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『図解 とりあえず日経新聞が読める本』新聞の経済面がよくわからないという人に朗報!

『図解 とりあえず日経新聞が読める本』新聞の経済面がよくわからないという人に朗報!

『図解 とりあえず日経新聞が読める本』新聞の経済面がよくわからないという人に朗報!

ディスカヴァー・トゥエンティワンより、山本博幸さん著『図解 とりあえず日経新聞が読める本』が刊行されました。

 
新聞の経済面に目を向けると様々な数字が載っています。数字にはそれぞれ意味があり、世の中の流れをつかむ重要な指標にもなるのです。しかし、そんな数字に対して、苦手意識を持っている人が多いのも事実です。

本書では、いまさら人に聞けないような基本から最新の経済トレンドまで、経済数字の読み方をとてもわかりやすく解説しています。これを一読すれば、まわりの人からも一目おかれる存在になるはずです。

 

数字に強い人が数字を読むときの3つのコツ

数字というと最新のものに注目しがちですが、過去の数字、可能であればこの10年間の数字の推移を追うことが1つ目のポイントです。そして「そこから何が読み取れるのか」「その原因として何が考えられるのか」を考察するのです。

2つ目は、数字は年齢や地域といった属性に注目することです。そこで、属性別に横比較することで、新たな仮説が生まれることがあります。例えば、平均給与が日本一低い地域、地価が日本一低い地域を明らかにし、そこに何らかの相関があればその背景を導き出すことができるのです。

3つ目は、国内の数字を見たら「この数字は海外ではどうなのか?」と気にすべきです。人口や面積、GDPなどいろいろな数字を見ていくうちにわかってくることがあるのです。

 

GDPの数字を読む

GDP(国内総生産)は経済状態を測るバロメーターになります。この数字が前年より大きくなっていれば経済が成長していると判断されます。ただし、急激すぎる経済成長は逆に問題視されるため、おおむね先進国で1~3%、新興国なら5~7%の成長が理想値とされています。

これを世界全体でみると3%以上の成長がないと危険だと言われていますが、現在はそれをやや超えている状態です。ちなみにここ四半世紀の間、日本のGDPはずっと500兆円規模です。つまり、日本経済はずっと停滞していることになります。

 

日本の国家予算と税収入の数字を読む

いまから27年前の国税収入は60兆円程度でした。今は58兆円ですから、伸びるどころかやや減少していることになります。一方、支出である国家予算は現在約100兆円なので27年間で4割ほど増加しています。なんと、その間にたまった借金の総額は1年間の税収の17倍にもなっているのです。

では、この58兆円の内訳がどうなっているのか想像がつくでしょうか?

まず、税収の58兆円の30%にあたる18兆円は、サラリーマンが源泉徴収で収めた所得税です。残りの40兆円の内訳の筆頭は消費税で17兆円ほどです。

次に多いのは法人税です。日本の法人税率は世界最高レベルといわれていますが、その一方で法人税の実際の徴収額はとても少ないという議論があります。実は、これはどちらも正しいのです。法人税率そのものを見ると30%割れしたと言われていますが、それでも世界的にみれば高税率です。

ところが、税収金額でみると300兆円以上はキャッシュをため込んでいるとみられる企業群から徴収した法人税収がわずか12兆円しかないのです(2017年度予算)。つまり、あの手この手で税を免れている企業がたくさん存在するという実態が浮かび上がってくるのです。

残りの11兆円は「その他」になるのですが、その中の「相続税」は2015年から改正され大幅に重税化しています。

 

おすすめの日経新聞の読み方

日経新聞の情報量は文庫本640ページ、およそ2冊分に相当します。ですから、毎日スミからスミまですべてに目を通すのは、そもそも無理な話なのです。そこでお勧めの読み方があります。

 
1.毎日1面だけはじっくり読む(1面は重要事項の要約が集約されています)

2.その他のページは見出しだけ読む(気になった見出しはリードを読み、さらに知りたい場合は本文を読む、という手順)

3.毎日、指標(数字)をメモする(円相場、日経平均株価、日銀短観など、自分が気になる数字をメモし追っていきます)

4.自分のトップ3ニュースをつくる(新聞に目を通して気になったニュースを三つ決めます。数字も交えて人に手短に語れる程度を目指します)

 

本書の項目

1.これだけはチェックしておきたい経済数字

2.日経新聞のデータ欄をインプットしよう

3.知っておくと記事を深読みできる数字

4.知っていたら日経新聞がラクに読めるコツ

5.今さら聞けない“あの”話題の基本を押さえよう

 

山本博幸さん プロフィール

著者の山本博幸(やまもと・ひろゆき)さんは、1976年早稲田大学商学部卒業後、野村證券に入社。ベルギー ルーヴァン・カトリック大学大学院社費留学、野村中東投資銀行社長、野村証券ソウル支店長、野村證券投資調査部長、野村フランス代表取締役社長、大阪経済大学大学院経営情報学科非常勤講師(兼務)を経て、2016年4月より帝京大学経済学部経営学科教授。日本証券経済学会所属。

専門分野:投資管理論、証券経済学、経営経済学、欧州学
研究テーマ:欧州投資信託ビジネスの現状、わが国のプライベートバンキング/現状と今後、日仏の国家経営比較、大企業病、経済発展と国民の幸福

 

図解 とりあえず日経新聞が読める本
累計10万部のベストセラー、図解ハンディ版になって登場!

日本のGDP、国債発行残高、日経平均株価、完全失業率、10年国債の金利……
社会人として最低限知っておきたい、けれどなかなか人には聞きにくい数字と用語を36項目に絞り、ポイントだけをシンプルな図解で解説しました。

本書で、経済数字の基本をざっくりと身につけると、
→「日経新聞がすらすらと読めるようになる」
→「世の中の流れをつかみ、仕事に活かせるようになる」
→「職場で一目置かれる存在に! 」
と、よいことがどんどんスパイラルで起きるはずです。

フレッシュパーソン、就活生、新聞の経済面が苦手な人に、特におすすめの1冊です。

本書の3つの特徴
1.社会人なら知っておきたい基本が身につく!
上司や先輩にはなかなか聞きにくい、けれど大切なテーマを網羅。一冊目に読む入門書としても、転職や異動など新しい環境で学ぶ必要が出てきた人にも役立つ一冊です。

2.図解を見るだけでも、要点が理解できる!
全項目、「本文+図解」の4ページ構成。大事なポイントだけをシンプルな図解にしていますので、直感的に「見て学ぶ」ことができます。

3.CHAPTERごとの「ドリル」で、自分の理解度を確認できる!
各CHAPTERの最後に、それぞれの項目をどこまで理解できたかを問うチェックテストをつけました。答えられなかったところはもう一度読んで、理解を深めましょう。

※本書は、『社会人1年目からの とりあえず日経新聞が読める本』を図解化したコンビニ版ムックを、内容加筆・アップデートのうえ、四六判に再編集したものです。

 


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