ずテロが出てくる etc.

第四講 近代<モダン>とは何か
日本にとっての最大の危機は反知性主義だ/日本人の主たる考え方は関係主義的だ/思想は基本的に解釈、あるいは再解釈である/
世界史は、物語を造る暴力的な力を持つ人しかつくれない/理論的可能性としての、二つの大東亜共栄圏/知は力なり、は信じたい etc.

あとがき
主要参考文献一覧

 

佐藤優さん プロフィール

著者の佐藤優(さとう・まさる)さんは、1960年、東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。

1985年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対ロシア外交の最前線で活躍。

2002年、背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、以降東京拘置所に512日間勾留される。2009年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し、外務省を失職。

2005年に発表した『国家の罠』(新潮文庫)で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。2006年には『自壊する帝国』(新潮文庫)で第5回新潮ドキュメント賞、2007年第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

『獄中記』(岩波現代文庫)、『宗教改革の物語』(角川書店)、『帝国の時代をどう生きるか』『国家の攻防/興亡』『『資本論』の核心』『日露外交』『勉強法』(角川新書)、『復権するマルクス』(的場昭弘さんとの共著、角川新書)など著書多数。

 

 


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