『悲しみの処方箋』何年たっても消えない悲しみやつらい思いをどう処すれば良いのか――悲しみを経験した人たちによる、再生の物語

『悲しみの処方箋』何年たっても消えない悲しみやつらい思いをどう処すれば良いのか――悲しみを経験した人たちによる再生の物語
主婦の友社より、つらいとき、弱っているときに語りかけてくれる、悲しみを経験した人たちによる、再生の物語『悲しみの処方箋』(主婦の友社・編)が刊行されました。
何年たっても消えない悲しみやつらい思いをどう処すれば良いのか。実際に経験した20人のメッセージからその活路を探ります。
第一章:「あきらめきれない悲しみ」伴侶・親との別れ
悲しくて辛くてたまらないときは、何もしなくていい。息をして生きているだけでいいんです。

(髙木慶子さん 上智大学グリーフケア研究所特任所長)
汗をかくと熱が下がるのと同じように、涙は心を浄化してくれます。悲しんでいいの。泣かないとダメなんです。
死は人生の中で最も大きな神秘です。”問題”は乗り越えられるけれど、”神秘”は受け入れるしかないのです。
落ち着いたら、故人と向かい合って、毎日話しかけることで、心が少しずつ強くなっていきますよ。
第二章:「やりきれない悲しみ」がんと向き合う
「何くそ」と思って、家族で連携して、冷たい『告知』のハナを明かそう! まだできることはいっぱいあります。

(鎌田 實さん 医師・作家 諏訪中央病院名誉院長)
いまやがんは死病ではなく、ほかの病気と区別する必要もありません。適切な治療を受ければ、ちゃんと生き抜いていける病気です。
がんであろうとなかろうと、人間はいつか死ぬのです。
必要以上にがんを怖がらない。クヨクヨ悩んでもガンは消えないので、あきらめずに最善の治療を受けて、できる限り幸せで前向きな気持ちで毎日を生き抜きましょう。
第三章:「おわりのない孤独」それでも生きてゆく
人生100年! “いっそ気楽”に、ひとり暮らしを楽しみましょう。そして等身大で世の中と渡り合っていく覚悟と社会を作りましょう。

(樋口 恵子さん 評論家)
■夫の死で落ち込まないように、「しがらみ」を作っておく
女の老後は、既婚、未婚に関わらず、圧倒的多数がひとりです。既婚者は夫の死で落ち込まないように、会社とか組織とか、ボランティアなら役員を引き受けるなど多少責任のあることを背負って、老後も社会に積極的に参加する伏線を敷いておくことが大切です。
■「仕方なくひとり」ではなく、「できるからひとり」
ひとりというのは、孤独ではあるけれど孤立ではありません。ひとりであるがゆえに気兼ねなく友達のところに行けるし、来てもらえる。「仕方なくひとり」ではなく、「できるからひとり」なのです。友人の輪を広げて、ひとり暮らしを大いに楽しみましょう。
本書の構成〔敬称略〕
第一章:「あきらめきれない悲しみ」伴侶・親との別れ
寺田理恵子、イルカ、玄順惠、小山明子、落合恵子、木内みどり、髙木慶子、宮林幸江、河合千恵子、石井須美子、羽成幸子、ひろさちや
第二章:「やりきれない悲しみ」がんと向き合う
鳥越俊太郎、寺内タケシ、鎌田實、内富庸介
第三章:「おわりのない孤独」それでも、生きてゆく
永六輔、樋口恵子、山折哲雄、帯津良一
悲しみの処方箋悲しみを、ときに痛みとしてときに糧として人生の歩を進める人たちの物語。月刊誌『ゆうゆう』で取材した「伴侶の死」「看取りと死の受け止め方」「笑いの力」「がんと向き合う」「ひとり上手になる」などのテーマ記事に新たに取材、編集を加えた、50歳から新しく生きる大切な引き出し。
グリーフとは悲しみの中でも、わが身を失うこと以上につらい悲しみ。
心の痛みに蓋をして目を背ける、こらえきれず滂沱する、溢れ出す思いに圧倒されるなど、……その答えはひとりひとり異なり、同じ答えはないのかもしれません。
本書では、この悲しみを自分の体の一部として痛みをひきずり、時に糧として人生の歩を進めている人たちの物語と、心のプロたちの悲しみの処し方ヒントを紹介します。
残されたものは、この消えない思いとどう向き合えばよいのか、その活路を探りたいと思います。









